科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Subject | 言語・文学特別講義(英文学I) |
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担当教員(所属)/Instructor | 高橋 優季 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 月/Mon 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School,商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2025/02/25 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
今年度、本講義は「くまのプーさんから平和について考える」です。 対象とする作家は皆さん誰もがご存じA.A. Milne (1882-1956)による『くまのプーさん(Winnie-the-Pooh)』(1926年)。 ミルンは、ケンブリッジ大学在籍時からジャーナリズムに関心を持ち、後に劇作家としても活躍し、さらに「くまのプーさん」の生みの親として世界中に知られていきます。その一方で、彼が絶対的平和主義者として反戦思想を持ち続けたことをご存じの学生はどのくらいいるでしょうか。 世代を越えて多くの読者の心をほっこりさせる「プーさん」の物語のなかに、平和への願いがどのように秘められているのでしょうか。そしてそれは、彼のどのような人生経験に由来するのでしょうか。ミルンの生き方と時代、思想、作品をとおして、私達が未来に向けて学べることは何なのか、学生の皆さんと共に考えていきたいと思います。 |
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達成目標 /Course Goals |
幼い子供向けに書かれた作品を主に扱うため、大学生の皆さんにとっては読みやすいどころか易しすぎて時には退屈に感じることもあるかもしれません。ただし、単調ななかに散りばめられた風刺やユーモア、駄洒落、言葉あそびなどのテイストを読み落としているようでは正確な英文学作品の理解にはなりません。その点に注意しながら、作品テキストを丁寧に読み、英文のリーディングのスキルを高めていただきたいと思います。 現代の私達読者が、異なる時代に外国語で書かれた文学を読む時に必ず要求される作業として、一つ一つの語の意味をたとえ自分が「分かり切っている」と思っているはずの英単語でも改めて確認しながら読み進めることが重要です。そうすることで、正確かつ丁寧に英文を読めるようになることが第一の目標です。 |
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授業内容 /Course contents |
1~2週目 A.A.ミルンについて(伝記的背景知識をおさえよう) 3~4週目 『くまのプーさん』執筆の背景について 5週目 挿絵画家E.H. Shepardとの関係について 6週目 作品精読 1-2章 7週目 作品3-4章 8週目 作品5-6章 9週目 作品7-8章 10週目 作品9-10章 11~12週目 ミルンの従軍経験と作品の関係 13~14週目 ミルンの平和思想『名誉ある平和』 15週目 まとめの確認テスト |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
[事前学習] 予習は絶対必要。予め授業で扱うと決められたテキストや資料を、まずは自分で読んで内容を把握してくること。分からない単語なども全て調べてくる。 [事後学習] 各自で復習する。授業のなかで受けた説明をもとに、文法的理解として不足だった部分を見直すことが重要。新しく覚えた単語やフレーズなども、発音と共に繰り返し見て書き取り直し、声に出して読み直すことで知識として定着させる。 |
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使用教材 /Teaching materials |
『くまのプーさん』Milne, A. A. 著、高杉一郎 解説注釈 研究社英米児童文学選書 (ISBN 9784327068127) 定価 1,760円 その他、プリントなど教材の配布が増える見込み。一部manabaで配信するものもあります。 |
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成績評価の方法 /Grading |
授業内で実施するリアクション・ペーパー、レポートなどの提出、口頭による発表の評価(60%。レポートの詳細、提出物評価の詳細などは授業で指示します。) まとめの確認テスト(40%。授業最終日に、試験の形式で実施するレポート) |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
AA(秀)90~100 A (優)80~89 B (良)70~79 C (可)60~69 D (不可)0~59 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
【学習について】 生成AIを活用したツール、翻訳機能を持ったアプリなどの使用、ネット検索は、テストの時以外は自由に使って構いません。板書などスクリーン上で示す講義内容をスマホで写すのは、学習に活用するためであれば構いません(教員は写さないでね)。 【欠席について】 通常、欠席の報告は義務付けませんので、単純な欠席連絡には基本的に返信しません。欠席回数や休んだ授業分のフォローアップ、欠席中に配布・配信される資料の入手・チェックなどは自己の責任で管理してください。ただし病気などの理由で長期的な欠席がやむを得ない場合はいつでもご相談ください。 【リアクション・ペーパー】 授業終了前にその日皆さん一人ひとりが何を学び、何に気づいたかなどを書いてご提出いただく機会を設けます。これについて、欠席者の代筆などは認めません。同一文章の重複など、そのような疑いがみられた時点で、該当する方々のその日の分の評価は無効としますのでお気を付けください。 【テスト】 評価に関わる授業最終日のレポート試験詳細については、2~3週間ほど前から告知します。ただし、この実施日に、やむを得ない事情で出席できない際には、事前か遅くとも翌日までには必ず報告・相談の上、欠席理由の証明(医師の診断書、部活の大会などの通達書など)を提出してください。その場合のみ、後日受験を実施します。 【課題の提出などについて】 期限を過ぎた提出は、原則として評価の対象外です。期限過ぎてから様々な理由をつけて教員宛てにメール添付で送られても受け付けません。 【講義の受講について】 授業中に無断で教室を出入りしないでください。無断で退席した場合、その後の受講継続をお断りします。 寝ないでください。 辞書はできるだけ持参しましょう。 |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
授業実施方法 /Method of class |
①面接授業/Face-To-Face class | ||
遠隔授業 /Online class |
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