科目一覧へ戻る | 2024/03/22 現在 |
科目名/Subject | 財務会計論 |
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担当教員(所属)/Instructor | 石川 業 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2024年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 火/Tue 1 , 金/Fri 1 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School,商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School |
配当年次/Years | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2024/02/29 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
企業の良し悪しは、なにを根拠にして、どのように評価したらよいでしょうか? 結果としての業績(損益、経営成績)以前に、経営戦略のあり方や製品・サービス等のクオリティが大事かもしれません。資金提供者である株主への還元にも目を向けるなら、配当の手厚さも重要そうです。さらに従業員の立場で考えると、福利厚生費・給料の手厚さに加え、社内の雰囲気、チームワークの良さも大事であるように思えます。 冒頭のような問いに直面するとき、この授業の主題である財務会計が少なくとも1つの方向性を示してくれます。財務会計は、検定や国家試験の試験科目である以前に、企業経営や資本市場の現場で工夫・構築されてきた道具です。財務会計のそういう側面について実感を得てもらうこと、それをこの授業の目的にします。 上記の目的にもとづいて、講義でもまずは財務会計の仕組みを解説していきます。ただ、その「内側」の解説に終止せず、「外側」の現実世界での財務会計の使われ方についても、その有用性の限界とあわせて紹介します。それらの知識もなしに日常的な直感のみで、企業経営だけでなく会計(数値)までも語ろうとする商大生が1人でも減るようにです。そのためには、ここまでで示唆してあるように、財務会計は道具の「1つ」であるという、過大でも過小でもない認識が重要になります。 この授業はカリキュラム上、「簿記原理」「応用簿記」で得られているはずの土台を前提に、財務会計の基礎(概念)を伝える、という位置づけを想定しながら進められます。これだけでも重大な役割ですが、それに加えて2年生以上が履修できるほかの財務会計系(さらには管理会計系)の発展科目への橋渡し・連動も意識されています。 授業の方法・進め方としては講義形式が採られます。とはいえ、履修者のみなさんからの発言・コメントや教員との対話にウェイトを置いた進行も検討しています。その一方、成果が曖昧になりやすいグループ・ワークは意識的に避けて、履修者のみなさん各自の取組み(努力)が最大限に尊重・評価されるよう工夫します。 |
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達成目標 /Course Goals |
他大学等の状況もふまえると、類似した名称の科目では一般に、財務会計に関する法令や基準の解説が行われるというのが通常であるようです。しかしそこで得られる知識を活用できるのは、せいぜい検定・国家試験の受験(者)までという段階にとどまり、とくに民間企業に勤める人たちにとっては、それほど役に立つ講義ではなかったかもしれません。 そこでこの授業では、どんな進路を考えている学生さんであっても、会計関連の記事等を的確に理解したり、自ら会計情報を確認しながら企業評価(財務分析)にも着手していけるようになってもらえること(そのための基礎を提供すること)を、より具体的な達成目標とします。これによって講義の意義(役立ち)が、拡大しやすくなると考えています。 なんらかのマニュアルに従って会計数値の大小を論じたり指標を解釈することは、多くの人たちにとって達成可能ではあっても、相当に機械的な作業・判断につながりやすくなります。対して、そこに財務会計の基礎概念の裏打ちや駆使を伴わせることができるかどうかが、そこでの作業・判断の実質と成否を大きく左右します。だからこそここでは、履修者のみなさんの自発性を重視した目標が設定されています。 |
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授業内容 /Course contents |
1.イントロダクション 2.財務会計の全体像 3.財務会計の基本構造(1) 4.財務会計の基本構造(2) 5.財務会計の基本構造(3) 6.財務会計の情報提供機能(1) 7.財務会計の情報提供機能(2) 8.財務会計の利害調整機能(1) 9.財務会計の利害調整機能(2) 10.利益計算の基礎概念(1) 11.利益計算の基礎概念(2) 12.利益計算の基礎概念(3) 13.利益計算の基礎概念(4) 14.利益計算の基礎概念(5) 15.棚卸資産(1) 16.棚卸資産(2) 17.有形固定資産(1) 18.有形固定資産(2) 19.無形固定資産と繰延資産 20.金融資産(1) 21.金融資産(2) 22.資産の減損(1) 23.資産の減損(2) 24.引当金(1) 25.引当金(2) 26.税効果会計(1) 27.税効果会計(2) 28.その他の論点と財務会計の基本構造 29.財務分析の基礎(1) 30.財務分析の基礎(2) |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
この授業の目的・目標は上述したように、会計関連の記事等を的確に理解したり、自ら会計情報を確認しながらの企業評価(財務分析)にも着手するというタスクを、履修者のみなさんの必要に応じて成し遂げられるようになってもらうことです。 その目的・目標に照らして、次のことを【事前学修】として期待します。 ・どういう企業に魅力を感じるか、それはなぜか、その企業を取り巻く環境はどのようであるか、業績はどうなっていると推定できるか…といった、特定の企業についての事前のイメージを、できるかぎり明確にしてくること。 また、授業のあとには、次のことを【事後学修】として期待します。 ・これまで得てきたほかの専門科目の知識を総動員しつつ、会計数値に目をとおすことができたか否かを確認すること(会計についての理解は、経済全体や企業経営に関連する他分野についての理解があってこそ、一層深まります)。 ・授業を受ける前の自分と比べて、特定の企業に対する見方が変わっているか否かを、その理由とあわせて確認すること(将来の自分の「居場所」までイメージしながら確認できると、より望ましい)。 |
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使用教材 /Teaching materials |
担当教員が作成する資料をもとに授業を進めます。 | ||
成績評価の方法 /Grading |
満点を100点として、次の配点により評価します。 ・45点:およそ講義5回に1回のペースで課される課題 ・10点:理解度確認クイズ ・45点:期末試験 ・ +α :受講姿勢や、自分で自分を成長させるための工夫、etc… |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀(100-90):財務会計論を、柔軟・誠実な姿勢で、よく理解した。 優( 89-80):財務会計論を、柔軟・誠実な姿勢で、ほぼ理解した。 良( 79-70):財務会計論を、よく理解した。 可( 69-60):財務会計論を、ほぼ理解した。 不可(59- 0):上記以外。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
この授業の内容は、「簿記原理」「応用簿記」履修済みを前提としています。 それ以外のことは、初回の講義でお伝えします。 ちなみに、この授業の履修を検討していただけるかたには、初回の講義の聴講を「強く」おすすめします。欠席しても仕組み上は履修が可能ですが、なんとなく履修しても意義を大きくできる、というタイプの授業ではありません。 |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
授業実施方法 /Method of class |
①面接授業/Face-To-Face class | ||
遠隔授業 /Online class |
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