科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 言語・文学特別講義(言語学) |
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担当教員(所属)/Instructor | 山田 久就 (商学部) |
授業科目区分/Category | 夜間主コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2021年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 木/Thu 6 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2021/02/24 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
【目的】 ・人間のことば(言語)を研究する学問を言語学と呼びます。言語学には広範な研究分野がありますが、言語学の基本であり、最も研究が盛んな分野は文法研究です。この授業の目的は、文法研究についての基礎知識を習得することです。 【方法】 ・コンピュータ画面をスクリーンに投射して授業を進めます。 ・講義中心ですが、全体に対して、あるいは、個別での質問をすることがあります。 ・5回(あるいは、それ以上)の小テストを授業の最後に行います。 |
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達成目標 /Course Goals |
言語学の基本である文法研究では、個別の言語の文法とともに、世界の諸言語の文法における多様性と一般性・普遍性が研究の対象になります。また、文法研究には、音声学、音韻論、形態論、統語論、意味論などがあります。音声学、音韻論、形態論、統語論における研究対象(どのようなことに関心が持たれるのか)と研究方法(どのように研究するのか)についての知識を習得することを目指します。 |
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授業内容 /Course contents |
ことばは、音と意味の組み合わせです。音を研究する分野には音声学と音韻論があります。単純に言うと、音声学とは極力意味を排除して音を研究し、音韻論では、意味を区別するために音をどのように利用しているのかを研究します。この授業の前半では、音声学と音韻論について学びます。意味には語彙的な意味と文法的な意味があります。語彙的な意味は意味論の研究対象となりますが、この授業の範囲外となります。文法的な意味を主に研究する分野に形態論と統語論があります。この授業の後半では、形態論と統語論について学びます。時間軸上の音の最小単位を分節音(音韻論では音素)と呼びます。音素をつなげていくと意味を持った最小の単位ができ、形態素と呼ばれます。形態素をつなげていくと語と呼ばれる単位になります。語をつなげていくと文と呼ばれる単位になります。形態論では形態素をつなげて語を作るまでが基本的な研究対象となります。統語論では語をつなげて文を作るまでが基本的な研究対象となります。一つの文法的な意味を表すのに、ある言語では、ある形態素に別の形態素をくっつけることで表すのに、別の言語では、ある語と別の語を結びつけて表すということはよくあるので、形態論と統語論は強く結びついています。この授業で扱う主なテーマを次のようになります。 【第1回】(1)ことばのいろいろな側面(2)ユーラシア大陸を中心とした世界の言語の系統的な分類1 【第2回】ユーラシア大陸を中心とした世界の言語の系統的な分類2 【第3回】音の研究である音声学と音韻論の違い。音声学での分節音(時間軸上での音の最小単位)の分類1(母音) 【第4回】音声学での分節音の分類2(子音) 【第5回】音韻論での分節音 【第6回】(1)音声学と音韻論での音節、(2)形態音韻論(形態素と形態素をくっつけた時の音の変化)1 【第7回】(1)形態音韻論2、(2)音声学と音韻論でのアクセント 【第8回】(1)形態論と統語論、(2)形態論1(形態素、語) 【第9回】形態論2(派生と屈折) 【第10回】形態論3(接辞、接語他) 【第11回】統語論1(品詞、時制と相他) 【第12回】統語論2(動詞と名詞の結びつき1) 【第13回】統語論3(動詞と名詞の結びつき2、名詞と名詞の結びつき) 【第14回】統語論4(意味役割、態、語順他),形態論4(名詞を伴った動詞の名詞化) 【第15回】(1)まとめ、(2)期末試験についての説明、(3)学生からの質問 ・上記は内容は進行状況等によって、加減、変更されることがあります。 |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
(1)事前学習としては、教材の次に使う箇所に目を通してください。 (2)事後学習としては、授業で習ったことを覚えてください。 (3)小テストの準備をしてください。 |
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使用教材 /Teaching materials |
・基本的には、コンピュータ画面をスクリーンに投射したものを主教材とします。 ・また、manabaにpdfファイル(A4で40~45枚分ぐらいを予定)を置きます。スマートフォンなどで見るか、プリントして持ってくるかしてください。授業ではプリントの配布は行いません。 |
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成績評価の方法 /Grading |
・定期試験(80%)と小テスト(5回を予定していますが、それより多くなる可能性もあります)(20%)で評価します。 ・平常点(出(欠)席数、授業への参加態度)は上記の点から減点(最高20点)。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
定期試験の基準の目安は、100点満点として、次のようになる。 秀(90-100点):授業で説明した言語学に関する知識が完全にある。 優(80-89点):授業で説明した言語学に関する知識がかなりある。 良(70-79点):授業で説明した言語学に関する知識が十分にある。 可(60-69点):授業で説明した言語学に関する知識が最低限にある。 不可(0-59点):授業で説明した言語学に関する知識が不足している。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
・遠隔授業になった場合は、zoomを利用して、時間割通りの時間に行います。 ・すでに「言語学」の単位を取得済みである場合は、履修できません。 |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
遠隔授業 /Online class |
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