科目一覧へ戻る | 2022/04/06 現在 |
科目名/Subject | 経済学特別講義(環境経済学) |
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担当教員(所属)/Instructor | 王 天荷 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2022年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 他 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2022/02/24 |
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
ミクロ経済学の応用として、環境経済学の考え方、分析手法の基礎を学習し、理論と現実の違いについて理解を深め、分析能力を身につけることを目的とする。 授業の方法: 本授業は、時間割を指定しないオンデマンドを中心とした遠隔授業で実施する。具体的には、講義資料と解説資料を講義時間に合わせてmanabaで公開する。 授業の前半(第2回~第6回)は、環境経済学を学ぶ上で必要な専門知識として、ミクロ経済学の基礎知識の復習を行う。 授業の後半(第7回~第14回)は、ミクロ経済学の応用として、環境経済学の基礎理論を学習し、理解を深める。 |
達成目標 /Course Goals |
本講義を受講することによって、以下の知識を身につき、分析能力を修得する。 1). ミクロ経済学の理論に基づき、環境問題の発生や解決の仕組みを理解し、説明できるようになる。 2). 具体的な環境問題に際して、環境規制と経済的手法の違いについて理解を深めた上で、解決するために必要な政策の思考力を得る。 3). 環境の価値を貨幣単位で評価する方法について理解し、説明できるようになる。 4). 企業と環境問題との関わりについて理解し、説明できるようになる。 5). 持続可能な発展の観点から、地球環境問題とその対応策について理解し、説明できるようになる。 |
授業内容 /Course contents |
ミクロ経済学に基づき、経済的観点から環境問題にアプローチする。 環境問題が発生するメカニズムを明らかにすると共に、環境問題の解決に向けた具体的な対策を示し、環境経済学の考え方、分析手法の基礎的部分を説明する。 各回の講義内容は次の通りである。 ただし、履修者の知識、習得度合いに応じ、講義の順番や内容を変更することがある。 第1回:「経済学と環境問題」の概要 【前半:基礎の復習】 第2回:需要と供給、余剰分析 第3回:外部性と市場の失敗 第4回:公共財、共有資源 第5回:価格統制と割当て 第6回:税の便益と費用 【後半:応用】 第7回:環境規制の経済効果(直接規制) 第8回:経済的手段① (排出量取引) 第9回:経済的手段② (環境税と補助金) 第10回:直接交渉による解決法(コースの定理) 第11回:政策手段の選択と現状 第12回:環境の価値評価 第13回:企業と環境問題 第14回:グローバリゼーションと環境問題 第15回:まとめと総括 |
事前学修・事後学修 /Preparation and review lesson |
参考文献に基づき、各回、約1時間の事前学習が望ましい。 前回までの講義内容を配布資料や各自のメモなどから、各回、約1時間の事後学習が望ましい。 |
使用教材 /Teaching materials |
使用教材は指定しないが、下記の図書を参考文献とする。 講義スライドはmanabaへアップロードする。 1). 栗山浩一・馬奈木俊介(2016)『環境経済学をつかむ』第3版 有斐閣 2). 諸富徹・浅野耕太・森晶寿(2008)『環境経済学講義』有斐閣 3). 時政・薮田・今泉・有吉編(2007)『環境と資源の経済学』勁草書房 4). 日引聡・有村俊秀(2002)『入門 環境経済学』中央公論新社 5). 柴田弘文(2002)『環境経済学』東洋経済新報社 6). CD・コルスタッド著、細江・藤田訳(2001)『環境経済学入門』有斐閣 7). 植田和弘(2000)『現代経済学入門 環境経済学』岩波書店 |
成績評価の方法 /Grading |
manaba上での小テスト80%+授業への参加度20%=100%総合評価を行う。 小テストについて:manabaの小テスト機能を活用、全部で10回出題する予定 回答期限:1週間程度 出題頻度:週1回のペース 授業への参加度について:responのアンケート機能を活用、毎回実施する予定 実施目的:理解度の確認、互いの情報共有、質疑解説の判断材料 |
成績評価の基準 /Grading Criteria |
次の点を合格ラインの基準とする。 1). 授業中に明示する重要ポイントを理解していること。 2). 小テストの問題を過半数は理解し、正しく解答していること。 上記に加え、出席率、積極性、理解度を含め、全体評価を行う。 |
履修上の注意事項 /Remarks |
1). 講義の前半はミクロ経済学の基礎知識の復習から始めるが、全体としてミクロ経済学の応用に重心を置いているため、既にミクロ経済学を履修済であることが望ましい。 2). 経済学を理解するには知識の積み重ねが必要となるため、連続して講義に出席していないと理解が難しくなる。 |
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない |