科目一覧へ戻る | 2022/04/06 現在 |
科目名/Subject | 経営組織論 |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 西村 友幸 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2022年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 水/Wed 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2022/03/01 |
---|---|
授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
経営組織論とは、企業に代表される経営体を「組織」として理解する学問といえます。企業やその他の経営体をそのように理解しようとする場合、大別して2つのアプローチがあります。1つはミクロ、すなわち組織を構成する個人の観点からのアプローチです。これは特に組織行動論と称されます。もう1つはマクロ、すなわち組織全体1つの単位と見なし、その行動や機構を解明しようとするアプローチです。経営組織論という用語は、狭義にはこうしたマクロ組織論を指すことが少なくありません。 しかし、このような学問上の分化は、他方で統合を要請されているはずです。経営管理者(マネジャー)の立場で考えてみましょう。経営管理者がマクロ組織論の知見にもとづいて、どれほど合理的に組織を設計したとしても、そこで働く人々の感情をおろそかにしていたのでは想定どおりに事が運ばないのではないでしょうか。反対に、ミクロ組織論(組織行動論)の知見を活用して、どれほど従業員のやる気を高めることに成功したとしても、基本方針(戦略)が間違っていたり組織設計がずさんだったりすると散々な結果が待っていることでしょう。 そこでこの授業では、経営組織論を広義にとらえ、ミクロとマクロの両方の視点を交えた組織論を展開していきます。具体的には、(a)ミクロ領域のモチベーション、集団(グループ)の機能、リーダーシップなど、(b)マクロ領域の組織構造、組織文化など、(c)そもそも「組織」とは何か、(d)組織論の究極のテーマである組織の変革、といったトピックスを扱います。 |
達成目標 /Course Goals |
(1)ミクロ・マクロ両面の主要な理論を理解できる。 (2)組織現象(特に自分が経験したこと)の説明に理論を応用できる。 (3)説明できなかったり解決困難だったりする組織現象に対する探究心を身につける。 (4)発想力と表現力(特に文章能力)に磨きをかける。 |
授業内容 /Course contents |
第1週 イントロダクション 第2週 経営組織論の系譜 第3週 組織とは何か 第4週 組織とマネジャー 第5週 人間モデルの変遷 第6週 モチベーション 第7週 個人と組織の関わり合い 第8週 組織の中の集団 第9週 リーダーシップ 第10週 パワーとコンフリクト 第11週 組織文化 第12週 組織構造編成の原理と基準 第13週 組織の形態学 第14週 組織の変革 第15週 全体のまとめ |
事前学修・事後学修 /Preparation and review lesson |
(1)日頃から組織を観察したり、記事を読んだりして関心を高めておくこと。 (2)次回の講義に先立ち、教科書の該当範囲を読んでおくこと。 (3)毎回の講義ノートや配布資料を読み返し、知識の定着に努めること。 (4)参考図書を読み、さらに深く学ぶこと。 |
使用教材 /Teaching materials |
教科書: 金井壽宏『経営組織』(日経文庫、1999年) 参考書: 松本久良『基礎からわかる経営組織』(産業能率大学出版部、2015年) 山田耕嗣・佐藤秀典『コア・テキスト マクロ組織論』(新世社、2014年) J.D.トンプソン『行為する組織』(同文舘出版、2012年) 高橋正泰他『経営組織論の基礎』(中央経済社、1998年) |
成績評価の方法 /Grading |
①期末試験、②小論文、③平常点で評価します。正否のはっきりしている問題/課題(たとえば期末試験の穴埋め問題)は機械的に採点します。一応の正解があるような問題/課題(たとえば期末試験の論述問題)の場合は、その模範解答に近いほど満点を上限として高得点がつきます。これといった正解のない問題の場合は、②の小論文に典型的ですが、答案を複数の次元(面白さ、緻密さ、分かりやすさなど)で評価します。各次元は5点尺度で、「まあまあ」と思える水準に達していれば4点とします。 |
成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀:100点以下90点以上 優:90点未満80点以上 良:80点未満70点以上 可:70点未満60点以上 不可:60点未満 |
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない |