科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 基礎ゼミナール 行方 |
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担当教員(所属)/Instructor | 行方 常幸 (商学部) |
授業科目区分/Category | 夜間主コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2017年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 水/Wed 6 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2017/02/21 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
オペレーションズ・リサーチ、経済学、生物学、社会学などに応用されている「ゲーム理論」の基礎を学習する。ゲーム理論は多人数の意思決定状況を数理的にモデル化したものである。 (1)中学校時代から学習してきた、例えば、関数の最大値を求めることは、自分の利益を多くしたいという欲求から発している。 (2)自分の利益を多くしたい個人が多数存在すると想定する場合、(1)の単純な自分の利益最大化はこの(2)の状況を把握するためには十分ではない。この多人数の意思決定者の存在を明示的に仮定するのが、ゲーム理論である。 本ゼミナールでは、(2)の多人数の意思決定者が存在する場合を扱うことに慣れていない受講生を想定し、ゲーム理論の基本的な考え方を、数値例を利用することによって、学習する。 |
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達成目標 /Course Goals |
(短期的な目標)次項の授業内容に例として引用されているものを含む(現時点では意味不明な)専門用語について、その意味内容に関して、具体的な事柄を思い浮かべることができるようになる。 (長期的な目標)今後、ゲーム理論が利用されている場面に出会ったときに、すでに基礎的な知識があるために、ゲーム理論を適用して得られた本来の意味内容を的確に理解できるようになる。 |
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授業内容 /Course contents |
使用するテキストを輪読することにより、ゲーム理論の基礎的な事柄の理解を深める。 例えば、理解が必須な事項として、 ゲームの表現方法として、「展開形ゲーム」、「戦略形ゲーム」、「提携形ゲーム」 戦略形ゲームにおける「戦略」、「利得」、その解としての「ナッシュ均衡」 (戦略形ゲームの特殊な場合である、参加者が2人で一方の得は他方の損の構造を持つ)2人ゼロ和ゲームの(ナッシュ均衡とその時に得られる利得に対応する)「最適戦略」、「ゲームの値」、簡単な場合のそれらの求め方 (参加者が2人である、必ずしもゼロ和ではない)「双行列ゲーム」と簡単な場合のナッシュ均衡の求め方、ゼロ和ゲームとの根本的な相違 等々である。 |
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使用教材 /Teaching materials |
英語で書かれた、ゲーム理論に関する入門書、例えば、 "Introduction to Game Theory" by Stef Tijs を予定している。 |
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成績評価の方法 /Grading |
(1)出席率、 (2)ゼミでの各自の発表内容、 (3)最終レポート、 の3つから総合的に評価する。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
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履修上の注意事項 /Remarks |
ゲーム理論に興味がある人で、(たとえ、数学が苦手でも、)数値を利用した計算を厭わず、その計算を実行しそれを通じて理解しようとする人は受講する価値がある。 (ゼミの進め方と各受講生が行うこと) (0)受講に際して、ノートを準備すること。 (1)使用するテキストの各自の分担部分を決める。(1回のゼミで複数人が当たるようにする予定。) (2)各受講生は自分の分担の部分を事前に予習する。具体的には、不明な英単語の意味を調べ、英文の意味を理解する。それに基づき発表する。(自分が理解可能な部分とそうでない部分を意識的に区別すること。) (3)私が発表者の不明だった部分、不足部分及び、全体の意味内容の説明を行う。 (4)受講生は(2)と(3)に基づく新たな知見を各自のノートに記録する。 |
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遠隔授業 /Online class |
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