科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 経営戦略論 |
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担当教員(所属)/Instructor | 内田 純一 (商学研究科) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2021年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 他 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2021/09/07 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
本講義は二時限連続開講の4単位授業(全30時限)です。全て時間割を指定しないオンデマンド教材として配布しますが、小テストが毎週課される(本来の時間割上の授業日から、次回授業日までの一週間の間、任意の時間に受験することを要求する)のでご注意下さい。 なお、講義内容は以下の二本立てです。 講義1は、「経営戦略論」の基礎とされる内容を網羅しながら、経営戦略論や経営組織論、そしてマーケティング論等の発展分野となっている「製品開発・サービス開発」の内容を講義していくものです。 講義2は、経営戦略論やマーケティング論はもちろん、経営学全般を応用した分野である「ブランド戦略論」を集中的に扱い、本科目の二本目の柱とします。 つまり、 ・「経営戦略論~製品開発・サービス開発」90分×15回 ・「ブランド戦略論」90分×15回 というスタイルです。 このような講義スタイルとした理由は、以下の通りです。 本学の商学部の授業では、3年次後期までに様々な講義科目において経営戦略論の内容を含む授業が開講されています。そのため、経営戦略論の講義内容に既習感を持つ学生も多いはずです(特に商学科の学生)。 そこで、既修者にとって復習になるような内容を含みつつも、より発展的な議論(本学で独立科目として開講されていない、製品・サービス開発やブランド戦略に関する議論)を扱うことで、受講者が新鮮な意識で授業に取り組めるよう工夫しています。狙います。 伝統的に日本の大学が経営戦略論や製品開発論の講義理解を促進するための事例(ケーススタディ)として選んできたのは製造業でしたが、本科目ではそれだけでなく現在の日本の産業の主流であるサービス系企業の事例(製造業のサービス化の事例を含む)を多く取り入れていることが特徴です。ブランド戦略論についても同様に、観光地や都市のブランディングなど、製造業以外のトピックを豊富に盛り込んでいます。 |
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達成目標 /Course Goals |
本講義の履修を通じて得られる能力・技能の達成目標は以下の通りです。 ・経営戦略の理論についての全体像を把握し、自分の言葉で説明できる ・製品開発やサービスマネジメントの知識を備え、戦略策定の実践に適用しうるプランを構想できる ・ブランドに関する理論的知識を持ち、ブランド構築計画を策定できる 経営戦略論は、主に工業製品分野を対象にした研究から発展した理論が多いのですが、戦略論の黎明期に工業が花形産業であってことも関係しています。こうした時代背景を理解しながら理論の全体像を把握しておくことが必要です。その上で、産業のサービス化した現代の状況を踏まえながら、高度情報化社会における経営や、持続可能性が求められる現代的な課題に対して、有効な経営戦略を受講生が自分の言葉で説明できれば理想です。 経営戦略論の理論に関わる部分は、既習の内容が多いとは言え、経営戦略論を基礎から応用まで体系的に一貫して学ぶことには意義があります。なぜなら経営戦略の各理論が誕生した背景には、その時代の産業の発展段階が関わっています。経営環境の変化によって理論にも盛衰があるため、経営戦略論を真に理解するには歴史的な文脈とともに理論が生まれた理由を考えた上で理解していくことが重要なのです。この思考方法がとれれば、未来の産業において、どのような戦略が必要になるか、どう経営に活かしていくべきかという発想ができるようになるはずです。この意味で、戦略論を単に知識として持っているだけでなく、一つの体系として捉えることが有効になってきます。 本講義はコロナ禍の影響により、オンデマンドによる講義方式となりますが、20世紀の文脈で形成された経営戦略理論を、21世紀の時代的背景に置きかえて講義することに留意し、「単なる知識」から「活かせる知恵」へと理論を転換できるような講義運営を心がけています。 |
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授業内容 /Course contents |
各週、講義1と講義2の順番で90分×2の授業をオンデマンド提供する。 講義1:経営戦略論~製品開発・サービス開発 1. ガイダンス:戦略とは何か(軍事から企業まで)、製品開発・サービス開発の概念(コンセプト) 2. アンソフ・マトリックス、製品/市場の二軸とイノベーション 3.【競争戦略】製品開発と競争(ポジショニング) 4.【資源戦略】RBV、製品開発とコア資源 5.【ドメイン戦略】製品開発におけるドメイン 6. ユーザー・イノベーション論 7. オープン/クローズドの二軸と製品アーキテクチャ 8. サービス・マネジメントの基本 9. サービス組織の開発 10. ホスピタリティとおもてなし 11. 標準化の役割 12. 生産性の向上 13. サービス・ドミナント・ロジック 14. サービス・デザイン 15. まとめ 講義2:ブランド戦略論 1. ガイダンス:「ブランド経営」とは? 2. 日本と世界の「ブランド発展」略史 3. ラグジュアリー・ブランド(ルイ・ヴィトン,エルメス,シャネル) 4. ブランド拡張(企業ブランドと製品ブランド) 5. ブランド体系(マスターブランド,サブブランド,個別ブランド,保証付きブランド) 6. ブランド・アイデンティティ(=ブランド・ビジョン) 7. 顧客ロイヤリティのマネジメント(ファン・マーケティング,ブランド・アンバサダー) 8. ユーザー駆動型ブランディング(顧客の力をブランドづくりに徹底的に活かす) 9. デザイン志向のブランディング(デザインの力が誘発するブランド創造) 10. ネット社会のブランディング(ソーシャル・メディアはブランド戦略をどう変えたか) 11. 地域ブランド篇1(ご当地ブランド:B級グルメ,ゆるキャラ,ふるさと納税,地理的表示保護(GI)制度) 12. 地域ブランド篇2(観光地ブランド:日本型DMO,アニメ聖地巡礼,広域観光圏,ニュー・ツーリズム) 13. 地域ブランド篇3(コミュニティ・ブランド:高級住宅地,コミュニティ・ベースド・ツーリズム) 14. 地域ブランド篇4(プレイス・ブランディング:国のブランディング,産業クラスター創造) 15. まとめ |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
各回必ずオンデマンド講義を聴講した上で、小テストに解答する(各回一週間の解答期間)サイクルを各週くり返すこと。 | ||
使用教材 /Teaching materials |
オンデマンド講義用の投影資料をmanabaにアップする。 | ||
成績評価の方法 /Grading |
小テスト得点の累計点で評価を算出する。 ・小テスト(3~5点満点)×ガイダンス週を除く28回=100点 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀(100-90):内容を完全に理解し、かつ独創的な考察力あるいは発想力を有する 優(89-80):内容を完全に理解している(知識を応用することができる) 良(79-70):内容をほぼ理解している(知識を保有している) 可(69-60):内容の一部を理解している |
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履修上の注意事項 /Remarks |
【まとめて履修はできない】=時間割を指定しないオンデマンド教材として配布するが、小テストが毎週課される(本来の時間割上の授業日から、次回授業日までの一週間の間、任意の時間に受験することを要求する)点に注意を要する。 | ||
リンク先ホームページアドレス /URL of syllabus or other information |
https://www.otaru-uc.ac.jp/~uchida/ |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当する/Yes | ||
実務経験の概要 /Outline of their practical experiences |
外資系金融機関(生命保険会社)で7年間の実務系経験あり。 | ||
実務経験と授業科目との関連性 /Relevance between their practical experiences and the course |
実務経験をもつ教員等が、その実務経験を活かして、どのような教育を行っているかご記載ください。 実務家時代の経験や業務内容について講義内容の具体化のために講話することがある。 |
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遠隔授業 /Online class |
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