科目一覧へ戻る | 2022/04/06 現在 |
科目名/Subject | 社会思想史I |
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担当教員(所属)/Instructor | 西永 亮 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2022年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 他 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | 西永 亮(540) |
オフィスアワー/Office hours | 西永 亮(Eメール: nishiryo@res.otaru-uc.ac.jpで予約すること.) |
更新日/Date of renewal | 2022/03/02 |
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
授業の目的: 「哲学(者)とは何であるか」という問いに含まれる哲学と社会との関係について理解する. 授業の概要: 「哲学」については,こういうものだ,あるいはこうあるべきだといった,実際の姿や期待されるあり方など様々なイメージがあるかもしれません.また,仮に期待通りの「哲学者」が存在したとして,その人は哲学にのみ従事しているのか,あるいはそうすべきなのかについても,いろいろな意見があるでしょう.例えば,その人は孤独に生きているのか,それとも家族や友人,マーケットや国家,さらには国際社会やグローバル化社会と何らかの関係をもっているのか,などと私たちは問うことができます.そして,哲学(者)の存在は果たして必要なのか,望ましいのか,あるいは可能なのか,と問うこともできます.いや,そもそも哲学(者)は「何を」するものなのでしょうか? 本講義は,西洋の哲学の歴史を振り返ることによって,哲学(者)とは何であるかについて,また哲学という精神的生と,他者との交流を含む社会的生との関係について考察します. 授業の方法: 時間割を指定しないオンデマンドの遠隔授業.実施方法の詳細についてはmanabaに掲載します. |
達成目標 /Course Goals |
講義で解説した哲学者たちの基本概念,思考様式,問題意識を身につけ,説明できるようになることを目指します. |
授業内容 /Course contents |
1.「哲学(者)とは何であるか」という問いについての序論的考察 2.ソクラテスという原像に遡る:①プラトン『ポリテイア(国家)』における「太陽」と「洞窟」の比喩 3.ソクラテスという原像に遡る:②理想のポリス=哲人王支配について 4.ソクラテスという原像に遡る:③ソクラテス裁判と死刑判決の意義 5.理想社会論の変質:①アリストテレス『政治学』における「善き生」 6.理想社会論の変質:②マキアヴェッリ『君主論』による批判 7.身分制社会から平等な社会へ:①ホッブズ『物体論』と『リヴァイアサン』 8.間奏曲:1)「である」ことと「する」こと(丸山眞男) 2)〈私〉時代のデモクラシー(宇野重規のトクヴィル論) 9.身分制社会から平等な社会へ:②ロック『人間知性論』と『統治2論』〔途中まで〕 10.身分制社会から平等な社会へ:②ロック『人間知性論』と『統治2論』〔終わり〕 11.身分制社会から平等な社会へ:③ルソー『人間不平等起源論』と『社会契約論』〔途中まで〕 12.身分制社会から平等な社会へ:③ルソー『人間不平等起源論』と『社会契約論』〔続き〕 13.身分制社会から平等な社会へ:③ルソー『人間不平等起源論』と『社会契約論』〔終わり〕 14.間奏曲,ふたたび:アイデンティティの承認(チャールズ・テイラー) 15.哲学と哲学者,哲学と歴史──ニーチェの近代批判 |
事前学修・事後学修 /Preparation and review lesson |
・manaba掲載の実施方法に従うこと. ・講義に出てくる用語の意味を理解しておくこと. ・自分の講義ノートを読んで,講義内容を確認すること. ・講義を振り返り要点をまとめておくこと. |
使用教材 /Teaching materials |
なし |
成績評価の方法 /Grading |
小レポート=50%・期末レポート=50% |
成績評価の基準 /Grading Criteria |
講義で解説した思想家たちの基本概念,思考様式,問題意識を理解し,それを自分で応用できるかどうかが基準になります.その理解力と応用力が9割以上であれば「秀」,8割以上であれば「優」,7割以上であれば「良」,6割以上であれば「可」,6割未満であれば「不可」となります. |
履修上の注意事項 /Remarks |
・講義資料の長文テクストをしっかり読解すること. ・自分のノートを作ること. |
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない |