科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 経済学史/History of Economic Thoughts |
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担当教員(所属)/Instructor | 栗田 啓子 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 学科別専門科目 |
開講学期/Semester | 2016年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 他 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部/Faculty of Commerce |
配当年次/Years | 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2016/02/22 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
経済学は、経済現象を普遍的に説明しようとする時代を超えた側面と、その時々の経済的課題や社会問題を解決しようとする時代に規定された側面とを併せ持っている。したがって、本講義の目的は、経済学の父と呼ばれるアダム・スミスからケインズ、シュンペーター、ヴェブレンにいたる代表的な経済学者を中心に、経済理論の歴史的展開を辿るとともに、彼らの問題意識や人間観・社会観とそれぞれの理論との関係を考察することにある。方法としては、時代の理解を容易にするために画像資料を用いると同時に、古典を読み解く力をつけるために経済学者の文章に直接触れる機会を提供することにしたい。 本科目の履修を通して獲得が期待される能力・技能は以下の通りである。 1)経済学の発展過程を理解し、現代理論がより良く理解できる。2)歴史的な観点を獲得することによって、現代に通じる問題に対する過去の経済学者たちの取り組みから多くの示唆を得ることができる。 |
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達成目標 /Course Goals |
1.経済理論の発展のプロセスを理解する。 2.それぞれの経済学者の人間観・社会観と経済理論の関連を理解する。 3.論理的な文章の読解力を身につける。 |
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授業内容 /Course contents |
各回の事業内容は以下の通りである。 1.イントロダクション - 経済学史の役割 2.A.スミス(1):市場経済を支える人間像 3.A.スミス(2):市場経済のメカニズム 4.A.スミス(3):経済成長と社会の発展 5.古典派経済学の展開(1):経済成長の終焉 6.古典派経済学の展開(2):人口論 7.マルクス:労働の疎外 8.A.マーシャル(1):「温かな心と冷静な頭脳」 9.A.マーシャル(2):市場均衡の時間的構造 10.A.マーシャル(3):市場と企業 11.J.M.ケインズ(1):恐慌vs市場経済-マクロ経済学の誕生 12.J.M.ケインズ(2):政府の経済的役割 13.J.A.シュンペーター:経済発展と企業者 14.T.ヴェブレン:大衆消費社会の経済理論 15.最終試験 |
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使用教材 /Teaching materials |
配布プリント 副教材として、江頭進『はじめての人のための経済学史』新世社、2015年 |
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成績評価の方法 /Grading |
1)質問票あるいは感想文(一つの項目を終えるごとに提出してもらいます) 2)最終試験 質問票・感想文(40%)と最終試験(60%)を総合して評価します。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
合格の基準は、以下の3項目に関して、過半の理解に達していること。具体的な「秀・優・良・可」の評価の基準は、最終試験終了後に、評価確定までのあいだに文書で通達する。 1.経済理論の多様な発展のプロセスを理解したか。 2.それぞれの経済学者が解決しようとした社会問題と理論の関連を理解したか。 3.それぞれの経済学者の人間観・社会観と経済理論の関連を理解したか。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
1.配布したプリントの該当する部分を読んでおくこと。 2.講義で取り上げた経済学者の著作のなかから少なくとも1冊を選び、部分的であっても良いから読むこと。 3.歴史的背景を勉強すること。 4.現代の経済問題とのつながりを意識すること。 |
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遠隔授業 /Online class |
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