科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 金融市場論 |
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担当教員(所属)/Instructor | 齋藤 一朗(商学研究科) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2021年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 月/Mon 4,月/Mon 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部 |
配当年次/Years | 3年,4年 |
単位数/Credits | 4.0 |
研究室番号/Office | 斉藤 一朗(1号館340研究室 E-mail:ichiro@res.otaru-uc.ac.jp) |
オフィスアワー/Office hours |
斉藤 一朗( 質問等については、授業後もしくはE-mailにて、随時受け付ける。 特に面談が必要な場合は、E-mailにて、事前に連絡すること。 ) |
更新日/Date of renewal | 2021/02/20 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
高度に分権化された経済社会において、金融取引は経済活動に欠かすことのできないもののひとつであり、そのあり方は、私たちの生活や企業活動に著しい影響を及ぼしています。本授業では、金融システムやその中核を占める金融機関の資金仲介活動に関する基礎的な知識を習得するとともに、それらを援用して、現代の金融を洞察する力を養うことを目的とします。 授業前半は主として講義形式で行い、PowerPoint等で作成した講義資料に基づいて進め、現代金融システムの基本的な構図を理解するために必要な分析フレームワークの解説に重点を置きます。 授業後半では、金融機関マネジメントに焦点を当て、具体的な金融機関を題材に、ケース分析を通して、履修者自らが金融機関経営に内在する課題を発見し、課題に対する解決策を考える力を養います。 なお、授業はZoomによるリアルタイム配信にて行います。 |
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達成目標 /Course Goals |
本講義の達成目標は以下のとおりです。 ・金融システムに関わる基礎的な理論を理解し、金融システムの意義や役割について、自らの言葉で説明できるようになること。 ・金融機関マネジメントをみる眼を養い、多様な観点から金融機関が直面する課題を発見し、それを解決する糸口をつかめるようになること。 |
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授業内容 /Course contents |
本授業の内容は、以下のとおりです。 【金融システムの基礎理論編】 1.金融市場論の概要(第1回) 2.貨幣の機能とその形態変化(第2回) 3.金融の役割とその意義(第3回) 4.貯蓄・投資と資金の過不足(第4回) 5.経済活動と資金循環(第5回~第6回) 6.金融取引と情報の不完全性(第7回~第8回) 7.金融取引の諸類型(第9回) 8.金融仲介の基本機能(第10回~第11回) 9.証券市場の機能(第12回~第13回) 10.金融システムの基本設計(第14回~第15回) 【金融機関マネジメントに関わるケース分析編】 1.金融機関の財務分析(第16回~第17回) 2.金融機関を巡るマクロ環境分析(第18回~第19回) 3.金融機関を巡る業界構造分析(第20回~第21回) 4.金融機関の価値連鎖分析(第22回~第23回) 5.金融機関のSWOT分析(第24回~第25回) 6.金融機関マネジメントの戦略評価(第26回~第27回) 7.戦略代替案の立案(第28回~第29回) 8.プレゼンテーションおよびディスカッション(第30回) |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
事前学修: 【金融システムの基礎理論編】の授業に臨む際には、manabaにアップロードした資料に、あらかじめ目を通してください。また、【金融機関マネジメントに関わるケース分析編】においては、授業の各回の分析に必要な資料・データを収集し、粗々指示した分析を各自行ってください。 事後学修: 【金融システムの基礎理論編】においては、授業で学習した基礎的な理論を自家薬籠中のものとし、日頃から,新聞記事、Webサイトに掲載された記事、雑誌記事など、様々なメデイアから発信されるニュース・コラム等に関心を持ってください。【金融機関マネジメントに関するケース分析編】では、授業で得られた知見を用いて、事前学修で行った分析をブラッシュアップしてください。 |
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使用教材 /Teaching materials |
