シラバス参照

授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2024/03/22 現在

科目名/Subject 言語・文学特別講義(漢字・漢語学)
担当教員(所属)/Instructor 嘉瀬 達男 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 共通科目
開講学期/Semester 2024年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period 木/Thu 3
対象所属/Eligible Faculty 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School,商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School
配当年次/Years 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office 嘉瀬 達男(1号館303号室)
オフィスアワー/Office hours 嘉瀬 達男(在室時。事前に連絡があると確実。)
更新日/Date of renewal 2024/03/05
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
漢字・漢語の歴史は長く、使用地域も広大です。中国では甲骨文字から現代中国語まで、日本では万葉仮名から常用漢字まで考えるべき問題はきわめて多くあります。そして近年では電子機器の普及によって難解な漢字の使用が容易になる一方、手書きの機会は減少し、誤字・誤用は増加しています。

そこでこの授業では、日常生活においてとまどいやすい問題を中心に、今後私たちにとって望ましい漢字・漢語の使い方を探りたいと考えています。たとえば「髙」や「﨑」といった異体字を公用文(ビジネス文書)に用いるべきか否か、地図に「至札幌」と書くことの是非、キラキラネームについてほか。

授業ではこうした問題について、問題の背景や判断の根拠とすべき資料を教員が紹介します。受講生はそうした資料によって漢字・漢語への理解を深め、それぞれに答えを考えてください。必ずしも正解のある問題ばかりではありませんので、他の受講生の意見も参照しつつ、それぞれに自身の漢字観を形成されることを期待しています。
達成目標
/Course Goals
・漢字・漢語の歴史、現在の状況、未来のあるべき姿について、考えを深めること。
・漢字・漢語の用法について理解を深めること。
・漢字・漢語の使用/不使用について、より意識的・自覚的に考えられようになること。
授業内容
/Course contents
【漢字論】
1 常用漢字表と漢字制限について(「樽」「幌」が漢字テストに出ないわけ)
2 字形1 正しい字形とは(とめ・はね・はらいは必要か)
3 字形2 字形・字体の歴史(印鑑の字体、異体字「髙」「﨑」)
4 字形3 世界の漢字と電脳漢字(世界統一漢字の問題。フォントを作っているのは誰か)
5 字音 日本漢字音と中国漢字音(中国人の名前は日本語と中国語のどちらで読むべきか)
6 字訓1 漢字・漢文の伝来と古代日本語(漢字の意味と訓読みの関係)
7 字訓2 日本漢文学から学校教育へ(「書き下し文」という翻訳法)
8 字訓3 訓読みの諸問題(訓読みとキラキラネーム)
【漢語論】
9 品詞 日本語の中の漢語(日本語に残った漢語と残らなかった漢語)
10 語順 日本語の中の漢文(「於体育館」「至札幌」「謹賀新年」)
11 修辞法 漢詩の作り方(漢詩を作る虎の巻)
12 漢字と現代日本語(現代日本のユニーク漢字)
14 公用文(ビジネス文書)の漢字・漢語(業界・使用場面による漢字の使い分け)
15 漢字・漢語の未来
事前学修・事後学修
/Preparation and review class
事前にシラバスに沿って授業内容について調べてみること。
授業後には授業内容に関連する資料などを用いて理解を深めること。
使用教材
/Teaching materials
プリントを配布します。
参考文献『漢字文化事典』日本漢字学会編、丸善出版、2023年
成績評価の方法
/Grading
提出物 45~60%(毎回授業の内容に関連する質問や調査に回答してもらいます)
学期末試験またはレポート 40~55%
成績評価の基準
/Grading Criteria
○秀 :学習した内容をほぼ完全に理解した上で、自らの意見を述べられる。
○優 :学習した内容を十分に理解した上で、自らの意見を述べられる。
○良 :学習した内容をおおむね理解し、自らの意見を述べられる。
○可 :学習した内容をおおむね理解している。
履修上の注意事項
/Remarks
時には漢文や中国語の資料を用いますが、特別な知識は必要ありません。
リンク先ホームページアドレス
/URL of syllabus or other information
常用漢字表
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/pdf/joyokanjihyo_20101130.pdf
実務経験者による授業
/Courses conducted by the
ones with practical
experiences
該当しない/No
備考
/Notes
随時manabaに情報や資料を提示するので参照してください。
授業実施方法
/Method of class
①面接授業/Face-To-Face class
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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