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授業情報/Course information

科目一覧へ戻る 2023/03/17 現在

科目名/Subject 坂柳 明 3年ゼミ
担当教員(所属)/Instructor 坂柳 明 (商学部)
授業科目区分/Category 昼間コース 学科別専門科目
開講学期/Semester 2016年度/Academic Year  前期/Spring Semester
開講曜限/Class period 木/Thu 4 , 木/Thu 5
対象所属/Eligible Faculty 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School
配当年次/Years 3年 , 4年
単位数/Credits 0
研究室番号/Office 坂柳 明(423室)
オフィスアワー/Office hours 坂柳 明(金曜16:10~17:10)
更新日/Date of renewal 2016/02/29
授業の目的・方法
/Course Objectives and method
  この授業では、財務会計論及び監査論を深く学ぶことによって、
卒業後社会人になり、どの組織に所属していても、貴重な人材とさ
れているならば、必ず必要になるであろう、何が問題になっている
のかを瞬時に見極めるための思考力(分析力、洞察力)を身につけて
もらう。
 この授業は、「財務会計論」等の会計系の科目を一通り履修した後に
受講する授業である。
達成目標
/Course Goals
  この授業の達成目標は、以下の2つである。   

 (1):会計・監査を研究する上で、制度や文献上の知識を理解
することは重要であり、そのことによって、公認会計士試験等
の各種資格試験合格のための基礎を基礎が得られるようになる。

 (2):しかし、制度や文献上の知識による思考の呪縛を受けるの
は、何か新しいものを生み出す上では、障害になる。文献や制度
は、何が問題になっているのかを把握するための素材であり、構築
した理論によって分析される対象ではあるが、「与件」ではない。
特定の状況に直面した監査人の対応や、特定の場面での会計処理が、
現実の制度や文献とは別に、論理的にどうなるのかを自分の頭で
よく考えることや、そもそも議論になっている状況が十分網羅され
ているかを調査したり、問題になっているトピックの経済的背景を
考えることが研究の第一歩であり、そうした地道な作業を経て形成
された論理体系が、既存の考え方に強固な理論的基盤を与えたり、
新しい制度なり知見を生み出す契機になる。この研究指導では、
以上のような一連の営みを可能にするための「頭の訓練」を重視
する。それによって、卒業後社会人になった後、何かの主張を分析
しながら理解し、その分析に基づいて意思決定することが可能にな
る。
授業内容
/Course contents
  この授業は、以下のような形式で進められる。

 (1):咀嚼していない表面的な知識による「言い合い」を避けるため、
まず、指定する財務会計あるいは監査論のテキストの解説を行う。
これまでは、①:変動利息を支払う形の借り入れを行っているA社が、利払いについてのキャッシュ・フローの変動をヘッジするために、「固定利息支払い・変動利息受け取り」の金利スワップ契約を結ぶことによって、結果として「固定利息支払い」の借入金を負担することになる場合に、当該金利スワップ契約をA社が容易に解除できるかどうかを吟味することになしに、「当該「固定利息支払い」の借入金について、A社が金利変動に伴う価格変動リスクを負う」と主張してよいか、②:企業会計基準第21号に見られる「条件付取得対価」として株式が「交付」される場合に、仕訳の貸方に「未払金」を認識することは、当該株式の「交付」が株式の「発行」ではないことを意味するにもかかわらず、同じ仕訳の借方に「のれん」を認識することについて、合理的な説明は可能か、等の論点に触れた。

 なお、テキストの解説を行う過程で、こちらが課題を出すことがある。

 (2):ある程度テキストの解説が進んだ後、担当者を決め、その担当者に、自分がわからないところ、自分はこのように考えるといった「問題提起」を事前に(目安は1週間前に)いくつか提出してもらう。

 (3):当日は、発表者と参加者がその問題提起をもとに議論する。

 (4):3年生は個人研究の発表をしてもらう。
使用教材
/Teaching materials
 授業開始時に指定する。
成績評価の方法
/Grading
 この授業科目の成績は、授業に臨む態度、問題提起、及びそれに対するコメントの水準によって評価する。

 授業に臨む態度、問題提起、及びそれに対するコメントの水準の合計が、90点以上を「秀」、80〜89点を「優」、70〜79点を「良」、60〜69点を「可」、59点以下を「不可」とする。

 「秀」:授業内容をほぼ完璧に理解していること。
 「優」:授業内容を十分に理解していること。
 「良」:理解が不十分な点はあるが、授業で扱う財務会計論及び監査論の内容について、一定の理解はあること。
 「可」:理解が不十分な点は目立つが、授業で扱う財務会計論及び監査論の内容について、だいたいの理解はあること。 
成績評価の基準
/Grading Criteria
 授業に臨む態度、問題提起、及びそれに対するコメントの水準の合計が、90点以上を「秀」、80〜89点を「優」、70〜79点を「良」、60〜69点を「可」、59点以下を「不可」とする。

 「秀」:授業内容をほぼ完璧に理解していること。
 「優」:授業内容を十分に理解していること。
 「良」:理解が不十分な点はあるが、授業で扱う財務会計論及び監査論の内容について、一定の理解はあること。
 「可」:理解が不十分な点は目立つが、授業で扱う財務会計論及び監査論の内容について、だいたいの理解はあること。
履修上の注意事項
/Remarks
 「簿記原理」の単位を修得済みであることを研究指導履修の条件とします。「応用簿記」の単位は修得済みであることが望ましく、「財務会計論」は履修中であることが大変望ましいです。また、「簿記原理」の成績は、良い方がいいです。
 自らの主張と相手の主張が異なることだけで、自らの主張の優位性を強弁する「議論」をよく耳にします。この授業では、理不尽かつ不毛に見えるこうした「議論」ではなく、先に提示されている主張が合理的であるかどうかを、その主張が想定する世界(土俵)に入って十分に吟味した上で、その主張が不合理であれば、新たな主張を行う訓練をします。総じてこの授業は、分析力を養うための授業です。なお、研究に誠実に取り組んでいない学生の評価は、低くなります。
遠隔授業
/Online class
遠隔授業/Online class

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