科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 商法III |
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担当教員(所属)/Instructor | 河森 計二 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2021年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 他 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2021/02/22 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
この講義では、企業取引の決済手段である手形小切手などを含めた支払決済に関する法規制および企業と家計のリスクファイナンスの手段である保険契約に関する法規制を扱う。 支払決済に関する法律については、伝統的には、手形小切手法と呼ばれる法分野が中心であったが、約束手形は2026年をめどに利用を廃止する方針が示されたこともあり、近時増えつつある手形小切手以外の支払決済手段に関する法律の基礎知識を身に着けることも重要である。手形小切手を含む支払決済に関する法律の基礎知識を得ることがこの講義の一つの目的である。 保険法分野では、誰もが関わりを持つことになる私保険について、保険法、その他私保険契約に関わる法律に関する基礎知識を身につけることを目的にして、実際に問題となった事例を引用しながら解説する。 |
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達成目標 /Course Goals |
支払決済法および保険法における問題について論点を指摘した上で、各法分野の基礎知識を使いながら、実際の法的問題について説明できることを目標とする。 | ||
授業内容 /Course contents |
第1回:支払決済法および保険法の概要 第2回:手形行為論 第3回:手形行為の性質➀(無因性) 第4回:手形行為の性質②(独立性) 第5回:他人による手形行為 第6回:約束手形の振出と裏書 第7回:裏書の効力と連続 第8回:白地手形 第9回:支払拒絶と遡求そして時効 第10回:利得償還請求権 第11回:電子記録債権の発生と消滅 第12回:電子記録債権の譲渡 第13回:クレジットカード 第14回:銀行振込・預金取引 第15回 資金移動・収納代行・代引 第16回 保険契約と法律 第17回 保険約款 第18回 保険者の説明義務 第19回 保険契約における告知義務 第20回 告知義務違反の効果 第21回 解除権の制限と他保険契約の告知 第22回 損害保険契約総論 第23回 火災保険と地震保険 第24回 自賠責保険 第25回 任意自動車保険 第26回 生命保険契約総論 第27回 保険金受取人の指定 第28回 保険金受取人の変更 第29回 保険者免責 第30回 第三分野の保険 |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
講義の事前学修としては、教科書の該当部分をよく読み、分からない点をチェックしておくこと。 講義の事後学修としては、講義で使用したレジュメ等を確認して、そこに示された論点と結論を判例や学説を参考にしながらまとめておくこと。 |
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使用教材 /Teaching materials |
教科書:この講義では支払決済に関する法律と保険に関する法律を扱う関係から少なくとも2冊の教科書が必要となるが、経済的負担を考慮して、支払決済に関するものは参考書として指定する。 山下友信・竹濵修・洲崎博史・山本哲生『保険法(第4版)有斐閣アルマ』(有斐閣、2019年) 参考書:参考書は購入する必要はないが、判例百選のほか二つの書籍を示しておく。➀は伝統的な手形法・小切手法を勉強したい場合、②は広く支払決済に関する法律を勉強したい場合のものとして薦める。 ➀大塚龍児・林竧・福瀧博之『商法Ⅲ―手形・小切手(第5版)有斐閣Sシリーズ』(有斐閣、2018年) ②小塚壮一郎・森田果『支払決済法(第3版)』(商事法務、2018年) ③神田秀樹・神作裕之(編)『手形小切手判例百選(第7版)』(有斐閣、2014年) ④山下友信・洲崎博史(編)『保険法判例百選』(有斐閣、2010年) |
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成績評価の方法 /Grading |
定期試験(中間試験と期末試験)の得点(100%)により評価する。 | ||
成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀(100~90):①支払決済法および保険法に関わる法律で基本となる知識を十分理解して説明できている。②試験の出題意図を十分理解した上で、結論を適切に導き出すことができる。 優(89~80):①支払決済法および保険法に関わる法律で基本となる知識を十分理解して説明できている。②試験の出題意図を十分理解した上で、結論を導き出すことができる。 良(79~70):①支払決済法および保険法に関わる法律で基本となる知識を十分理解して説明できている。②試験の出題意図を理解した上で、結論を導き出すことができる。 可(69~60):①支払決済法および保険法に関わる法律で基本となる知識を理解して説明できている。②試験の出題意図を理解した上で、結論を導き出すことができる。 不可(59~0):①支払決済法および保険法に関わる法律で基本となる知識を理解しておらず説明できていない。②試験の出題意図を理解しておらず、結論を導き出すことができない。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
詳細は第1回講義時に説明する。 | ||
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
備考 /Notes |
詳細は第1回講義時に説明する。 | ||
遠隔授業 /Online class |
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