科目一覧へ戻る | 2023/03/27 現在 |
科目名/Subject | 現代社会と歴史論 |
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担当教員(所属)/Instructor | 西永 亮 (商学部) |
授業科目区分/Category | 夜間主コース 専門共通科目 |
開講学期/Semester | 2020年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 他 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School |
配当年次/Years | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2020/03/03 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
今日,「自由」,「平等」,「正義」などの基本的な諸価値をめぐって,改めて真剣な考察が求められています.しかし,その考察を真に真剣なものにするためには,「神の死」,つまり価値の無価値化=「ニヒリズム」を経験し,その克服を目指したニーチェの哲学に立ち返る必要があるように思われます.本科目は,ニーチェと対決したハイデガー(Martin Heidegger, 1889-1976)の講義(いわゆるニーチェ講義)についての精確な理解を目的とします. 大事な諸価値は人間を超越したところから与えられるのか,それとも人間自身が打ち立てるべきものなのか?あるいは,それらの意味内容は歴史のなかで変化するのか,それとも歴史を越えた普遍的なものなのか? いや,そもそも価値なるものは存在するのか?これらの問いに本授業は向かいます. |
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達成目標 /Course Goals |
ハイデガーのニーチェ講義を通じて,自由,平等,正義などの基本的な諸価値についての思索を深める. | ||
授業内容 /Course contents |
ハイデガーのニーチェ講義のうち,その第1講義「芸術としての力への意志」(1936-37年)を精読します.テクスト講読という形になりますが,基本的には担当教員が講義内容を解説します. 1.イントロダクション:ハイデガーの存在論について(『存在と時間』1927年) 2.「形而上学的思索者としてのニーチェ」から「《本堂》の構成:逆転としてのニーチェの思惟様式」まで 3.「伝統的形而上学における意志としての存在者の存在」から「意志と力,力の本質」まで 4.「哲学の根本問題と先導問題」 5.「芸術についての5つの命題」 6.「美学の歴史にみられる6つの根本的事実」 7.「美的状態としての陶酔」 8.「美についてのカントの教え」から「芸術についての5つの命題の根拠づけ」まで 9.「真理と芸術の間の刺戟的な離間」 10.「プラトニズムと実証主義における真理:ニーチェがニヒリズムの根本経験からプラトニズムの逆転を試みたこと」 11.「芸術と真理の関係に向けられたプラトンの省察の範囲と連関」 12.「プラトンの《国家》:芸術の真理からの距離」 13.「プラトンのパイドロス篇:幸福をもたらす離間における美と真理」 14.「ニーチェのプラトニズム逆転」 15.「感性の新解釈と,芸術と真理の間の刺戟的離間」 |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
・配布資料の用語の意味を理解しておく. ・自身の授業ノートを読んで,講義内容を確認する. ・授業を振り返り要点をまとめておくこと. |
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使用教材 /Teaching materials |
マルティン・ハイデッガー『ニーチェⅠ:美と永遠回帰』,平凡社ライブラリー,1997年. | ||
成績評価の方法 /Grading |
講読への参加状況(事前準備,当日の発言等),出席率,試験もしくはレポート,などで総合的に評価します. | ||
成績評価の基準 /Grading Criteria |
ハイデガーのニーチェ講義についての精確な理解への到達度が90%以上の場合が「秀」,80%以上の場合が「優」,70%以上の場合が「良」,60%以上の場合が「可」,59%以下の場合が「不可」となります. | ||
履修上の注意事項 /Remarks |
安易な答えを出すのではなく,問いを発見することを重視します.したがって,粘り強く講読することが求められます. | ||
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
遠隔授業 /Online class |
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