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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 倫理学
担当教員(所属)/Instructor 久保田 顕二 (商学部)
授業科目区分/Category  
開講学期/Semester 2016年度/Academic Year  後期/Fall Semester
開講曜限/Class period 月/Mon 6
対象所属/Eligible Faculty 商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School
配当年次/Years 1年 , 2年 , 3年 , 4年
単位数/Credits 2
研究室番号/Office 久保田 顕二(343)
オフィスアワー/Office hours 久保田 顕二(前期:火曜日12:00〜13:30
後期:月曜日16:00〜17:30)
更新日/Date of renewal 2016/03/01
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
 倫理学の入門的な講義です。「倫理」や「道徳」とは、私たちが社会生活を円滑に営む上に欠かせない基本的な行為規範のことです(例えば、「人を殺すべからず」や「約束を守るべし」などは倫理の枢要な部分です)が、本講義は、こういった行為規範がなぜ存在し、私たちはなぜそれらを守らなければならないのか、という疑問を軸にして進められます。
 この問題意識に関連させながら、さまざまな倫理学説を整理して紹介していきますが、基本的に、次のような見解の対立を押さえておくことが、講義全体を理解する一つの鍵となります。すなわち、倫理・道徳の存在意義はそれが自分自身や社会の何らかの目的(例えばそれらの生存や幸福)に役立つことにある、とする見解(功利主義など)と、倫理・道徳にはその有用性や功利性からは独立したそれ自体の独自の存在意義がある、とする見解(カント倫理学など)との対立です。
 時には中国や日本の倫理思想にも触れることがありますが、ほとんどの題材は西洋の倫理学からとられます。また、話が抽象的になりすぎないよう、倫理学の学説を、可能な限り現実的な具体的事例に結びつけることを心がけます。
達成目標
/Course Goals
 次のような知識や理解を、あるいは生きる姿勢を、身に付けることが、履修者の側には求められます。1.西洋倫理学の歴史における主要な倫理学説についての基本的な知識と理解を得ること。2.倫理学の学説には、それを学んだ者に「実践」を促す効果があるということを知り、実際にそれを身の回りの倫理問題に適用できるようにすること。3.自分自身を例外扱いにしない「公正な」姿勢こそが、倫理にとっては基本であり不可欠であるということ理解すること。4.人生や社会の根幹にかかわる問題については、だれもが支持する定説というものはなかなか見つかりにくいということを理解すること。
授業内容
/Course contents
 以下のそれぞれの項目について数回ずつを費やします。
1.行為規範としての倫理・道徳
2.法規範と倫理・道徳
3.倫理学の諸分野-応用倫理学、メタ倫理学など-
4.帰結主義と義務論-功利主義、利己主義、カント倫理学-
5.正義の倫理とケアの倫理-女性の視点からの「倫理」―
使用教材
/Teaching materials
 テキストは使用しませんが、授業の中で参考文献を随時紹介していきます。
成績評価の方法
/Grading
 定期試験の成績に平常点(数回のアンケートによる意見聴取、等)を加味します。定期試験は論述式の筆記試験であり、そこでは、用語、事項の簡潔な説明を求める4〜5題の小問と、比較的広範にわたる内容の理解を確かめる2題の大問とが出題されます。またこのほかに、違った趣向の設問を混ぜて出題することがあるかもしれません。
成績評価の基準
/Grading Criteria
 目安としては、定期試験の成績が85%、平常点が15%です。成績評価に際して一番重要となるのは、抽象的な思想内容を、ある程度の分量の明晰な文章によって正確に表現することができているか、という点です。主にその点での達成度に応じて、「秀」〜「不可」のいずれかの成績が割り振られます。追って、開講後の然るべき時期に詳しい評価基準を示します。
履修上の注意事項
/Remarks
 高校の「倫理」とは部分的にしか重なっていませんので、それを履修しているか否かは全く問いません。高校の「倫理」の中で、本来の意味での「倫理」に関係している部分のみを特に取り出し、それを詳しく説明するような内容だと考えてください。
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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