科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 社会計画 |
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担当教員(所属)/Instructor | 山本 充 (商学部) |
授業科目区分/Category | 夜間主コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2016年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 火/Tue 6 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School |
配当年次/Years | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | 山本 充(411研究室) |
オフィスアワー/Office hours | 山本 充(在室時は随時対応するが、確実な対応を行うためにはemail(mitasu@res.otaru-uc.ac.jp)により事前にアポイントメントをとることが望ましい。) |
更新日/Date of renewal | 2016/02/01 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
産業連関分析は,様々な計画や事業の経済波及効果推計などに使用されている。また,産業連関表からは,各産業部門の費用構成や販路構成を読み取ることもでき,産業間の依存関係や地域内の産業構造を知ることもできる。講義は,前半で産業連関表の構造や見方を学習し,後半では分析モデルとモデルを使用した分析方法を解説する。また,演習として事業の経済波及効果の推計を行う。こうした理論の学習と分析計算により,新聞やニュースなどで報道されている経済効果の理解力を養うことが本講義の主な目的である。 | ||
達成目標 /Course Goals |
産業連関表の構造を理解し地域経済の構造(産業部門の販路構成や費用構成)やその変化を読み取ることができる能力を身につける。経済波及効果の意味を理解し、簡単な生産誘発効果分析ができるようになる。 | ||
授業内容 /Course contents |
地域経済社会において種々の計画策定を行う際には、地域経済の現状分析が不可欠であり、その分析を踏まえたプランニングが計画の信頼性や妥当性を確保することになる。本科目では地域全体を対象とした分析ツールである産業連関表を用いた地域経済の現状分析と需要の発生による地域経済への影響を分析できる産業連関分析についての解説が主たるテーマとなる。また、重力モデルやポテンシャルモデルを用いた商圏分析についても解説する。 1.産業連関表の見方 表の構成、内生部門(中間需要、中間投入)、外生部門(最終需要、付加価値)、輸入の取り扱い、コントロール・トータルス 2.産業連関表から見た北海道経済 北海道産業連関表、特化係数、域際収支、自給率 3.産業連関表のタイプと基本モデルの導出 競争輸入型、非競争輸入型、生産者価格評価、購入者価格評価、産業連関モデルの前提条件、需給バランス式、投入係数、逆行列係数、均衡産出高モデル 4.産業連関分析の基本ツール レオンチェフ逆行列、ホーキンス・サイモンの条件、ソローの条件、影響力係数、感応度係数、競争輸入型モデル 5.数値例によるモデル導出の演習 投入係数行列、輸入係数、自給率、生産額ベクトル、中間投入ベクトル、需給バランス 6.生産誘発と付加価値への波及効果分析 輸入内生モデルによる分析方法 7.均衡価格モデル 円価値単位、需給均衡式、収支均衡式 8.地域産業連関表 地域内表、地域間表、モデル式 9.地域内表による地域経済波及効果分析の事例 サッカーワールドカップ開催による経済波及効果の分析事例 10.地域内表による地域経済波及効果分析の事例 地域内モデルによる観光行動の波及効果の分析事例 11.数値例による経済波及効果分析の演習 競争輸入型の地域内モデル、需要(消費)ベクトル、一次波及効果 12.地域間産業連関表とモデル式 13.商圏モデル分析 グラビティモデル、ポテンシャルモデル(ハフモデル) 14.数値例による商圏モデル分析の演習 商圏設定、ハフモデルによる商業集積の買い物出向比率の算出 |
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使用教材 /Teaching materials |
授業時に資料配付する。配付資料は授業後にPDFファイルにてmanabaで提供する。 | ||
成績評価の方法 /Grading |
授業中に行う演習問題への解答およびレポートなど宿題の提出物により行う。 定期試験は実施しない。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
1.産業連関表の構造を理解し、産業部門の販路構成や費用構成を読み取ることができる。 2.産業連関表から投入係数や輸入係数を算定し、基本モデルの構造が理解できる。 3.分析モデルを適用した簡単な波及効果を分析できる。 4.商圏モデルを理解し、買い物出向比率の算定と立地変化による買い物出向比率の変化を算定できる。 以上について演習問題の解答や宿題のレポートを採点し、これらを100点満点換算にて集計したうえで、その点数により下記のように成績評価する。 秀:成績が100点~90点 優:成績が89点~80点 良:成績が79点~70点 可:成績が69点~60点 不可:成績が59点以下 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
2/3以上の出席を必要とする(出席点は無い)。 高校レベルの行列計算の基礎知識を必要とする。 講義には電卓を用意すること(携帯電話の電卓機能は認めない)。 また、MS-Excelを使用した課題を課すことがある。 授業資料や課題提出などはmanabaなどインターネットを利用するので、必ず使用できるようにしておくこと。 |
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遠隔授業 /Online class |
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