テキストの指定はありません。授業で使用するレジュメ等については、適宜、manabaにアップロードします。参考文献としては、さしあたり以下の文献を挙げておきます。 【参考文献】 内田浩史『金融』有斐閣、2017年 川西諭・山崎福寿『金融のエッセンス』有斐閣、2013年 清水克俊『金融経済学入門』東京大学出版会、2018年 藤原秀夫ほか『金融の仕組みと働き』有斐閣、2017年 福田慎一『金融論[新版]』有斐閣、2020年 吉野直行ほか『金融経済 実際と理論[第3版]』慶應義塾大学出版会、2017 |
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成績評価の方法 /Grading |
履修者には金融システムに関わる基礎的な知識を問うレポートと、金融機関マネジメントに関わるケース分析レポートに取り組んでもらいます。評価項目のウエイトは、以下のとおりです。 金融システムに関わる基礎的な知識を問うレポート (中間レポート) 50% 金融機関マネジメントに関わるケース分析レポート (期末レポート) 50% 具体的な課題や提出方法等については、授業中に適宜指示します。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
成績評価の基準は、以下の通りです。 秀:金融システムや金融機関マネジメントに関する理解と課題発見に秀 で、自らの言葉を用いての論述が論理的できわめて明快であるもの。 優:金融システムや金融機関マネジメントに関する理解と課題発見に優 れているものの、自らの言葉を用いての論述が論理性の面でやや難が あるものの、明快であるもの。 良:金融システムや金融機関マネジメントに関する理解と課題発見に優れ ているものの、論理性や明快さにおいて論述にやや難があるもの。 可:金融システムや金融機関マネジメントに関する課題発見や論述が常識 的な範疇にとどまるもの。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
授業内容をより深く理解するためには、先に掲げた参考文献の併読を強くお薦めします。 金融用語等については、Web上での検索のほかに、以下に掲げる辞典等も参照してください。 『金融辞典』東洋経済新報社、1994年 『大月・金融辞典』大月書店、2002年 また、日本の金融制度については、以下の文献が基本的な文献としてあります。 鹿野嘉昭『日本の金融制度 第3版』東洋経済新報社、2013年 わが国における金融システムの変遷については、さしあたり次の文献を挙げておきます。 鹿野嘉昭『日本の金融制度 第3版』東洋経済新報社、2013年 日本銀行金融研究所編『日本銀行の機能と業務』有斐閣、2011年 |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当する/Yes | ||
実務経験の概要 /Outline of their practical experiences |
担当者は現在、本学専門職大学院において、実務家教員として勤務しています。大学卒業後は、株式会社第一勧業銀行(現:みずほ銀行)を経て、1994年に小樽商科大学商学部商学科に採用されました。 | ||
実務経験と授業科目との関連性 /Relevance between their practical experiences and the course |
株式会社第一勧業銀行(現:みずほ銀行)在籍時は、支店営業(預金、為替、貸出業務)を経験し、銀行の固有業務を経験してきました。勧角証券株式会社(現:みずほ証券)出向時は、中堅・大企業の株式公開業務に従事してきました。本学に就職してからは、株式会社北海道拓殖銀行の合併・経営破綻に遭遇し、有識者として関与してきました。授業では、そうした経験と大学院時代に培った学術的な知見をバックボーンとして、金融システムや金融機関の重要性とともに、それらが内包している脆弱性について伝えたいと思っています。 | ||
備考 /Notes |
ケース分析では、ExcelとPowerPoint、Wordを用いますので、これらのアプリケーション(互換が効くものであれば可)がインストールされたパーソナルコンピュータを用意してください。 |
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遠隔授業 /Online class |
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追加情報 /Additional information |
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追加情報の詳細 /Detailed information on additional information |
地域経済の活性化において金融機関の果たす役割は大きいものがあります。それゆえ、本授業では、北海道経済あるいは北海道内における経済圏域(例えば、道央圏など)との関わりで、ケース分析では地域金融機関(地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合)を取り上げます。履修者は、あらかじめどの金融機関をケース分析で取り上げるか、具体的に考えておいてください。 | ||
シラバス作成のためのガイドラインに従って作成した /made this syllabus according to the guidelines |