科目一覧へ戻る | 2024/03/22 現在 |
科目名/Subject | 経済史(昼間コース) |
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担当教員(所属)/Instructor | 松家 仁(商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2024年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 金/Fri 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 小樽商科大学商学部 |
配当年次/Years | 2年,3年,4年 |
単位数/Credits | 2.0 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2024/02/28 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
【全般的注意】授業方法・出席方法・試験方法などについて若干の微調整が必要な場合もありうるので,manabaなどの情報につねに注意しておくこと.本授業は,歴史と経済という二つの観点から,日本経済を中心とした20世紀の経済社会について考える.講義形式は原則として授業形式であるが,授業の最後に質疑応答の時間を設け,受講生の疑問があればそれに答える.なお,夜間の授業とは内容が異なるので,代わりに夜間の授業に出席することはできない. | ||
達成目標 /Course Goals |
今年の「経済史」は,前半は経済史研究の方法について授業を行い,後半では現在私たちが生活している日本の経済社会がどのように形成されてきたのかについて考える.消費生活の変化や就職の問題など,学生が身近に感じていることを取り上げる予定である. 長期不況の中で豊かさが実感できない現在の日本社会であるが,なぜこのような状況に陥っているのかについて,歴史を通して学生が理解することを目指している. |
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授業内容 /Course contents |
第1回 履修に当たっての注意事項(遠隔授業に関連する授業・出席・試験方法の説明・注意点の解説) 経済史とは何か(現代社会経済の史的分析の課題-歴史における(社会)経済史の位置-人文科学と自然科学の違い-歴史における多様なアプローチ) 第2回 発展段階と地理決定論(1)(歴史法則は実在するか?発展段階論-導入 マルクス主義における発展段階論) 第3回 発展段階論と地理決定論(2)(「進んだ国と遅れた国」 発展段階論的アプローチの有用性 地理決定論 地域と社会の多様性) 第4回 経済史の研究手続き および資料(史料)の探し方(誰が公文書館に文書を残すのか?-さまざまな資料の意義と制約 文書館の利用-歴史資料としての新聞・雑誌,回想録-歴史研究とインターネット) 第5回 現代経済史研究の諸課題(前史~歴史の分析単位,住民のアイデンティティと「国民」-民族と宗教,民族と結婚-宗教と国民経済-都市化・工業化とその弊害-民族対立と経済) 第6回 日本の「近代」(1)日本史に発展段階論を適用することの問題点-革命か維新か?-近代日本社会の二重構造-欧化主義とアジア主義 第7回 日本の「近代」(2)戦前日本社会の貧困-不況の時代-戦間期日本の「近代」-「満洲」と計画経済-戦後への影響 第8回 太平洋戦争と日本の「現代」 北海道の場合-戦後の問題意識-経済主義と平和主義 第9回 高度成長(1) 戦後の二重構造-高度成長の始まり-官主導か民主導か?-戦前からの影響 第10回 高度成長(2)自動車産業-半導体-「日本列島改造論」-石油危機-戦後アジアの中の日本 第11回 日本的経営 問題意識と定義-連続か断続か?-格差の残存-評価と批判 第12回 「流通革命」 流通の合理化-郊外化-GMSの成長の限界-専門店化とグローバル化 第13回 アジアの経済発展と日本 アジアの経済発展と日本-貿易摩擦と円高-貿易摩擦のさらなる深刻化とそれへの対応 第14回 「失われた20年」へ バブル崩壊-日本的経営の限界-不況の長期的要因-二重構造の復活-「令和」から「昭和」に戻れるか? 第15回 まとめ 旧社会主義国(東欧)からの視点で考える-まとめ |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
事前学習は後述するように,高校日本史教科書の現代史部分の読み直しと英語力の維持であり,合計で10時間程度見込んでおくこと.また事後学習についてであるが,試験は原則として対面で持ち込み不可なので,ノートの整理や関連論文のネット検索とチェックなど一回の授業に最低2時間程度を見込んでおきたい. | ||
使用教材 /Teaching materials |
教科書・参考書は指定しない.資料は,パワーポイントを用いて授業中に提示する. | ||
成績評価の方法 /Grading |
1) 学期末に行われる筆記テスト(1回) 2) 授業に対する参加の積極性 ・本授業は,毎回responを活用して出席をとる(位置情報を含む).そのため利用可能な端末を毎回用意すること.2/3以上の出席がない学生には,履修要領に基づき,試験受験資格を認めない. 規定の2/3の出席数が満たせない可能性について留意した上で,履修するかどうか判断すること.いうまでもないが,すべての講義ないしは2/3以上の講義参加があったからといって,それのみでは単位取得が保証されるわけではないので注意されたい.また出席の不正が明らかになった場合も,試験受験資格を認めない. ・初回授業で単位取得に関する重要な情報を提示するので,初回授業には必ず出席すること. ・筆記試験は,持込不可なので,履修する学生はこの点について十分留意すること.英語が苦手な学生は,辞書も持込不可であることを考慮して履修を検討すること. |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
上の成績評価の方法で記した1(テスト)および2(授業への参加度合い)の成績評価比率は,それぞれ85%程度と15%程度とする.また筆記テストでは,読解力・授業の理解および参加程度を基準として,段階的に評価する. 秀(90-100) 授業に積極的に参加した上,秀でた能力をもって現代日本経済の成り立ちについて理解し,卓越した観点から,その発展のあり方について批判的に認識できる. 優(80-89)> 授業に積極的に参加した上,優れた能力をもって現代日本経済の成り立ちについて理解し,優れた観点から,その発展のあり方について批判的に認識できる. 良(70-79)> 授業に参加した上,適切な能力をもって現代日本経済の成り立ちについて理解し,妥当な観点から,その発展のあり方について批判的に認識できる. 可(60-69)> 授業に参加した上,十分な能力をもって現代日本経済の成り立ちについて理解し,それなりの観点から,その発展のあり方について批判的に認識できる. 不可(-59)> 授業への参加度合いも熱意が見られず,現代日本経済の成り立ちについての理解も不十分で,批判的な能力も身につけていない. |
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履修上の注意事項 /Remarks |
・高校日本史の知識を前提としているので,高校で日本史を履修している学生の履修が望ましい. ・定期試験で,英語資料の理解に基づき解答を求める出題が行われうる.それゆえ本学のカリキュラム体系が求める程度の英語力に欠ける学生は,定期試験の内容が理解できず,解答困難に陥る可能性が高い.そのことについて,履修選択の際に認識すること. |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
備考 /Notes |
疑問がある者はメールなどで問い合わせること | ||
授業実施方法 /Method of class |
①面接授業/Face-To-Face class | ||
遠隔授業 /Online class |
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