科目一覧へ戻る | 2022/04/06 現在 |
科目名/Subject | 現代哲学論 |
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担当教員(所属)/Instructor | 宮田 賢人 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 専門共通科目 |
開講学期/Semester | 2022年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 水/Wed 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2022/03/02 |
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
授業の目的: 「差別はいけないことである」「平等はいいことである」という価値的・規範的態度は、誰もが子どもの頃から擦り込まれてきたものでしょう。しかし、そもそもなぜ差別はいけないのか。また、ある状態が平等であるというのはどのような状態を意味するのか。この授業では、差別や平等という概念を哲学的に分析することで、これらの問いについて考えることを目的とします。 授業の方法: ・差別や平等の哲学に関する基本文献を受講生で輪読し、ディスカッションします。 ・また、授業の終盤では、受講生による研究レポート(期末レポート)の発表会を行います。 ・原則、対面で実施します。 |
達成目標 /Course Goals |
・差別や平等をめぐる基本的な哲学的論点について学習すること ・差別や平等をめぐる哲学の理論を具体的な事例に応用して事例を分析できるようになること ・自身の主張を他者に対して説得的に論証するスキルを身につけること |
授業内容 /Course contents |
第1回: イントロダクション 第2〜12回: 差別や平等をテーマとして哲学的著作を輪読します。より具体的には、次のような著作を取り上げる予定です。(受講生の意欲と能力に応じて取り上げる文献は調整します。) ・池田喬・堀田義太郎(2021)『差別の哲学入門』アルパカ社。 ・広瀬巌編(2018)『平等主義基本論文集』に所収の論文を数篇。 ・ロナルド・ドゥウォーキン(1977)「逆差別」in『権利論〔増補版〕』木下毅ほか訳、木鐸社、2013年。 (余裕があれば、The Routledge Handbook of Epistemic Injustice(2017)に所収の英語論文を1本) 交代で担当者が文献の要約レジュメを作成し、それをもとにディスカッションを行います。 第13回:まとめと研究レポート(期末レポート)の準備 第14〜15回:研究レポート(期末レポート)の報告会 |
事前学修・事後学修 /Preparation and review lesson |
事前学習: ・輪読対象の文献は毎回事前に読んできてください(自分が要約を担当しない回でも) 事後学習: ・授業で理解が追いつかなかった箇所は入門書などを使って(あるいは私への質問を通じて)フォローアップしてください。 |
使用教材 /Teaching materials |
・池田喬・堀田義太郎(2021)『差別の哲学入門』アルパカ社は購入してください。 ・他の文献についてはコピーを配布します。 |
成績評価の方法 /Grading |
平常点(50%)、期末レポート(50%) ・平常点は積極的なディスカッションの参加の有無を重視して評価します。 ・本授業は演習形式なので3回を超える欠席で自動的に不可評価となります。 |
成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀:成績評価の総合点数が100点~90点 授業で扱った差別や平等の諸学説と論点と直接は取り上げられなかった派生的論点を正しく理解しており、それを具体的事例に十全な仕方で応用することができる。 優:89点~80点 授業で扱った差別や平等の諸学説と論点を正しく十全い理解しており、それを具体的事例に応用することができる。 良:79点~70点 授業で扱った差別や平等の諸学説と論点を理解しており、それを具体的事例に応用することができる。 可:69点~60点 授業で扱った差別や平等の諸学説の基本的要点をおおむね理解しており、それを具体的事例に一応は応用することができる。 不可:59点以下 授業で扱った差別や平等の諸学説とその基本的要点の理解が不十分であり、具体例への応用も不適切である。 |
履修上の注意事項 /Remarks |
・授業の性質上20名を定員とします。希望者が20名を超えた場合は、哲学・倫理学の既習者を優先し、またその中でも成績優秀者を優先します。 |
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない |