科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 倫理学B |
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担当教員(所属)/Instructor | 宮田 賢人 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2021年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 他 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2021/02/28 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
本講義の目的は主に二つあります。 ① 「人はいかに生きるべきか」という人生の根本問題に対する、学問的に体系化された主要かつ有力な回答を概観し、それを通じて(主に西洋の知的コンテクストに由来する)倫理学の基本的立場(功利主義・義務論・徳論・正義論・実存主義)の基礎知識を講義すること。 ② 現代において主に科学技術の発展にともない顕在化している諸問題(フードテックと肉食の是非、出生前診断、経済的格差・転売、ドローン兵器の利用、ビッグデータの政治的利用)の現状を確認し、そこに含まれた倫理的な論点を①で学習する理論的な立場から検討すること。 本講義は、原則、対面の講義形式でおこなわれる予定です(が、Covid-19の感染拡大状況に応じて、形式が変更となる可能性があります)。 |
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達成目標 /Course Goals |
本講義の達成目標は以下の四つです。 ・西洋の主要な倫理学説がどのような議論を展開するかを知識として理解し、 主要な倫理学説を正確に概説できるようになる ・現代社会が直面している諸問題とその倫理的な論点を説明でき、またそれに 対する自身の見解を話せるようになる ・知識として学んだ抽象的かつ一般的な理論を用いて個別事例で具体的に思考 できるようになる ・自身の主張を他者に対して説得的に論証するために不可欠な、抽象的思考 能力を身につける |
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授業内容 /Course contents |
1.イントロダクション 第1部 肉食の倫理と功利主義 2. フードテックと菜食主義およびシンガーの動物解放論 3.さまざまなタイプの功利主義 4.功利主義への批判的検討 第2部 出生前診断の倫理と義務論 5. 出生前診断の現状とその倫理的な論点 6. カントの義務論 7. ハーバーマスの討議倫理 第3部 市場の倫理と正義論 8.経済的格差をめぐって:リバタリアニズムとリベラリズム 9.転売をめぐって:コミュニタリアニズム 第4部 ドローン兵器の倫理と徳論(この部は環境倫理と徳論に変更の可能性あり) 10. 自律型ドローン兵器の利活用と正戦論 11. アリストテレスの徳論 12. 現代のアリストテレス主義的徳論 第5部 ビッグデータの倫理と実存主義 13. ビッグデータの政治的利用の問題とニーチェ 14. サルトルの実存主義 15. 神経中心主義の脅威とガブリエルの「新」実存主義 (15回目の内容は、履修生の興味関心にあわせて変更の可能性あり) |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
事前:毎回の講義前には、事前に指示した指定テクストの該当箇所を読んで おくこと。 事後:講義内で取り上げた参考文献の該当箇所や原典を読むこと。 事後:不明な用語があった場合は、図書館に所蔵されている哲学・思想事典 (辞典)を活用し、意味の確認をしておくこと。 事後:ニュースや新聞で見かけた事例に講義で扱った学説を応用して自分 なりに思考してみること。 |
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使用教材 /Teaching materials |
教科書は指定せず、講義内で参考資料・参考文献を適宜配布・指示します。 もっとも、次の文献を自習用に手元においておくことを推奨します。 赤林朗・児玉聡編(2018)『入門・倫理学』、勁草書房 (なお、本学は当該文献をe-bookとして購入しているので、無料で閲覧できるはずです) |
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成績評価の方法 /Grading |
期末試験(50%)、平常点(50%) 平常点は、各講義後にmanaba上で課される、小テスト・ミニレポートに基づいて評価されます。 期末試験の形式は未定ですが、全員筆記試験あるいはレポートと筆記試験を任意に選択、のどちらかになるかと思います。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀:成績評価の総合点数が100点~90点 講義で扱った倫理学説を正しく十全に理解しており、それを平易な言葉で適切な具体例とともに自分なりの仕方で説明できる。 優:89点~80点 講義で扱った倫理学説を正しく理解しており、それを適切な具体例とともに自分なりの仕方で説明できる。 良:79点~70点 講義で扱った倫理学説の基本的要点を正しく理解しており、それを具体例とともに説明できる。 可:69点~60点 講義で扱った倫理学説の基本的要点をおおむね理解しており、それを具体例に即して一応説明できる。 不可:59点以下 講義で扱った倫理学説の基本的要点の最低限の理解に到達していない。また「定期試験欠席届」の実施要項に該当しない事由で、3回を超えて欠席した場合も成績に関わらず不可とする。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
・特別な配慮の必要な学生は事前に申し出てください。学内の規程に即して対応策を検討します。 ・講義で取り上げた思想家の原典に直接あたることを強く推奨します。 ・高校での「倫理」の前提知識は不要です。しかし、高校の倫理の教科書で基礎知識を予習しおくと、より一層深く、講義の内容を理解できるようになると思います。 |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
遠隔授業 /Online class |
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