科目一覧へ戻る | 2022/04/06 現在 |
科目名/Subject | 基礎ゼミナール 天野 |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 天野 大輔(商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2022年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 月/Mon 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School |
配当年次/Years | 1年,2年,3年,4年 |
単位数/Credits | 2.0 |
研究室番号/Office | 天野 大輔( 337) |
オフィスアワー/Office hours | 天野 大輔( 講義時間の前後。それ以外の場合は、事前にe-mailで連絡すること。) |
更新日/Date of renewal | 2022/03/04 |
---|---|
授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
本授業はゼミナール形式で行います。具体的には、履修者の中で事前に報告担当者として決められた個人あるいはグループ(ただし、履修者の人数に依存します)が、各自に割り当てられたテキストの報告部分について、発表のための下調べや資料作成を事前に行い、その報告内容を基にして全員で議論をします。 履修者全員で同じテキストを分担して講読することによって、学術的な文献を「詳細に調べる」ための基礎的な方法を身につけつつ、ゼミの参加者の前で「口頭でわかりやすく発表する」能力を養うことが本授業の目的です。 また、経済学の一分野であるゲーム理論の入門的知識や基礎的理論の理解だけでなく、プレゼンテーション・スキルのような口頭報告に必要とされる技能、つまり他者の前で自分(達)が事前に下調べをした事柄を「口頭でわかりやすく伝える」能力やそのノウハウを養います。 |
達成目標 /Course Goals |
本授業では、応用ミクロ経済学(ゲーム理論)の著名なテキストを輪読することによって、経済学的な考え方やモノの見方に慣れることを目標とします。 また、あくまで、経済学的な考え方を習得することを到達目標とするので、現時点で経済学科への所属を希望しない学生でも受講は可能です。 また、最終的な達成目標としては、以下のような技能の向上を目指します。 初めに、社会科学として経済問題を考えるための基本的枠組みである経済学、ゲーム理論の理論的基礎を習得する。 次に、個別の経済問題に対する解決策や、現実の経済政策に関する経済的効果を論理的に説明できるようになる。 最後に、様々な経済政策の問題点やその限界、あるいはそのような問題点の修正案を具体例も交えながら議論できるようになる。 |
授業内容 /Course contents |
下記のゲーム理論のテキストに掲載された基礎的なトピックについて履修者で輪読します。 具体的には、次回のゼミで発表する報告担当者(あるいはグループ(班))を事前に決め、報告担当になった履修者(あるいはグループ(班))は次回のゼミまでに、教科書における該当箇所について下調べと発表の準備をして、当日には事前に準備した該当箇所の内容について、他の履修者の前で口頭(日本語)で投影資料などの適切な手段を用いて、その内容を発表(説明)してもらいます。 本授業は輪読形式のため、15回分の授業テーマについては、報告担当者(あるいはグループ)の発表進度に従います。指定のテキストを参照すると、扱うテーマは以下の通りです。想定では、各テーマについて最長で2回ずつの時間を割り当てることになると思われます。ただし、初回はオリエンテーションを実施し、報告担当者(グループ)と各自の割り当て範囲などを決定します。 ・ゲーム理論とは何か ~ 戦略形ゲームと利得行列 ・戦略形ゲームを解く(最適反応戦略、囚人のジレンマ、ナッシュ均衡) ・完全情報の展開形ゲームとバックワードインダクション ・展開形ゲームの応用(軽口とコミットメント、先手or後手の利益など) ・戦略の支配関係と支配された戦略の繰り返し削除 ・オークション(セカンドプライス、ファーストプライス) ・混合戦略のナッシュ均衡、2人ゼロ和ゲーム (・不完全競争市場への応用) |
事前学修・事後学修 /Preparation and review lesson |
事前学修としては、上記のように次回の授業で発表する報告担当者なった履修者は、次回までに教科書における報告箇所を発表するための下調べを各自(あるいは各グループ(班))で事前に行う必要があります。 当日の授業では、各自が事前に下調べした内容について口頭で発表するために必要な投影資料などと併せて、フロアの履修者のためのハンドアウトを用意(印刷)しておく必要があります。 |
使用教材 /Teaching materials |
「ゼミナール ゲーム理論入門」 渡辺 隆裕 (著) 日本経済新聞出版社 2008年 |
成績評価の方法 /Grading |
平常点(すなわち、出席状況および授業における議論への参加状況)、および報告担当者になった際の口頭発表のパフォーマンスから総合的に判断します。また、グループ(班)で発表した際には、グループ全員で同等の評価をします。 |
成績評価の基準 /Grading Criteria |
本授業はゼミナール形式で行うため、基本的には上記の「成績評価の方法」に従う。その他に関しては、経済学科の「統一評価基準」に従います。 また、評価基準となる目安は、以下の通り。 ①:テキストの内容を理解して報告できる。…可 ②:①に加えて、テキストに掲載された経済問題の具体例に対して、ゲーム理論を用いた分析結果を説明できる。…良 ③:②に加えて、現実の経済問題に対して、ゲーム理論を用いた解決策を提案して、その理由や根拠を論理的に説明することができる。…優 ④:③のレベルにおいて特に優れている。…秀 総合評価として、100〜90点は秀、89〜80点は優、79〜70点は良、69〜60点は可、59〜0点は不可とする。 また、欠席をした履修者は減点の対象になります。特に、報告担当者になった場合の欠席は大きな減点の対象になります。 |
履修上の注意事項 /Remarks |
本授業はゼミナール形式で行うため、ゼミの参加者はもちろんのこと、特に報告(発表)担当者の無断欠席は厳禁とします。その場合、当然ながら成績の評価に大きく影響します。特に報告(発表)担当者の欠席は、ゼミ形式の本授業の実施できなくなるので、単位取得が困難になるかもしれません。 口頭発表の際の投影機材(PC、プロジェクターおよびスクリーン)は本ゼミのものを用いるが、発表担当者は事前にパワーポイントなどで報告資料を作成する必要があります。 遠隔授業になった際には、発表担当者(グループ)は各自で事前にパワーポイントなどを用いてWeb資料を作成して、オンライン上で口頭報告してもらいます(当該資料はハンドアウトとしてmanabaのコースコンテンツの掲示板にULしてもらいます)。 |
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない |
実務経験の概要 /Outline of their practical experiences |
該当無し |
実務経験と授業科目との関連性 /Relevance between their practical experiences and the course |
該当無し |
備考 /Notes |
担当教員の連絡先(Eメールアドレス)は以下のとおりです。 amano@res.otaru-uc.ac.jp |