科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 商学特講(証券投資と金融リテラシー) |
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担当教員(所属)/Instructor | 斉藤 一朗 (商学研究科) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2021年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 水/Wed 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | 斉藤 一朗(1号館340研究室 E-mail:ichiro@res.otaru-uc.ac.jp) |
オフィスアワー/Office hours |
斉藤 一朗( 質問等については、授業後もしくはE-mailにて、随時受け付ける。 特に面談が必要な場合は、E-mailにて、事前に連絡すること。 ) |
更新日/Date of renewal | 2021/03/05 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
本授業は、日本証券業協会からの提供講義として開講されるものである。 高度に分権化された経済社会において、証券市場は企業の資金調達の場であるのと同時に、資産形成を図る上でも欠かすことのできないインフラストラクチャーのひとつであり、そのあり方は、私たちの生活や企業活動に多大な影響を及ぼしている。本科目では、わが国の証券市場に関わる基本的な機能やその社会的・経済的な意義・役割に対する理解を深めるとともに、証券市場を活用した投資・資産形成に必要なリテラシーを涵養することを目的としている。 本科目の履修を通して、履修学生に獲得してもらいたい知識・スキルは、以下のとおりである。 ・証券市場の意義や役割を理解し、これを自らの言葉で説明することができる。 ・社会人として経済的に自立し、より良い暮らしを送っていく上で欠かすことのできな い生活スキルのひとつである証券投資・資産形成に関わるリテラシーを身につける。 授業は、オムニバス講義形式で行い、PowerPoint等で作成した資料に基づいて、わが国の証券市場の基本的な機能やその社会的・経済的な意義・役割を理解するために必要な知見を講述するとともに、授業で身につけた知識を活用して、履修者一人一人が証券投資・資産形成に関わるリテラシーを向上させることを促していく。 なお、授業は東京、札幌に在住の講師からZoomによってリアルタイム配信される。 |
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達成目標 /Course Goals |
本授業における達成目標は、以下のとおりである。 ・証券市場の社会的・経済的な意義・役割を理解し、これを自らの言葉で説明することができる。 ・証券投資・資産形成を図る上で欠かすことのできない基本的な事柄を理解し、自らのライフコースに照らして、投資・資産形成上の意思決定を行い、行動することができる。 なお、「投資・資産形成を図る上で欠かすことのできない基本的な事柄」とは、金融リテラシー・マップ(金融経済教育推進会議)に掲げられた次のことを指す。 ―様々な金融商品のリスクとリターンを理解し、自己責任の下で貯蓄・運 用することができる。 ―分散投資によりリスク軽減が図れることを理解している。 ―長期運用には「時間分散」の効果があることを理解している。 |
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授業内容 /Course contents |
本授業では、以下に掲げる3点を柱として、オムニバス形式で展開する。 ・経済活動における証券市場の社会的・経済的な意義・役割の理解 ・証券市場における証券会社の活動と意義・役割の理解 ・証券投資・資産形成に関わる金融リテラシーの醸成 各回の授業は、あらまし以下のとおりである。 1. 我が国の資産形成の現状と課題 2. コロナ禍における我が国の財政状況 3. 日銀政策と地域金融機関の動向 4. 金融総合ビジネスとしての証券経営 5. SDGs貢献に向けた証券市場の取組み 6. コロナ禍における証券市場と投資家動向 7. 日本経済の中の東京証券取引所 8. 企業・マーケット情報の見方・使い方 9. 地域経済活性化と地方証券取引所 10. ベンチャー企業と支援者 11. 投資と企業価値の本質 12. 投資・資産形成と金融リテラシー 13. 資産運用と投資信託 14. 証券市場と証券運用(株式投資編) 15. 証券市場と証券運用(債券投資編) |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
本授業では、わが国の証券市場に関わる基本的な機能やその社会的・経済的な意義・役割に対する理解を深めるとともに、証券市場を活用した投資・資産形成に必要なリテラシーを涵養することを目的としている。この目的を達成するために、日頃から金融・証券に関わる事象や企業財務を取り上げた新聞・雑誌記事等に目を通し、自ら関心を醸成すること。わからない用語等については、証券辞典(証券経済学会/日本証券経済研究所編、金融財政事情研究会、2017年)や日本証券業協会のホームページ(金融・証券用語集 URL:http://www.jsda.or.jp/jikan/word/index.html)などで自ら調べる習慣を身につけること。 授業に出席する際には、事前にmanabaから講義資料をダウンロードし、熟読してくること。また、授業中においては、各回で取り上げたトピックスをより深く理解するために、いくつか参考文献を紹介することもある。その際には、講義資料と併せて目を通すようにすること。 |
