科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 憲法・基礎I |
---|---|
担当教員(所属)/Instructor | 坂東 雄介(商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2017年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 木/Thu 2 |
対象所属/Eligible Faculty | |
配当年次/Years | 1年,2年,3年,4年 |
単位数/Credits | 2.0 |
研究室番号/Office | 坂東 雄介(1号館322(3号館322ではありませんので注意して下さい)) |
オフィスアワー/Office hours | 坂東 雄介(事前にE-mail(ybando@res.otaru-uc.ac.jp)で連絡をくれれば柔軟に対応する。) |
更新日/Date of renewal | 2017/02/21 | ||
---|---|---|---|
授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
憲法学は、国家の組織、運営について検討する学問である。憲法は、民法や刑法など他の全ての法体系の基幹に位置付けられる。憲法学の体系は、大きく分けて、憲法総論、「憲法上の権利」(基本的人権)論、統治機構論に分類される。この講義では、憲法総論の一部と「憲法上の権利」論の前半部分(特に自由権に関する領域)を扱う。本講義では、憲法の権利規定に関わる判例・学説の分析及び検討を通じて、現に妥当する日本国憲法秩序の正確な理解を目指す。 この科目は、法律学の初学者(特に1年生)を対象とし、憲法学に関する事項だけでなく、法律学の初学者向けに、判例の読み方・法律学の基礎的事項も講義する。したがって、2年生以上であって現に企業法学科に所属する者、または1年生であって企業法学科を志望する者若しくは1年生であって企業法学科に所属可能性がある者はもちろん、法律学の基礎的事項について知識を獲得したい者、その他の者(公務員試験志望者など)に対しても広く履修の門戸を開いている。 |
||
達成目標 /Course Goals |
・憲法の性質(特に憲法上の権利の性質)を理解すること ・憲法に関する判例の思考形態・通説を理解すること |
||
授業内容 /Course contents |
1.法学の基礎・憲法の性質 法律学とはどのようなことをする学問か、判決とは何か、立憲主義 2.基本的人権論 (1)基本的人権総論 享有主体(外国人、法人)、私人間効力、「憲法上の権利」について考えるときの思考方法(特に違憲審査基準について) (2)基本的人権各論 表現の自由、集会・結社の自由、信教の自由と政教分離、思想・良心の自由、職業の自由、財産権 ※講義の進行具合に応じて適宜内容を入れ替えることがある。 |
||
使用教材 /Teaching materials |
・渋谷秀樹=赤坂正浩『憲法1 人権〔第6版〕』(有斐閣・2016年) ・柏崎=加藤(編)『新憲法判例特選』(敬文堂・2013年) ※上記のうち、渋谷=赤坂『憲法1』は、講義内容の補足的位置付けである。講義中に用いることは少ない。自学自習・講義内容の理解・単位取得のためには購入し、積極的に活用した方が良いが、どうしても購入したくない者は購入しなくても構わない。ただし、その結果生じる状況について講義担当者は責任を負わない。 また、渋谷=赤坂『憲法1』に代えて、受講生の嗜好次第では他の教科書を使用してもよい。例えば、青井=山本『憲法1 人権』、安西=巻=宍戸『憲法学読本』、芦部(高橋補訂)『憲法』、高橋『立憲主義と日本国憲法』、毛利=小泉=松本=浅野『Legal Quest憲法2 人権』、渡辺=宍戸=松本=工藤『憲法1 基本権』など、優れた教科書がある。 |
||
成績評価の方法 /Grading |
期末試験による。 90-100点:秀 80-89点:優 70-79点:良 60-69点:可 59点以下:不可 |
||
成績評価の基準 /Grading Criteria |
・憲法の性質を理解していること、憲法に関する判例の思考形態・通説を理解していることを合格ラインとする。未知の憲法問題に対して、従前の憲法的思考に基づいて一定の解答を導き出することができるようになると、さらに良い。 ・後期開講の憲法基礎Ⅰのみ、同年度に実施される法学検定に合格した者は、成績評価の際に試験の点数とは別途に加点する。加点の内訳は、法学検定ベーシック20点、スタンダード30点、アドバンスト40点とする。加点を希望する者は、成績を証明するもの(コピーしたもので良い)を講義最終日までに提出すること。 |
||
履修上の注意事項 /Remarks |
・六法について 法律系科目であるため、六法は必ず用意すること。代表的なものとして、ポケット六法(有斐閣)、デイリー六法(三省堂)、法学六法・標準六法(両方とも信山社)などがある。講義中に法律を閲覧する際には、ウェブ上の六法閲覧サービス、スマートフォン上で使用できる六法アプリ(無料のものも含めて数種類ある)を用いても構わないが、試験の際には持ち込みができない。その場合は、購入する、他者から借りるなど、各自で紙媒体の六法を用意する必要がある。 六法を購入する場合、企業法学科の者、企業法学科に所属する予定の者/所属する可能性がある者にとっては、ポケット六法、デイリー六法、標準六法が良い。他学科の者、企業法学科に所属する予定ではない者/所属する可能性が極めて低い者にとっては、標準六法、法学六法が良い。もちろん、大は小を兼ねると判断し、ポケット六法・デイリー六法などを購入しても良い。 ・講義中に私語など他の受講生に対する迷惑行為を繰り返す者に対してはその場で不可を言い渡す。 ・次年度の憲法・基礎Ⅱも履修することが望ましい。 ・他の法律系科目(民法、刑法など)も履修するとより深い理解が得られる。 ・資料は2、3回分まとめて全てmanaba上で配布するので事前にダウンロードしておくこと。印刷するかしないかは各自の好みに任せる。印刷が面倒だという受講生は、スマートフォン/タブレット/ノートパソコンなどを用いて資料を閲覧しながら講義を受けても構わない。 |
||
遠隔授業 /Online class |
|