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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/22 現在

科目名/Subject 外国経済史I
担当教員(所属)/Instructor 平井 進(商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2024年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 水/Wed 1,水/Wed 2
対象所属/Eligible Faculty .
配当年次/Years 3年,4年
単位数/Credits 4.0
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2024/03/04
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
1)近代社会の構成要素は、19世紀以降世界各地で規範として大きな影響を与えてきた。こうした諸要素の母胎となった西欧社会の起源と展開を地域を中心に中・近世に遡って考察することで、近代市民社会の歴史的構造と地域的性格を理解することを目的とする。

2)昨年度までに「経済史」で学んだ基本知識を前提とした、中・上級の西洋経済史の講義。上記の目的のために、具体的には、地域社会の様相(農村や都市のあり方)を中心にして、伝統的な経済組織・権力編成・社会生活とそれらの転換のあり方を説明していく。

3)本科目は、伝統的な講義形式で行われる。したがって、例えば本学で「アクティブラーニング」といわれる面白おかしい形式等に慣れている人やそうした形式等を期待する人は「退屈」で「何の工夫もない」と感じられるかもしれないことを予め断っておきたい。
達成目標
/Course Goals
本科目の履修を通して、近代社会の歴史的構造と地域的性格を説明できる能力の習得が期待される。
授業内容
/Course contents
1. 西欧近代とその前提(第1-3回)
1.1.西欧と近代
1.2.歴史的前提:世帯/家族・共同体・支配関係の形態

2. 旧ヨーロッパ社会の形成(第4-5回)
2.1.旧ヨーロッパ社会とはなにか
2.2. 古代から中世へ

3. 旧ヨーロッパ社会の構造(第6-12回)
3.1.村落共同体と農業
3.2.支配関係
3.3.都市共同体と商工業

4. 旧ヨーロッパ社会の展開(第13-21回)
4.1.経済発展
4.2.地域社会の構造
4.3.国家形成と身分制度:社団国家

5. 近代市民社会:旧ヨーロッパ社会の解体(第22-30回)
5.1.自由主義的諸変革
5.2.産業革命
5.3.近代市民社会

 変更もあり得る。また、概説的な授業よりも中・近世部分や農業史・農村社会史の比重が大きくなることに注意されたい。そのため、必ずしも分かりやすい授業ではないだろう。
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
1)事前:この授業は高校で「世界史」を学習し、本学入学後の「経済史」を履修した知識が前提となるので、それらを十分に復習すること。また、スマホの位置情報サーヴィスがオンになっているか、manabaのリマインダ設定を行っているか必ず確認されたい。

2)事後:授業中にノートやメモをとれなかった部分があれば、他の履修者に聞くなどして補足に努めてほしい。もし授業にでられなかった場合は他の受講者から配布物とノート・メモ類をコピーさせてもらうこと。
使用教材
/Teaching materials
1) 特定の教科書は指定しない。毎週授業前の休み時間に教室でレジュメと資料(図表など)を配布する。余った配布物は授業後処分するので後日配布物を受け取ることができないことに注意されたい。授業に出なかった場合他の受講者からコピーさせてもらうこと。

2) 参考文献:レーゼナー『農民のヨーロッパ』(平凡社);坂井洲二『年貢を納めていた人々:西洋近世農民の暮らし』(法政大学出版局);馬場哲『エレメンタ ル欧米経済史』(晃洋書房)など。これらは本学図書館の教員指定図書コーナーで閲覧できるので、適宜読むことができる。
成績評価の方法
/Grading
学期末試験(持ち込み不可・論述形式・事前の問題発表なし)による。

1)試験形式上、本科目は真面目に勉強する習慣と余裕をもっている人向けの授業である。単位取得には真剣に努力することが求められ、試験前には3-4週間十分に手間をかけて試験準備を行う必要がある。したがって、そうした時間的及び精神的な余裕がある人のみ履修していただきたい。十分な勉強時間を取れない人や単位取得のみを目的とする人には決して向いていないことに理解されたい。

