科目一覧へ戻る | 2024/03/22 現在 |
科目名/Subject | 英文学史I |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 高橋 優季 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 木/Thu 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School,商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2024/02/21 | ||
---|---|---|---|
授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
今年度、本講義は The Invitation to the World of W.B. Yeats (政治編) とします。 アイルランドの国民的詩人であるウィリアム・バトラー・イェイツ(1965-1939)の詩作品のうち代表的な作品を多くとりあげ、一編ずつ丁寧に読んでいきます。 19世紀末に詩作を始め、劇作も手掛けたイェイツは文芸活動をとおしてアイルランドの文化的覚醒を目指し、その影響力はアイルランド国内において政治的な意味も含めてナショナリズムの醸成にもおよびました。さらに彼は、古今東西のオカルティズム研究にも精通し、現代の私たちの日常感覚からは考えも及ばないような神秘思想哲学を探究し続けました。活動後期から晩年にかけてのイェイツは、アイルランド自由国の上院議員としても活動しました。 このように多方面にわたるイェイツの生涯をひととおり追いながら、本講義ではとくに彼の活動中期から後期に書かれた作品をとりあげます。この時代、アイルランドは宗主国イギリスからの独立をめぐり紛争が勃発し、やがて国家の分裂にまで至ります。こうした母国の激動を受けてイェイツが書いた作品を、本講義で扱う主な対象作品とします。そのなかで、ナショナリズムとは何かといったことについても、考えを深めていただきます。 |
||
達成目標 /Course Goals |
現代の私達読者が、異なる時代に外国語で書かれた文学を読む時に必ず要求される作業として、一つ一つの語の意味をたとえ自分が「分かり切っている」と思っているはずの英単語でも改めて確認しながら読み進めることが重要です。 さらに、詩を読むということは、通常の英文を読む作業とは異なり、意図的な語順の変化、韻律や言葉のリズムなどを考えながら、個々の言葉の意味を、当たり前に知っているつもりの単語も含めて調べ直すということも重要になってきます。そうした作業を経て、言葉が単なる意思伝達のツールではなく、ものごとや思想を表現するうえで無限の可能性を持っていることを理解できるようになることが第一の目標です。 |
||
授業内容 /Course contents |
1週目 いきなり詩読会 「薄明の中へ(Into the Twilight)」を読んでみる。 2週目 W.B. イェイツって、どんな人? 伝記的事項、時代背景についておおまかに確認 3週目~5週目 イェイツと文芸復興運動 3週目 詩集 The Crossways (1889)、The Rose(1893)より 4週目 詩集 The Wind Among the Reeds (1899)、In the Seven Woods (1904)より 5週目 演劇活動の円熟 The Abbey Theatre設立背景と、イェイツの活動と困難について 6~8週目 イースター蜂起について 詩集 Michael Robartes and the Dancer (1921) 9~11週目 アイルランドの独立戦争前後、動乱の時期を過ごしたイェイツの軌跡を追って Michael Robartes and the Dancer (1921) The Tower (1928) 12週目 映画『マイケル・コリンズ』視聴、独立戦争とその後の実態について 13~15週目 アイルラド自由国成立と、その後について The Tower (1928) The Wingding Stair and Other Poems (1933) New Poems (1938) Last Poems (1939) |
||
事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
[事前学習] 予習は絶対必要。予め授業で扱うと決められたテキストや資料を、まずは自分で読んで内容を把握してくること。分からない単語なども全て調べてくる。 [事後学習] 各自で復習する。授業のなかで受けた説明をもとに、文法的理解とともに、言葉の配置やそれによって生じる音としての効果、個々の単語がもたらす意味やイメージなどを見直すことが重要。対象作品が詩であることを認識し、作品を声に出して読みあげてみることも、理解を深めるのに効果的です。 |
||
使用教材 /Teaching materials |
教材については授業内で指示します。 教科書としての購入は義務付けませんが、持っていると良い参考書や詩集などについても、授業内で紹介します。 プリントなどが増えます。manabaからデータ配信をするものや、紙媒体で配布するものもあります。各自できちんと保管してください。学生都合の欠席により配布物を受け取り損ねた場合は、教員の側から欠席者にその都度はたらきかけることはしません。自分の責任で申し出て、後日受け取りに来るようにしてください。 |
||
成績評価の方法 /Grading |
授業内で実施するリアクション・ペーパー、レポートなどの提出、口頭による発表の評価(60%。レポートの詳細、提出物評価の詳細などは授業で指示します。) 記述レポート試験(40%。授業最終日に、試験の形式で実施) |
||
成績評価の基準 /Grading Criteria |
AA(秀)90~100 A (優)80~89 B (良)70~79 C (可)60~69 D (不可)0~59 |
||
履修上の注意事項 /Remarks |
【学習について】 生成AIを活用したツール、翻訳機能を持ったアプリなどの使用、ネット検索は、授業内で許可された場合のみ可能とします。予習などの段階で自主学習の際には自由です。ただし授業内での各種課題の取り組みや、テストの場などでは原則使用禁止とします。板書などスクリーン上で示す講義内容をスマホで写すのは、学習に活用するためであれば構いません(教員は写さないでね)。 【欠席について】 通常、欠席の報告は義務付けませんので、単純な欠席連絡には基本的に返信しません。欠席回数や休んだ授業分のフォローアップ、欠席中に配布・配信される資料の入手・チェックなどは自己の責任で管理してください。 【テスト】 評価に関わる最終日テストの実施については、1,2週間以上前から告知します。ただし、これらの実施日に、やむを得ない事情で出席できない際には、事前か遅くとも翌日までには必ず報告・相談の上、欠席理由の証明(医師の診断書、部活の大会などの通達書など)を提出してください。その場合のみ、後日受験を実施します。 【課題の提出などについて】 期限を過ぎた提出は、原則として評価の対象外です。期限過ぎてから様々な理由をつけて教員宛てにメール添付で送られても受け付けません。 【講義の受講について】 今年度から、教室後方からの着席を禁止します。最前列の2、3列目から真ん中にかけて着席してください。 授業中に無断で教室を出入りしないでください。無断で退席した場合、その後の受講継続をお断りします。 寝ないでください。 辞書はできるだけ持参しましょう。 【リアクション・ペーパー】 今年度から、授業終了前にその日皆さん一人ひとりが何を学び、何に気づいたかなどを書いてご提出いただく機会を設けます。これについて、欠席者の代筆などは認めません。同一文章の重複など、そのような疑いがみられた時点で、該当する方々のその日の分の評価は無効としますのでお気を付けください。 |
||
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
授業実施方法 /Method of class |
①面接授業/Face-To-Face class | ||
遠隔授業 /Online class |
|