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使用教材 /Teaching materials |
本授業において、テキストの指定はない。毎回の講義資料は、manabaにアップロードするので、各自、事前にダウンロードし授業の際に持参されたい。授業の参考資料としては、さしあたり日本証券業協会のホームページに掲載されているいくつかのコンテンツを閲覧されたい。それ以外で必要な文献、資料およびデータについては、適宜、授業の中で指示する。 日本証券業協会「投資の時間」 URL:http://www.jsda.or.jp/jikan/index.html |
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成績評価の方法 /Grading |
毎回の出席(Takeawayの記載、アンケート回答)および期末に課すレポートによって評価する。レポートでは、本科目の目的ならびに達成目標に照らして、わが国の証券市場に関わる基本的な機能やその社会的・経済的な意義・役割や、証券市場を活用した投資・資産形成に必要なリテラシーを問う。 評価ウエイト:出席およびTakeawayの記載、アンケート回答 50% レポート 50% |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
本授業では、わが国の証券市場に関わる基本的な機能やその社会経済的な意義・役割に対する理解を深めるとともに、証券市場を活用した投資・資産形成に必要なリテラシーを醸成することを目的とし、証券市場に関する理解を自らの言葉で説明することできること、証券投資・資産形成を図る上で欠かすことのできない基本的な事柄を理解し、自らのライフコースに照らして、投資・資産形成上の意思決定を行い、行動することができることを到達目標としている。これらをおおよそ満たしていることを合格ラインの基準とする。具体的な評価基準については、以下のとおりである。 秀:証券投資と金融リテラシーに関する理解と課題発見に秀で、論述がき わめて論理的かつ明快であるもの。 優:証券投資と金融リテラシーに関する理解と課題発見に優れ、論述が明 快であるもの。 良:証券投資と金融リテラシーに関する理解と課題発見に優れてはいるも のの、論述にやや難があるもの。 可:証券投資と金融リテラシーに関しては概ね理解してはいるものの、論 述が常識的な範疇にとどまるもの。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
本授業の意義は、外部講師の方々からのお話を伺うことで、履修者の問題意識を喚起し、思考を触発することにある。このため、出席が授業回数の3分の2に達しない場合は、レポートの成績評価の如何に関わらず、単位を認定しないので注意すること。また、授業開始30分を経過した後の入室は、出席として認めないので注意すること。 | ||
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当する/Yes | ||
実務経験の概要 /Outline of their practical experiences |
本授業における講師陣は、全て実務経験を有するものであり、現在、大学に籍を置く者も前職において実務を経験している(元銀行員、公務員、シンクタンク研究員、ベンチャー企業経営者、証券関連団体職員等)。 | ||
実務経験と授業科目との関連性 /Relevance between their practical experiences and the course |
本事業を担当する講師陣は、須く証券業務と何らかの繋がりを持った者であり、アナリストあるいはシンクタンク研究員として企業分析・証券分析に従事した者のほか、それぞれが所属する機関で証券関連業務を担っている者や証券会社経営者、あるいはベンチャーキャピタルからの資金調達経験のある企業経営者などから構成されている。その意味では、各回のテーマもさることながら、それを講義する講師陣の顔ぶれも、実務経験と授業科目との関連性という点で合致した構成となっている。 | ||
遠隔授業 /Online class |
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追加情報 /Additional information |
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追加情報の詳細 /Detailed information on additional information |
本授業は、東京や札幌からZoomによってリアルタイム配信される授業を、定められた教室で、履修者が一堂に会して視聴し質疑を交わす形態を予定している。しかしながら、新型コロナウィルスの感染状況の如何によっては、履修者がここに視聴する遠隔授業へ移行する場合がある。授業方法の変更については、適宜、manabaのコースニュースにて告知する。 | ||
シラバス作成のためのガイドラインに従って作成した /made this syllabus according to the guidelines |