科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 日本経済史 |
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担当教員(所属)/Instructor | 高野 宏康 (グローカル戦略推進センター) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2017年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 月/Mon 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2017/03/07 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
現在、日本社会では「成長」のあり方をめぐって様々な議論が展開しています。この講義では、日本社会の経済システムの特徴と変遷について、旧来の進歩史観や国民国家の枠組みを前提とした認識を批判的に再検討しつつ、近年の研究成果である生活史や社会史、地域史研究の知見を取り入れて、新たな日本経済史の考え方について考察します。時代別の経済システムの特徴に加え、テーマ別の講義を行うことで、日本社会のあり方を重層的に理解することを重視し、これまで経済史研究において充分検討されてこなかった、人口、観光、地域活性化、歴史文化、ジェンダー、サブカルチャー、ナショナリズム等との関係について考察します。 授業の進め方としては、定期的にアンケートを実施し、応答することで一方的な知識の伝達にならないように工夫します。資料の探し方、読み解き方を修得し、各自が歴史的思考の意義を理解し、日本経済の課題について検討することができるようになることを目指します。 |
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達成目標 /Course Goals |
この講義の達成目標は以下のとおりです。 1.日本経済を考え上で、歴史的思考の意義を理解すること。 2.旧来の進歩史観や国民国家の枠組みにとらわれず、各時代・地域における経済システムの特徴と展開を理解すること。 3.各自の問題意識に応じて資料やデータを探し、読み解くことができること。 |
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授業内容 /Course contents |
講義スケジュールは以下のとおりです。 1.イントロダクション 〜日本経済史の課題〜 2.日本経済史へのアプローチ 〜経済史の考え方〜 3.通史①:原始・古代 〜定住革命と国家の成立〜 4.通史②:中世 〜動乱の時代における列島社会の転換〜 5.通史③:近世 〜幕藩体制の成立と市場経済の展開〜 6.通史④:近代⑴ 〜近代世界システムと日本経済〜 7.通史⑤:近代⑵ 〜帝国主義と世界大戦〜 8.通史⑥:現代⑴ 〜総力戦体制と現代化〜 9.通史⑦:現代⑵ 〜高度成長と大衆社会・消費社会〜 10.テーマ①:人口と経済成長 11.テーマ②:グローバリズムと地域経済 12.テーマ③:観光と地域活性化 13.テーマ④:歴史文化と経済 14.テーマ⑤:ジェンダーと経済 15.テーマ⑥:ポスト成長の時代とサブカルチャー・ナショナリズム *講義中に関連映像を視聴することがあります。 *定期的にmanabaによるアンケートを実施します。 |
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使用教材 /Teaching materials |
・網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』ちくま学芸文庫、2005年 ・浜野潔ほか著『日本経済史 1600-2000 歴史に読む現代』慶應義塾大学出版会、2009年。 ・資料を必要とする場合は講義時に配付します。 ・その他の参考文献は講義中に適宜紹介します。 |
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成績評価の方法 /Grading |
・出席およびレポート、定期試験の成績によって評価します。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
・評価基準は経済学会の統一基準を参照してください。 | ||
履修上の注意事項 /Remarks |
・日本経済を考える上で歴史的思考の意義を理解することが授業のポイントです。 ・定期的にmanabaを用いて実施するアンケートに応答することで、双方向的でインタラクティブな講義になるように工夫します。 ・受講者は単なる知識の習得にとどまらず、日本経済史の課題について各自問題意識を持ち、資料やデータを探し、読み解くことが出来るようになることを目指します。 |
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遠隔授業 /Online class |
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