科目一覧へ戻る | 2024/07/17 現在 |
科目名/Subject | ミクロ経済学II/MicroeconomicsII |
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担当教員(所属)/Instructor | 白田 康洋 (商学部) |
授業科目区分/Category | 現代商学専攻博士前期課程 基本科目 |
開講学期/Semester | 2024年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 月/Mon 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学研究科現代商学専攻博士前期課程/Graduate School of CommerceGraduate School of Commerce Major in Modern Commerce |
配当年次/Years | 1年 , 2年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | 白田 康洋(543) |
オフィスアワー/Office hours | 白田 康洋 |
更新日/Date of renewal | 2024/02/20 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
目的:大学院初級レベルでのミクロ経済学の理解 本科目は,前期での「ミクロ経済学 I (Microeconomics I)」に基づき,発展的な内容となる一般均衡分析,厚生経済学,ゲーム理論,及び情報の経済分析を講義する. どのような社会経済においても資源は稀少であるので資源配分の問題が生じる.本科目では,経済活動の中でどのような資源配分が達成されるのか,また実現されるべきなのかを考察する.前半はこれらの資源配分と所得分配の問題を市場メカニズムにより分析し,後半はそれらの問題をゲーム理論により分析する. 方法:担当教員による講義と受講生による発表 トピックごとに教科書に沿ったLecture Notesを使って基本的な内容を講義した後,受講生にはいくつかのExercise に取り組んで発表してもらう. |
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達成目標 /Course Goals |
国際的に標準な大学院コアコースレベルでの価格理論・ゲーム理論による経済分析を理解する.またそれをもとにして,国際経済学や公共経済学といった発展的な経済学の内容を理解するための基礎能力を身につけ,修士論文作成に役立てる. | ||
授業内容 /Course contents |
以下のトピックを順に講義する予定.ただし受講者の興味・関心により変更する可能性もある. 1. イントロダクション, 消費者理論の復習(Week 1) 2. 一般均衡理論,厚生経済学 (Week 2-5) - パレート効率性, ワルラス均衡, コア - 厚生経済学の基本定理 - 動学的一般均衡入門, 不確実性 3. 社会選択・社会厚生の理論 (Week 6-8) - 定式化, コンドルセ・パラドックス - アローの一般不可能性定理とその関連 - 市場経済への応用 4. ゲーム理論 (Week 9-11) - 展開形ゲーム,戦略形ゲームの定義 - 支配戦略, 合理化可能戦略 - ナッシュ均衡,サブゲーム完全均衡 5. 市場の失敗:不完全競争 (Week 12) - 独占, 寡占 6. 市場の失敗:不完備情報 (Week 13-14) - マーケットデザイン - ヴィッカリー・クラーク・グローブスメカニズム 7. まとめと予備 (Week 15) |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
事前:受講者は毎回事前に示した教材を読んで,理解できていない点を明瞭にさせてくること.少人数授業が予想され,受講者の理解に合わせて授業を進行するため,これを必ず行うこと. 事後:毎回の授業で扱った部分に対応する教科書の練習問題を解いて,内容をよく理解しているかを確認すること. |
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使用教材 /Teaching materials |
メインテキストは以下の[JR]とmanabaで配布予定のレクチャーノートを使用.[MWG], [OR]は参考書. [JR] G.A. Jehle & P. J. Reny; Advanced Microeconomic Theory, 3rd ed., Prentice Hall, 2010. [MWG] A. Mas-Colell, M. D. Whinston, & Jerry R. Green; Microeconomic Theory, Oxford University Press, 1995. [OR] M. J. Osborne & A. Rubinstein; A Course in Game Theory, MIT Press, 1994. |
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成績評価の方法 /Grading |
レポート課題(50%)と授業中の発表課題(50%)によって総合的に評価する. | ||
成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀(100~90):ミクロ経済理論について秀でた理解力を示し、応用して、さまざまな経済問題について秀でた分析をすることができる。 優(89~80): ミクロ経済理論について優れた理解力を示し、応用して、さまざまな経済問題について優れた分析をすることができる。 良(79~70): ミクロ経済理論について良い理解力を示し、応用して、さまざまな経済問題について良い分析をすることができる。 可(69~60): ミクロ経済理論について理解力を示し、応用して、さまざまな経済問題について分析をすることができる。 不可(59~0): ミクロ経済理論について十分な理解力を持たず、さまざまな経済問題について分析をすることができない。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
前期開講「ミクロ経済学 I」の知識を前提とするので必ず履修すること.「ミクロ経済学 I」の単位未取得者の履修は認めない.基本的な集合論, 線形代数と微積の知識があるとより望ましい. 授業で使用する言語は,受講者と相談の上,日本語,英語,またはその両方とする. | ||
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
授業実施方法 /Method of class |
○大学院授業/Graduate school class | ||
遠隔授業 /Online class |
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