科目一覧へ戻る | 2022/04/06 現在 |
科目名/Subject | 外国史 |
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担当教員(所属)/Instructor | 吉嶺 茂樹 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 教職科目 |
開講学期/Semester | 2022年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 水/Wed 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2022/03/02 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
本講義は、教職のための、通史外国史(高校の世界史および「歴史総合」科目)の概説です。次期学習指導要領では、中学校社会科における歴史分野で該当が5時間増えて、その増えた分は世界史の内容になります。高等学校の必修から世界史(A/B)が外れ、「歴史総合」科目が今年の4月から始まったためです。このように、皆さんが中学時代学習しなかった内容を教育現場で教える状況が来ますので、それを補うのが講義の目的です。方法は講義形式が中心ですが、映画や図版、音楽や自作の動画教材などをできるだけ取り入れ、わかりやすい講義にしたいと考えています。高等学校に設置される「歴史総合」「日本史探究」「世界史探究」や、公民科の必修科目である「公共」科目が「問いの構造化」を必要とするため、中学社会科もその影響を大きく受けます。頑張って勉強しましょう。 | ||
達成目標 /Course Goals |
①近年の歴史学の研究成果を踏まえて書き換えられた内容も含め、教科書記述が教員レベルで理解できること ②高等学校で「通史の世界史A・B科目」を学習しなかった人が外国史(通史)の知識を得ること ③本学で行われる社会科学系の学問を理解するための基礎知識を得ること ④歴史総合設置をふまえて、日本史と外国史を統一的に把握できるような視座を得ること が達成目標です。 |
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授業内容 /Course contents |
第1回:新しい小学校の歴史教科書・中学校・高校「歴史総合」「公共」教科書を読む -中学生や高校生が「歴史を総合して学ぶ」とはいかなる営みなのか-現代史からさかのぼる歴史 第2回:古代アジア史概説Ⅰ 中華世界・インド史 第3回:古代アジア史概説Ⅱ オリエント・イスラム世界 第4回:古代と中世をつなぐ-海域アジア・中央ユーラシアの世界 第5回:中世ヨーロッパ史 第6回:中世アジア史-明清まで 第7回:近代世界システムとは何か?「グローバルヒストリー」とは何か? 第8回:近代ヨーロッパ史概説 第9回:近代アジア史と「大いなる分岐」論 第10回:帝国主義 第11回:戦間期 第12回:第二次世界大戦の影響 第13回:現代社会の諸相① 第14回:現代社会の諸相② 第15回:21世紀を歴史的に展望する-皆さんたちの立っている場所 |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review lesson |
毎日図書館に届く全国紙の新聞を読むこと。事後学修としては、ニュースをみる習慣をつけ、ネットニュースやTVニュースと新聞から得られる情報は質が異なるということを理解すること。 | ||
使用教材 /Teaching materials |
【教科書】 山川出版社「中学歴史教科書」 https://www.yamakawa.co.jp/teacher/point/70901 学び舎「共に学ぶ人間の歴史」 http://manabisha.com/index.html 【参考図書】 東京書籍「新選歴史総合」 https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/hs/shakai/16593/ 教育図書「高等学校 公共」https://www.kyoiku-tosho.co.jp/2021/03/27/843/ 高校で始まる「歴史総合」の教科書と、「公共」の教科書を参考文献としてあげますが、高校の新入生・在校生への教科書が行き渡ってからの購入で、5月連休明けになります。 |
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成績評価の方法 /Grading |
*課題シート(ワークシート):60 点(4 点×15 回) 毎回の授業後に課題シートを作成します。課題シートは授業中に配付する予定ですが、COVID19対応次第でオンライン提出になるかもしれません。その都度指示します。 *テスト(論述形式のテスト):30点 丸暗記を要求する試験ではありません。自分が生きてきた時代(21世紀)を歴史的に考えたいという社会科・公民科教員としての意欲を見ます。 *毎回の授業内での討論:10点(仮にオンラインであっても、双方向での講義を行います)。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀:成績評価の総合点数が 100 点~90 点 教職における歴史授業の意義を理解し,生徒に歴史的思考力の育成を行うことが出来るよう自ら歴史学を学ぶ意欲を有する。 優:89 点~80 点 課題シートへの参加状況がやや不十分であったものの、教職における歴史授業の意義を理解し,生徒に歴史的思考力の育成を行うことが出来るよう自ら歴史学を学ぶ意欲を有する。 良:79 点~70 点 課題シートへの参加状況が不十分であったものの、教職における歴史授業の意義を理解し,生徒に歴史的思考力の育成を行うことが出来るよう自ら歴史学を学ぶ意欲を有する。 可:69 点~60 点 教職における歴史授業の意義を理解し,生徒に歴史的思考力の育成を行うことが出来るよう自ら歴史学を学ぶ意欲を有する。 不可:59 点以下 教室で授業を行うための基本的な知識の理解に至っていない。また「定期試験欠席届」の実施要項に該当しない事由で,5 回以上欠席した場合(課題シート未提出を含む)も成績に関わらず不可とする |
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履修上の注意事項 /Remarks |
外国史の通史講義ですから、講義内容の継続性が大事になります。ある特定の時代知識が抜けていると、全体としての理解が出来なくなり、結果的に教員として教科書を読むための通史理解の水準が下がることになるからです。それは、「皆さんの授業を受ける側の生徒」が困ることにつながります。このため、講義ごとに行う課題シートが成績評価上も高くなりますし、毎回の出席が重視されます。したがって、「定期試験欠席届」の実施要項に該当する事由であっても、欠席する場合、講義内容毎に代替措置を考えますので、必ず事前に講義者のアドレスへ連絡をしてください。 | ||
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当する | ||
実務経験の概要 /Outline of their practical experiences |
高校現場で実際に授業を行い、世界史および歴史総合の教科書を作成している現職教員による講義です。 | ||
実務経験と授業科目との関連性 /Relevance between their practical experiences and the course |
高校現場で世界史・歴史総合を教えている教員が行う、教職のための外国史通史の講義です。今後、中学や高校現場で教員として授業を行うに当たっては、中学歴史での世界史内容の増加や、高校における新しい必修教科「歴史総合」の開始など、学生が自らの教育歴で習っていない内容を教える必要があります。このため社会科教育における最新の動向をふまえた外国史の講義を行わなければならないわけですが、講義者は実際に教育現場で教科内容の検討や教科書執筆にあたっています。 | ||
備考 /Notes |
講義で言及する内容に関連して、以下のHPを紹介します。 高大連携歴史教育研究会 http://www.kodairen.u-ryukyu.ac.jp/index.html |
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追加情報(授業の方法等) /Additional information (Method of lesson) |
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追加情報の詳細 /Detailed information on additional information |
講義者が分担執筆した著作(『岩波講座 世界歴史 01』(岩波書店)『今学ぶアイヌ民族の歴史』山川出版社・『北海道の歴史散歩』山川出版社)の内容に基づき、日本史と世界史の接点たる北海道の歴史についても講義内で言及します。 |