科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 経営学特講 |
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担当教員(所属)/Instructor | 榊原清則 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2016年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 月/Mon 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2016/02/16 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
この授業の目的は、経営学の基本的な知見を習得し、今日的なイシューに対してそれを適用できるようになることである。レベル的にいうと、だいたい初級から中級レベルの議論が念頭にある。 そもそも経営学は、企業現象にかかわる因果関係の解明を課題とする学問であって、経営者および未来の経営者はもちろん、それ以外の幅広い人たちや社会のためになる広い意義を持った学問である。 経営学は組織論と戦略論を二大構成要素としている。そのうち、組織論にはミクロ組織論とマクロ組織論とがあり、この授業ではその両方をとりあげる。また、戦略論には内容別に3つの構成要素(ドメイン戦略、資源戦略、競争戦略)があり、それら3つの戦略論を本授業では順次とりあげ、概要を説明し議論する。 授業の最後の部分では、経営学の今日的な重要トピックの一例として「イノベーション」研究に触れ、イノベーション関連のトピックの中から組織論・戦略論のおもなイシューをとりあげて議論する。 この授業は、担当教員が一方的に講義する「レクチャー型」の授業ではなく、いわゆる双方向の授業であり、学生の参加を要求する授業である。具体的には、履修学生の授業への参加を促す目的で、授業時間の一部を用いて、授業のたびごとに簡単なディスカッション・テーマを立て、それに対する発言を求め、そうして発言を記録し評価する。学生の参加は、この授業の重要な構成要素の一部である。 |
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達成目標 /Course Goals |
の授業の達成目標は、要するにビジネス・センスの鍛錬であり、多様な経営現象に直面したときに、怖がらずにそれに向かっていき、その意味を理解し、分析し、現実的な対処方策がとれるようになることである。 そのために、先行する研究で蓄積されてきた主要な概念や仮説、仮設の体系としての理論を紹介するが、そうした学説史的なレクチャーだけではなく、関連するリアルな経営現象の事例やデータにもできるだけ言及し、履修学生の現実感覚を養いたい。 改めて確認すれば、経営学は、ひとり経営者および未来の経営者のためだけの学問ではない。広義に理解される「ビジネス・センス」は、広く国民一般にとって必要なものである。この授業での講義および討議を通じて、いわば「草の根のビジネス・センス」のレベルアップを図ることも、本授業の重要な目標である。 |
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授業内容 /Course contents |
#1 経営学とは #2 組織論の基礎:組織とは何か。組織は何故できるか #3 戦略論の基礎:企業とは何か。いわゆる「会社の二面性」について #4 戦略の基礎概念とその構成要素 #5 ミクロ組織論(1) 欲求と動機づけ #6 ミクロ組織論(2) キャリアイシュー #7 戦略論(1) ドメイン戦略 #8 戦略論(2) 資源戦略 #9 戦略論(3) 競争戦略 #10 マクロ組織論:組織設計 #11 国際化・グローバル化の経営課題 #12 イノベーションの経営課題 |
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使用教材 /Teaching materials |
授業全体の教科書として、次を用いる: 榊原清則著『経営学入門(上)(下)<第2版>』、日経文庫。 また、授業の一部についての参考文献として、次を用いる: 加藤俊彦著『競争戦略』、日経文庫 |
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成績評価の方法 /Grading |
この授業の評価は、次の2つでおこなわれる。 ①授業への参加度(発言の回数およびその内容) 50% ②授業中に複数回実施される小テスト 50% なお、この授業では期末試験も期末レポートも実施しない。評価は上記の二つのみでおこなわれる |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
授業への参加度は、授業中の発言の回数とその内容とで判断する。授業中に複数回実施される小テストも、自分自身を表現する方法のひとつとして、発言と同じウエイトで、評価の対象とする。 授業中の発言も、テストの解答も、 1.授業での説明を正しく理解しているかどうか 2.自分に独自のアイデアや洞察が、そこに付加されているかどうか の2点にわたり評価する。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
この授業は、講義をおもな内容とする通常型の授業とは異なり、「参加型」を標榜している双方向の授業である。この種の授業が成立するためには、二つの条件が必要である。第1は、学生諸君が原則として毎回授業に出席することであり、そして第2は、講義を聞くだけではなく、自ら発言する意思を持って出席することである。 言い方を変えると、この授業は学習計画上、原則として毎日教室に出てくることを決意した学生のみの履修を前提としている。そもそも出席しなければまったく発言できず、まったく発言できなければ単位履修が困難だからだ(下記「成績評価の方法」を参照)。 |
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遠隔授業 /Online class |
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