シラバス参照

授業基本情報
授業概要情報
授業計画詳細情報

科目名／Subject	情報科教育法ＩＩ
担当教員（所属）／Instructor	金子義之 (商学部)
授業科目区分／Category	昼間コース　教職科目
開講学期／Semester	2020年度／Academic Year 　後期／Fall Semester
開講曜限／Class period	水/Wed　3
対象所属／Eligible Faculty	商学部／Faculty of Commerce
配当年次／Years	2年 , 3年 , 4年
単位数／Credits	2
研究室番号／Office
オフィスアワー／Office hours

更新日／Date of renewal

2020/02/19

授業の目的・方法
／Course Objectives and method

授業の目的：
　情報科教員として必要な教科指導上の基礎的知識及び教科・科目の内容を、学習指導案の計画・作成・評価等、模擬授業の実施と評価等を通して理解・修得する。情報科の目標を見据え，社会の変化に対応する資質や能力の育成を目指す情報教育はいかにあるべきかを考察する。
授業の方法：
　模擬授業では各回のテーマに基づき実際の学校現場における授業を想定し、発表形式により思考・考察、意見交換、発表等そして、評価までの一連の活動を行う。学生自ら主体的・対話的で深い学びを実現するため、テーマに関連する事項に関して今求められている学習方法や取組等を取り入れ、特に情報機器の積極的活用の必要性を意識して模擬授業を行う。

達成目標
／Course Goals

　本授業は、教科の指導方法に関する科目として、「高等学校学習指導要領解説　情報編」から、情報科の各科目の内容を深く理解し，具体的な授業場面を想定した授業設計を行う。そして、「情報科教育法Ⅰ」の内容を踏まえて、その学習指導案の作成と評価，模擬授業の実施と評価等を通して，共通教科情報科の指導法がいかにあるべきかを考え、身に付けることができるようにする。
　情報科教員として必要な，教科指導上の基礎的知識及び教科・科目の内容と、学習指導案の計画・作成・評価等、模擬授業の実施と評価等を通して理解・修得する。そして，情報科の目標を見据え，社会の変化に対応する資質や能力の育成を目指す情報教育はいかにあるべきかを考察すし、理解できるようにする。

授業内容
／Course contents

第１回：学習指導案作成と、ICTを活用した効果的教材の作成
　（１）デジタル素材
第２回：学習指導案作成と、ICTを活用した効果的教材の作成
　（２）デジタルコンテンツ
第３回：年間指導計画，単元別指導計画，学習指導案，指導ノートの作成
第４回：『主体的・対話的で深い学び』の視点からの学習・指導方法の改善
第５回：効果的なプレゼンテーション方法(デジタル素材とハード・ソフトウエアの活用)
第６回：模擬授業～学習指導案の作成と実践（１）情報の活用と表現①
第７回：模擬授業～学習指導案の作成と実践（２）情報の活用と表現②
第８回：模擬授業～学習指導案の作成と実践（３）情報通信ネットワークとコミュニケーション①
第９回：模擬授業～学習指導案の作成と実践（４）情報通信ネットワークとコミュニケーション②
第10回：模擬授業～学習指導案の作成と実践（５）情報社会の課題と情報モラル
第11回：模擬授業～学習指導案の作成と実践（６）望ましい情報社会の構築
第12回：模擬授業の評価と反省（効果的な指導方法）
第13回：学習目標の設定、単元の評価規準と観点別学習状況の評価について
第14回：社会の変化に適応する情報教育と学校運営（キャリア教育と資格取得）
第15回：まとめと課題の作成
なお講義の状況に応じてテーマを多少変更する場合がある。また、この科目は「情報科教育法Ⅰ」からの継続のため、最初のイントロダクションは特に実施しない。

事前学修・事後学修
／Preparation and review class

　情報科教育法は、教科情報科の指導方法に関する科目であり、学習指導案の作成、模擬授業の実施、評価の実践ができるように授業力を育成する。そこで、情報科教育法Ⅱでは、
事前学修：
　講義では、毎週の授業の前に、講義資料をmanaba 上にアップするので、資料を授業前にmanabaからダウンロードし、目を通しておくこと。また、模擬授業で必要な学習指導案や、事前に指示された資料は必ず作成しておくこと。
事後学修：
　授業中に出された課題は、期日までに作成し、メールに添付して提出すること。また、授業中に出てきた用語等の意味は調べておくこと。

