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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 民事手続法
担当教員(所属)/Instructor 栗原 伸輔 (商学部)
授業科目区分/Category 夜間主コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2016年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 木/Thu 6
対象所属/Eligible Faculty 商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2017/01/31
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
民法や商法などの民事実体法は,私人間の様々な権利義務関係を定めるが,現実に義務が履行され権利が満たされないかぎり,それらは絵に描いた餅に過ぎない。民事手続法とは,債務者が義務を任意に履行しない場合に,主に裁判所での手続を通じて民事上の権利を強制的に実現する際のルールを定めるものである。その中心を占めるのが,裁判により権利の有無や内容を判断する手続(判決手続)に関するルールを定める,民事訴訟法である。本講義では,初学者を対象として,判決手続について民事訴訟法がどのようなルールを定めているのかを説明する。
達成目標
/Course Goals
本講義の履修を通して獲得が期待される能力は以下の通りである。
・判決手続の構造を理解し,正確に説明できる
・判決手続を規律する基本的なルールの内容及び意義を理解し,正確に説明できる
・具体的な事例を民事訴訟法の観点から分析できる
授業内容
/Course contents
授業は,概ね以下の順序で進める。内容及び順序は状況に応じて変更され得るが,その場合は講義の際にその旨を告知する。
01.イントロダクション:民事手続とは,民事訴訟の流れ
02.訴訟手続の開始(1):訴え提起,処分権主義
03.訴訟手続の開始(2):訴訟物,裁判管轄,訴訟費用
04.訴訟手続の開始(3):送達,訴訟開始の効果
05.訴訟要件(1):訴訟要件の意義,民事裁判権
06.訴訟要件(2):当事者,当事者能力,当事者適格
07.訴訟要件(3):訴えの利益
08.審理(1):口頭弁論
09.審理(2):弁論主義,証明の規律
10.審理(3):証拠調べ
11.判決(1):判決とは
12.判決(2):既判力の客観的範囲
13.判決(3):既判力の主観的範囲
14.当事者の意思による終了:訴えの取下げ,和解,請求放棄・認諾
使用教材
/Teaching materials
・教科書:三木浩一=笠井正俊=垣内秀介=菱田雄郷『民事訴訟法(LEGAL QUEST)〔第2版〕』(有斐閣、2015年)
・参考書:高橋宏志=高田裕成=畑瑞穂編『民事訴訟法判例百選〔第5版〕』(有斐閣、2015年)
成績評価の方法
/Grading
 期末試験などの成績により評価する。
成績評価の基準
/Grading Criteria
秀(100-90):基本的な理解を十分に有しており、具体的な事案から法的問題点を発見して解決することに極めて優れている。
優(89-80):基本的な理解を十分に有しており、具体的な事案から法的問題点を発見して解決することが十分にできる。
良(79-60):基本的な理解を有しており、具体的な事案から法的問題点を発見して解決することができる。
可(59-50):基礎的な理解を一応有しており、具体的な事案から法的問題点を発見して解決することが一応できる。
不可(49-0):基本的な理解が不十分であって、再度の履修が望まれる。
履修上の注意事項
/Remarks
 教科書・六法は各自準備し,毎回持参すること。
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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