科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 外国文学II |
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担当教員(所属)/Instructor | 嘉瀬 達男 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2019年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 木/Thu 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | 嘉瀬 達男(303号室) |
オフィスアワー/Office hours | 嘉瀬 達男(在室時(事前に連絡があると確実)) |
更新日/Date of renewal | 2019/03/14 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
中国の古典文学作品の中から代表的な辞賦作品を選読し、作家の生涯とともにその魅力を探ります。「辞賦(じふ)」は、詩と散文の間に位置する文体で、詩のように韻をふむ美文の様式です。その多くは声に出して朗唱され、戯曲のように上演されもしました。 高校では屈原作とされる『楚辞』を読んだことのある人もいることでしょうし、陶淵明の「帰りなんいざ」という句や、蘇東坡の「赤壁の賦」を読んだことのある人もいるかもしれません。これらはいずれも「辞賦」の名作で、「辞賦」が中国古典文学の中で重要な位置を占める文体であることは間違いありません。 この「辞賦」が、現代中国において復活しています。近年では辞賦作家たちが活躍し、多くの作品が創作されています。辞賦が復活し、現代中国社会において重要視されている理由は、きわめて中国的なものと考えられます。そこで「辞賦」を、古典中国と現代中国をつなぐ存在として理解し、その意義を探ります。 |
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達成目標 /Course Goals |
・辞賦文学の魅力を体感し、好みの作家や作品について、その魅力を説明できること。 ・辞賦が現代中国において復活した理由を考察すること。 |
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授業内容 /Course contents |
辞賦の内容は、叙事・叙景・叙情のほか、哲学的なものまで多岐にわたります。奇字・僻字を用いた、漢字による表現の限界へと挑戦するかのごとき作品もあります。それらの中から講義では主に以下の作家や作品を取り上げる予定です。 屈原と『楚辞』「漁父の辞」「離騒」 賈誼「鵩鳥の賦」 司馬相如「子虚・上林の賦」 楊雄の賦 陶淵明「帰去来の辞」 蘇軾「赤壁の賦」 それぞれの作家・作品にふれながら、中国人のものの考え方をさぐり、中国への見方を鍛えてください。 |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
事前に授業で取り上げる作品を読んでおくとよいでしょう。 授業後は取り上げた作家の他の作品を読むとよいでしょう。 |
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使用教材 /Teaching materials |
プリントを配布して用います。 | ||
成績評価の方法 /Grading |
学期末レポートを主とします。 ほかに講義内容に関する意見や質問・感想を何度か提出してもらい、合わせて評価します。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀:学習内容について、ほぼ完全に習得した者。 優:学習内容について、十分に習得した者。 良:学習内容について、おおむね習得した者。 可:学習内容について、基本的に習得した者。 不可:学習内容について、ほとんど習得しなかった者。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
それなりに訓読書き下し文や現代中国語を用いますが、受講生に漢文の読解力や現代中国語の能力を求めるものではありません。 | ||
備考 /Notes |
韻文とは、いわば歌です。気に入ったフレーズを見つけるつもりで受講してもらえれば幸いです。 | ||
遠隔授業 /Online class |
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