2)出席点はないが、授業各回にresponで出席をとるので、必ずスマホの位置情報サーヴィスをオンにしておくこと(そうでないと出席判定できず欠席となる)。全30回中11回以上欠席した場合には、小樽商科大学履修方法に関する規則第11条の2に基づき、本科目の学期末試験の受験資格と単位取得を認めない。
成績評価の基準
/Grading Criteria
経済学科共通基準による。
履修上の注意事項
/Remarks
1)高校で「世界史」、本学入学後昨年度までに「経済史」を履修して真面目に学んだことが履修の条件となる。受験で「世界史B」を選択し、2023年度に「経済史」を学んだことが望ましい(一つの目安として、「封建社会」、「中世都市」、「村落共同体」、「ギルド」、「三圃制」、「農村工業(プロト工業)」、「産業革命」、「市民革命」、「近代社会」、「市民社会」といった用語の意味を知っていること」。
2)日常的な感覚では理解しにくい、異文化の過去をとり扱うことを予め理解されたい。面白おかしい内容ではなく、この意味でも、単位取得のみを目的とする人には決して向いていない。西洋史に関心がある人の履修を期待する。
3) 本科目は、「実学」や「パンのための学問」の授業ではなく、就職活動や就職後の実務にも公務員試験や各種資格試験にも役立つものではない。したがって、「実学」にしか関心がない人、大学を一種の専門学校として利用している人には向いておらず、西洋史に関心がない人が履修しても意味がない。また、昨今、数学的技法も抽象的概念も出てこない、一話完結の具体的で面白おかしい「お話」が歓迎される傾向にあると聞くが、そうした「お話」の類ではない。したがって、この意味でもまた単位取得のみを目的とした人には決して向いていないといえる。
4)関連科目である「日本経済史」・「外国経済史II」もできるだけ履修されたい。

5)レジュメに書かれていること以外も、教員の話で重要と思われることはレジュメの余白などにメモを書き込んだり、ノートをとったりすること。授業中は集中して教員の話を聞き、板書されたこと以外も教員の説明を聞いてノートやメモをとる能力と姿勢を身につけていることが履修及び単位取得には必須である。したがって、授業中レジュメを眺めて漫然と聞いていたり、スマホをいじっている方の単位取得は困難だろう。また、そのため、欠席は、試験準備と単位取得に不利に働くことになる。授業のやり方も面白おかしいものではないということ。
6)質問等はmanabaの個別指導の機能を利用して行うことができる。
7)履修者への連絡・通知は、単位取得や試験、個々の回の休講・授業実施方法変更(急に生じることもあり得る)に関わる重要情報も含めて、授業中にではなくmanabaのコースニュースやコンテンツでお伝えする。したがって、そうした重要情報の把握が遅れないようにリマインダメールを受け取るため必ずmanabaのリマインダ設定を行っておき、manabaから通知メールが来たらすぐに確認すること。

8) 後から苦情をいうのではなく、上記の成績評価や試験の方法に加え、授業の内容・方向性や形式(伝統的な講義形式)・具体的なやり方(話し方・音声面なども含む)、評価方法(学期末試験で持ち込み不可、記述式と論述式、問題の事前発表なし)等を理解して同意・了承できる人のみがこの科目を選択して履修登録すること(大学では授業は選択可能)。また、そのために、履修希望者や履修可能性がある人は、履修登録前に必ず第1-4回の授業に出席して授業を聞いた上で、自分にあうかどうか、上記の諸点に同意・了承できるかどうかをよく考えて履修するか否かを判断されたい。これらを怠ったことによって生じ得る損失は自己責任となる。
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
備考
/Notes
 授業の内容ややり方、試験の方法を理解して同意・了承した人のみが履修すること。履修希望者や履修の可能性がある人は、必ず第1-4回の授業に出席して授業を聞いた上で履修するかどうかを判断すること。
授業実施方法
/Method of class
①面接授業/Face-To-Face class
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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