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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/22 現在

科目名/Subject 天野 大輔 4年ゼミ
担当教員(所属)/Instructor 天野 大輔 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 火/Tue 4 , 火/Tue 5
対象所属/Eligible Faculty
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 12
研究室番号/Office 天野 大輔( 337)
オフィスアワー/Office hours 天野 大輔( 講義時間の前後。それ以外の場合は、事前にe-mailで連絡すること。)
更新日/Date of renewal 2024/02/29
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
現実の様々な問題に対して、経済学は考え方の指針を与えてくれます。経済学はその専門的知識を利用することによって、お金を儲けるための手段になるとは限りません。我々を取り巻く世界や環境が刻々と変化していく中で、論理的な学習や思考実験の積み重ねを通じて、様々な形態の共同体の中で発生する軋轢や衝突(つまり、社会問題)を解決するための方策や、共同体やそれを維持する制度・制度の在り方を考察し、いわゆる「社会からの要請」に応えることのできる人材を育成することが経済学を学ぶ目的になります。
 本ゼミを通じて、現状の日本経済が直面する(労働生産性の向上、財政赤字や少子高齢化への対策のような)諸問題を解決するために、あるいは世界において(新型コロナ感染症の拡大やロシアによるウクライナ侵攻のような)不確実性がますます高まりつつある現代社会に生きる皆さんが、研究開発や技術革新によって(AI/人工知能のような)最新技術が次々に産み出されていく環境の中で、将来において眼前に立ちふさがる個別の課題を克服するために、「経済学的な」考え方や論理的な思考および他者への説得的な説明能力がどれだけ有効であり、かつ視野を拡げてくれるかを認識してもらうことを研究指導の目的とします。
達成目標
/Course Goals
4年次ゼミの最終的な達成目標は、卒業論文の作成を通じて、それまでにゼミで学んだ経済学の専門的知識の習得と「経済学的な」論理的思考の積み重ねによる学問探究、すなわち経済モデルを利用した思考実験の成果を、各自で卒論というオリジナルな「形(かたち)」にまとめることになります。
 また、3年次でのゼミ活動と同様に、国内外で広く使用されている学部レベルの応用マクロ経済学(下記の経済成長モデル)の著名なテキストをゼミ生で輪読することによって、卒業までに専門的な経済学の一分野を修めてもらうことも到達目標とします。同様に、毎回のゼミでの議論を通じて、報告担当者として入念な下調べに基づいた輪読での論理的な説明能力や口頭発表のパフォーマンスの向上も、併せて重要な達成目標とします。
授業内容
/Course contents
4年次における卒論執筆のプロセスにおいて、作成時の中間発表会および提出時の最終的な卒論発表会での口頭報告を単位取得の条件として要請します。
 同時に、3年次でのゼミ活動と同様に、テキストとして指定された海外でも幅広く使用されている応用マクロ経済学の著名なテキストを輪読します。具体的には、事前に決められた報告担当者が割り当てられたテキストの発表該当箇所の内容を事前に入念に調査・下調べをして、ゼミの時間に参加者の面前で口頭(日本語)で発表および解説してもらいます。
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
報告担当者は、割り当てられたテキストの発表担当箇所に関して、事前の入念な下調べや予習の他に、発表を円滑に行うための資料(調査ノート、ハンドアウトおよび投影資料)作成などの準備を要請すします。
 また、担当箇所の内容を解読・理解するためには、担当者は事前の下調べや報告準備の際に、先の担当者によって発表された報告内容に関して事後的な復習が必要になります。
使用教材
/Teaching materials
現状では、以下のテキストを輪読する予定です。

“Introduction to Economic Growth”,  
 Charles I. Jones and Dietrich Vollrath (著),
 Norton & Co; 3rd International student版, 2013

 上記のテキストには和訳本がありますが、和訳本は版が古いので、口頭発表時の使用は厳禁とします。ただし、開講時までに他の最新かつ有意義なテキストが発刊された場合には、上記のテキストを変更する場合もあり得ます。
 また、参考図書としては、以下のテキストがあります。

“Economic Growth”, David N. Weil (著),
 Pearson; 3rd International版, 2013
成績評価の方法
/Grading
研究指導の成績(12単位)は総合的に評価される。成績評価の方法は、「3年次のゼミの平常点(つまり、報告内容に対する質疑応答やそれらから派生する議論への参加度・貢献度)および発表のパフォーマンス + 4年次のゼミの平常点および発表のパフォーマンス + 卒論の質」に基づいて、総合的かつ集計的に評価されます。
 ゼミではフロアの参加者はもちろんのこと、特に発表担当者の無断欠席は厳禁とし、それを重ねた場合は単位不認定(あるいは除籍)の対象とします。
 就活および公務員試験時期の欠席回数に関して、フロアの場合の(無断)欠席については、累積に従って、追加的な発表の割り当てや課題(テキストの演習問題の解答など)の提出を要請し、この要請の履行は単位認定の基準に加えます。それ以上の欠席の累積に伴う単位(不)認定については、面談での指導のうえで、経済学科や本学のルールである「統一評価基準」に従って判断します。
成績評価の基準
/Grading Criteria
成績評価の基準に関して、最終的な成績評価は経済学科の「統一評価基準」に従います。その他の評価方法に関わる事項については、初回のオリエンテーションで確認します。就活および公務員試験の時期に許容される欠席数については、単位認定に関する「統一評価基準」の範囲内とし、それを超える場合については面談等での事前の話し合いを要請します。

 また、口頭報告のパフォーマンス評価に関する基準となりうる目安は、以下の通りです。
①:入門レベルのマクロ経済学の基礎的理論を理解している。…可
②:①に加えて、テキストの経済成長理論のモデル分析やその含意を論理的に説明することができる。…良
③:②に加えて、テキストの報告箇所で掲載された理論モデルを評価したり、経済政策の効果やその限界を論理的に説明することができる。…優
④:③のレベルにおいて特に優れている。拡張的なモデル分析が可能である。…秀
履修上の注意事項
/Remarks
 注意事項として、3年ゼミ生の最終的な内定者が少ない場合には、4年生のゼミの時間帯(火曜日)での合同ゼミになります。
 また、昨今の事情を鑑みてゼミが遠隔方式で実施されることになった際には、発表担当者は各自で事前にパワーポイントなどを用いて投影資料を作成して、当日はzoom上で共有化して口頭報告してもらいます。その際に、当該資料はフロアのためのハンドアウトとしてmanabaのコースコンテンツの掲示板(スレッド)に事前にULしてもらいます。
 上記以外でも、ゼミ活動に関する重要な事項(例えば、卒論の執筆や提出に関わる案内)はmanabaの当該掲示板(スレッド)で連絡するので、当該掲示板への書き込みを留意するだけでなく、いつでも閲覧およびリマインドが可能になるように設定しておくこと。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
備考
/Notes
 担当教員との連絡はmanabaの掲示板(スレッド)かeメールで行うこと。eメールのアドレスは次の通り。amano@res.otaru-uc.ac.jp
授業実施方法
/Method of class
①面接授業/Face-To-Face class
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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