使用教材
／Teaching materials

「高等学校学習指導要領」(平成21年３月・文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/index.htm

「高等学校学習指導要領解説　情報編」文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/1282000.htm

　その他、ハンドアウトをその都度用意する。また、参考図書・文献については、別途指示する。

成績評価の方法
／Grading

　講義の内容について、どの程度理解し、その都度実施するレポート等へどの程度取り組み、また、最近の教育事情とICT機器の活用について、どの程度関心を持ち、ICT機器や情報通信ネットワークなどをどの程度適切に活用できるかを下記の規準で数値化する
　中でも、模擬授業の内容を中心に、そのための準備資料や反省資料、課題等の提出内容を評価し、自己評価等も重視する。その他、講義参加姿勢（欠席、遅刻、早退や関心・意欲・態度）等も含め、学習活動のすべてを観点別(思考・判断・表現、技能、知識・理解)に分類し、下記の成績評価基準により総合的に評価する。定期試験は実施しない。

成績評価の基準
／Grading Criteria

　概ね模擬授業の内容を40％とし、課題を40％、その他20％とする。
・秀（100%～90%）講義の内容について秀でた理解力を有し、課題・レポート等(意見・質問等も含む)への取組が秀でている。模擬授業は、教材準備が綿密にされており、指導技術や方法を考慮し柔軟かつ的確に実践でき、しっかりと反省し、次に活かすことができる。
・優（ 89%～80%）講義の内容について優れた理解力を有し、課題等への取組が優れている。模擬授業は、教材準備が確実にされており、指導技術や方法を考慮し的確に実践でき、しっかりと反省できる。
・良（ 79%～70%）講義の内容について一定の理解力を有し、課題等への取組が良い。模擬授業は、教材準備がされており、指導技術や方法を考慮し実践できる。
・可（ 69%～60%）講義の内容について理解する努力を示し、課題等へ取り組んだ。模擬授業は、教材準備がある程度されており、努力した
・不可（ 59%～0%）講義の内容について理解及びその努力が不十分で、課題・レポート等への取組も不足している。模擬授業に関わる教材準備、反省等の内容が不十分である。

履修上の注意事項
／Remarks

・出席状況、講義への参加姿勢(関心・意欲・態度)を重視する。
・本授業ではICT機器を使用するので、事前に学内ネットワークのＩＤ及びパスワードを確認し、大学から付与されるメールアドレスを用意すること。

実務経験者による授業
／Courses conducted by the
ones with practical
experiences

該当する／Yes

実務経験の概要
／Outline of their practical
experiences

北海道の高等学校教諭・教頭・校長、
北海道立教育研究所附属情報処理教育センター　研究研修主事

実務経験と授業科目との関連性
／Relevance between their
practical experiences and
the course

①　平成12年から14年までの3年間、新設された教科「情報」の免許取得のために北海道が主催した講習会で、講師として現役教員を指導した。
②　平成14年から17年までの４年間、北海道立教育研究所附属情報処理教育センターの研究研修主事として、授業の効果的な指導方法を始め、情報の活用について、教職員対象に指導した。
③　JICAからの依頼により、ボスニア・ヘルツェゴビナに赴き、同国の高等学校における情報教育のために、教育課程の導入の協力に携わった。
④　道立高等学校の校長時代、校長会にある調査研究部会に所属し、「教育課程」部門のリーダを担当した。
⑤教科書「最新プログラミング」(実教出版)編集の協力者として参加
　以上の経験から、教科「情報」の内容理解と、具体的な指導案の作成や模擬授業などを実施し、教師としての実践的指導力を習得させる。

遠隔授業
／Online class

□	遠隔授業／Online class

No.	回（日時）／Time (date and time)	主題と位置付け（担当）／Subjects and instructor's position	学習方法と内容／Methods and contents	備考／Notes
該当するデータはありません

授業情報／Course information