科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 国際法 |
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担当教員(所属)/Instructor | 張 博一 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2017年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 木/Thu 3 , 金/Fri 4 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 4 |
研究室番号/Office | 張 博一 |
オフィスアワー/Office hours | 張 博一(木 15:00〜17:00) |
更新日/Date of renewal | 2017/02/20 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
国際社会にも国内社会と同様、「法」が存在するのか。存在するとすれば、武力紛争、領土問題など、なぜ多くの国際問題が解決されないのか。国家と国家の利益が対立した場合に、国際社会の「法」は無力なのか。 国際法は国際社会の基本的枠組を定めており、国際的な時事問題の多くはこの枠組と密接に関係する。本講義は国際法規則の内容を把握し、その機能と限界について理解を深めることを通して、上記の問いについて受講者が各自に「解」を見つけることを目的とする。また、受講者の理解度を高めるために、関連する国際的な時事問題や 国際判例を適宜取り上げながら解説する。 授業は基本的にレジュメに沿って講義形式で行うが、受講者数をみて、部分的に対話型を取り入れることがある。国際法初心者にも理解してもらえるよう努めたい。国際法の知識はないが、日々ニュースや新聞で報じられている国際問題に少しでも関心のある方の履行を歓迎する。 |
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達成目標 /Course Goals |
国際法に特有の基本的知識を修得したうえで、これを国際社会や国内社会で発生する様々な具体的な場面に関係づけて的確に理解する。 | ||
授業内容 /Course contents |
第1・2講 総論-国際法の特徴;国際法の歴史 国際社会の構成員-総説;国家(国家の成立;国家承認;政府承認) 第3・4講 国際社会の構成員-国家(国家承継;国家主権);人民 第5・6講 国際社会の構成員-個人;国際機構;企業;NGO 国家管轄権-管轄権の種類と適用基準;管轄権の設定と域外適用;主権免除 第7・8講 国際法と国内法-両者の関係;国内法秩序における国際法の適用 第9・10講 国際法規範の形成-法源論;条約;慣習法;法の一般原則;現代国際法形成過程 第11・12講 条約法-総説;締結手続;留保;効力;解釈;改正・終了 第13・14講 国際社会の空間秩序-国家領域;領域の取得;領域紛争における国際法の役割 第15・16講 海洋法-総論;領海;接続水域;大陸棚;排他的経済水域;公海;深海底 第17・18講 中間試験、予備 第19・20講 国際法における個人-国籍;外国人の地位;犯罪人引渡し;難民;国際犯罪 第21・22講 国際人権法-人権条約の概要;実施措置 外交関係・領事関係法-外交使節団;領事;国家元首他 第23・24講 国際環境法-形成・展開;基本原則;地球環境保護条約の特徴 第25・26講 国家責任-総説;法典化作業;責任の発生と効果;国際請求;外交的保護;解除 第27・28講 紛争の平和的処理-総説;手段の種類;国際司法裁判所の裁判制度 第29・30講 武力行使の法的規制-武力行使の禁止;自衛権;集団安全保障;国連平和維持活動 |
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使用教材 /Teaching materials |
教科書は指定しない。 参考文献: 松井芳郎他『国際法〔第 5 版〕』(有斐閣・2007) 酒井啓亘他『国際法』(有斐閣・2011) 浅田正彦編『国際法〔第 2 版〕』(東信堂・2013) 授業の際には必ず、条約集(特に出版社は指定しない)を持参すること。 |
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成績評価の方法 /Grading |
中間試験と期末試験と成績により評価する。 | ||
成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀:国際法学に関して極めて優れた理解力と知識を有する。 優:国際法学に関する理解力と知識が優れている。 良:国際法学に関する理解力と知識が充分である。 可:国際法学に関して一定の理解力と知識を有する。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
国際法の理解を深めるために、「国際機構論」、「国際経済法」も合わせて履修することが望ましい。 | ||
備考 /Notes |
授業内容は受講生の希望や理解度等を考慮して、若干の変更を行う場合がある。 | ||
遠隔授業 /Online class |
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