科目一覧へ戻る | 2023/03/27 現在 |
科目名/Subject | 倫理学 |
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担当教員(所属)/Instructor | 宮田 賢人 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2020年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 他 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2020/03/02 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
日常生活の中で私たちは様々な仕方でふるまい、相手の行為を称賛・非難したり、自身の行為が称賛・非難されたりします。このとき私たちは、「その行為は悪いから悪いのだ(善いから善いのだ)」と感情的に称賛・非難することもできますが、それによって他者を納得させることはできません。ここで必要になるのが、自他のふるまいの善・悪や正・不正を他者に対して説得的に提示する合理的な論証です。そのような論証を試みるや否や私たちは、次のような根本的な問いに直面します。そもそも、人はいかに生きるべきか、なすべき行為はどのように判定されるのか、行為の評価に動機は関係するのか、快楽にしたがって生きることは悪いことなのか、そもそも倫理的な判断に正しい答えはあるのか、そもそもなぜ道徳的であらねばならないのか等々。本講義の目的は、西洋の主要な倫理学説の検討を通じて、以上の問いについて考察することです。 本講義では、まず、功利主義、義務論、徳論の三つの主要な倫理学説の基本的な考え方を概論し、各立場において、上記の問いに関してどのような議論がなされているかを確認します。次に、メタ倫理学説の主要な立場である認知主義・実在論と非認知主義・非実在論をそれぞれ概観し、最後に、これまで学んできた一般的・抽象的な理論をふまえ、安楽死・尊厳死という具体的問題の倫理的是非を考察したいと思います。 |
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達成目標 /Course Goals |
本講義の達成目標は以下の三つです。 ・西洋の主要な倫理学説がどのような議論を展開するかを知識として理解し、主要な倫理学説を正確に概説できるようになる ・知識として学んだ抽象的理論を個別の事例の中で具体的に思考できるようになる ・自身の主張を他者に対して説得的に論証するために不可欠な、抽象的思考能力を身につける |
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授業内容 /Course contents |
1.イントロダクション 2. 功利主義①:ベンタムとミル 3.功利主義②:シジウィックとムーア 4.功利主義③:現代の功利主義者 5.義務論①:カントの実践哲学 6.義務論②:ハーバーマスの討議倫理 7. 義務論③:現代のカント主義者 8.徳論①:アリストテレスの徳論 9.徳論②:現代の自然主義的(アリストテレス主義的)徳論 10.徳論③:ヒュームの共感論と感情主義的徳論 11. 倫理学の区分:規範倫理学・応用倫理学・メタ倫理学 12.メタ倫理学①:認知主義・実在論 13.メタ倫理学②:非認知主義・反実在論 14.応用倫理学①:安楽死・尊厳死をめぐって 15.応用倫理学②:安楽死・尊厳死をめぐって |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
事前:毎回の講義前には、事前に指示した指定テクストの該当箇所を読んでおくこと。 事後:講義内で取り上げた参考文献の該当箇所や原典を読むこと。 事後:不明な用語があった場合は、図書館に所蔵されている哲学・思想事典(辞典)を活用し、意味の確認をしておくこと。 事後:ニュースや新聞で見かけた事例に講義で扱った学説を応用して自分なりに思考してみること。 |
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使用教材 /Teaching materials |
教科書:赤林朗・児玉聡編『入門・倫理学』(勁草書房、2018年) 他にも、参考資料・参考文献を適宜配布・指示します。 |
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成績評価の方法 /Grading |
定期末試験(85%)、平常点(15%) 平常点は、出欠確認を兼ねたリアクションペーパーや授業内での積極的な発言を通じて評価します。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀:成績評価の総合点数が100点~90点 講義で扱った倫理学説を正しく十全に理解しており、それを平易な言葉で適切な具体例とともに自分なりの仕方で説明できる。 優:89点~80点 講義で扱った倫理学説を正しく理解しており、それを適切な具体例とともに自分なりの仕方で説明できる。 良:79点~70点 講義で扱った倫理学説の基本的要点を正しく理解しており、それを具体例とともに説明できる。 可:69点~60点 講義で扱った倫理学説の基本的要点をおおむね理解しており、それを具体例に即して一応説明できる。 不可:59点以下 講義で扱った倫理学説の基本的要点の最低限の理解に到達していない。また「定期試験欠席届」の実施要項に該当しない事由で、5回以上欠席した場合も成績に関わらず不可とする。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
・特別な配慮の必要な学生は事前に申し出てください。学内の規程に即して対応策を検討します。 ・本講義は概論ですので各理論の内容を深く紹介・考察することはできません。したがって、講義で取り上げた思想家の原典に直接あたることを強く推奨します。 |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
遠隔授業 /Online class |
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