科目一覧へ戻る | 2022/04/06 現在 |
科目名/Subject | 文化論 |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 谷川 靖郎 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2022年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 月/Mon 4 |
対象所属/Eligible Faculty | |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2022/02/28 |
---|---|
授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
目的 本講義は,精霊信仰の事例紹介を通じて,異文化の理解,さらには自らの文化への理解を深めることを目的とする。特に,古代インドの宗教文献に見られる妖怪・呪術の伝承を取り上げ,憑依や悪霊祓い,生ける死者など,ある種のファンタジー文学に登場するような呪術・精霊の世界と,反呪術的宗教として始まった仏教との対決・交渉の様相を探りながら,その歴史的・文化的背景を考える。適宜,日本を含む他の地域・時代の呪術・宗教思想も紹介し,比較を行っていく。 方法 妖怪や呪術がいかに語られ社会の中に位置づけられていたか,具体的な資料を読みながら確認する。さらに別の視点から資料を用いてその社会における妖怪・呪術の歴史的・文化的背景を読み解いていく。主に古代インドの宗教文献や法・政治論書を資料として用いる。 |
達成目標 /Course Goals |
妖怪や呪術のような実体の不明瞭な対象についても,それが「何であるか」はさておき,「どのように語られているか」「どのような意味・役割を与えられているのか」という視点でとらえることで,ひとつの文化的事象として積極的に扱いうるということを理解できること。 そのことを踏まえて,特定の社会の中で妖怪や呪術が果たしてきた意味や役割を理解し,その歴史的・文化的背景との関係を説明できること。 自ら資料を調査して、関心ある文化的事象について論じることができること。 |
授業内容 /Course contents |
各回の講義内容は下記のとおり。 ただし,状況に応じて順序や内容を変更する場合があります。 1. 概要,妖怪研究の意味 2. ヴェーターラ ⑴:資料が伝える妖怪の姿 3. ヴェーターラ ⑵:資料が伝える妖怪の姿 4. ヴェーターラ ⑶:文化的背景を読み解く 5. ヴェーターラ ⑷:歴史的背景を読み解く 6. ヴェーターラ ⑸:資料批判と比較研究 7. アータヴァカ ⑴:資料が伝える妖怪の姿 8. アータヴァカ ⑵:文化的・歴史的背景を読み解く 9. ナーガ ⑴:資料が伝える妖怪の姿 10. ナーガ ⑵:文化的・歴史的背景を読み解く 11. 呪術 ⑴:外部の存在と呪術 12. 呪術 ⑵:呪術における合理と不合理 13. 呪術 ⑶:呪医と治療儀礼 14. 呪術 ⑷:呪詛と使い魔 15. まとめ:妖怪・呪術と精霊信仰 |
事前学修・事後学修 /Preparation and review lesson |
講義の中で紹介する参考資料などを利用して,レポートの基本的な構成や書き方について学習しておくこと。 自らが興味を持つ妖怪や呪術の事例について,文献・資料を調査しておくこと。 講義の中で扱う古代インドの文化的・歴史的な状況と,自らが興味を持つ地域の文化的・歴史的な状況とを比較考察すること。 |
使用教材 /Teaching materials |
毎回,資料を配布します。 補助的な資料については下記「講義情報のページ」より配布します。 |
成績評価の方法 /Grading |
レポートによる。 テーマ及び形式については講義中に指示します。 |
成績評価の基準 /Grading Criteria |
レポートの評価基準は下記のとおり(括弧内は配点)。 【基本】 期限内に所定の形式に従って提出していること(10) 【課題の理解】 題意把握:課題の意味を理解しているか(10) 問題意識:主題の選定は適切か,論述の目的を明確に示しているか(10) 【論理構成】 論理構成:論述の骨格,叙述の順序,展開の仕方(10) 事実の提示:適切な資料の扱い(収集,整理,提示),事実と意見の区別(20) 意見の表明:適切な根拠に基づいているか,飛躍や穴がないか(10) 【文章表現】 形式:表題・見出し,本文,引用,註,出典,図表の示し方など(10) 表現:誤字脱字,適切な語彙・文体,主語述語関係,文脈(文や段落の接続)(10) 【独創性】 独自の視点を持っているか,新たな知見を示しているか(10) |
履修上の注意事項 /Remarks |
特にありません。 |
リンク先ホームページアドレス /URL of syllabus or other information |
講義情報のページ https://hackmd.io/@yatra-tatra/Sy1xHXte9 |
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない |