科目一覧へ戻る | 2023/03/17 現在 |
科目名/Subject | 基礎ゼミナール 佐々木 |
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担当教員(所属)/Instructor | 佐々木 香織 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2016年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 月/Mon 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2016/02/28 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
グローバル化時代にふさわしい、社会科学系の大学生として必要なスキルを、基本から習得することを、この基礎ゼミナールは目的としています。 ① 発表や質問をする力といった、プレゼン力を身につけます。 グループで発表を行い、人にわかりやすく説明すること、資料を作ることを学びます。 ② 英語と日本語とで、社会科学的な知とは何かを体感しします。 英語で発信されたニュースから、それに関連する「社会もんだい」をグループで追究する力をつけます。そのニュース内容に関連する事象を英語や日本語の資料で調査し、自分たちなりの分析と意見・解決策などの提案を考えます。 ③ 新書レヴェルの文章と社会調査データを、「批判的」に読解する力を培います。 文章とデータの分析から、新たな知見や問題を発見したり、更なる課題を考えたりする力を養成します。 |
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達成目標 /Course Goals |
社会科学を学ぶ者として -更にはビジネスパーソンとして生きていくうえでも⁻ 必要な基礎的スキルを会得することを、この授業の到達目標とする。 ① 社会問題を「分析的」にアプローチする姿勢を身につける。 ② 社会科学系の文章とデータを、論理的かつ批判的に読解し、自分なりの問題意識を持てるようになる。 ③ 英語で発信されたニュース等を理解するだけでなく、自分なりの問題意識を持って、それに関連した世界的、日本国内的、または地域的な問題を、新たな視座で探求する姿勢を身につける。 ④ 他人の発表を聞いて、学ぶ姿勢を見につける。例えば、分かりやすいノートをとったり、的確な質問をしたり、発展的なコメントをする作法を学び、それらを応用できるようになる。 ⑤ 課題に対する情報収集、情報整理、文献収集、文献の引用の仕方などを学び、実践する。 ⑥ グループで「協同」して「問題解決」する力をつける。すなわち、1.班員の分担を決めて、ある社会問題に関する情報を収集し、班員で議論する力、更には、2.その社会問題への現状分析を行い、最終的には何らかの結論を出し発表する力、それら二つの力を身につける。 ⑦ 発表力をつける。特に、人に分かすく話す方法を学習し、それを実践に勤めるようになる。また、レジメやパワーポイント言った参考資料が作成できるようになる。 |
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授業内容 /Course contents |
① オリエンテーション (教科書①第1章 「アカデミック・スキルズとは」) ② 批判的に随筆を読む (「パンツの面目、ふんどしの沽券」米原万里著 第2章、9-11章)教科書①第4章 「本を読む」 ③ 討論「羞恥心―パンツとふんどし」 (資料は第②講義のもの) ④ 教科書② Seeing the World through the News (Finding British Food in France; Facebook and Free Speech; Muslim Dress ) ⑤ 問題意識を持って読む (「モダン・ガール論」 斉藤美奈子著 第1章-1、第2章-3、第3章1,第3章3)-図書館で調べてみよう!(教科書①第3章 「情報収集の基礎」) ⑥ 「モダンガール論」から近代化、高等教育、そして労働をめぐる冒険― 調べた情報を整理して、問題発見をしてみよう! (教科書①第5章「情報整理」) ⑦ データを批判的に読む、データで論旨を支える (「『社会調査』のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ」 谷岡一郎著 第2-3章) ⑧ グループ発表と討論 イギリスの事例から(資料は授業⑤から) ⑨ 教科書② Seeing the World through the News (The Death of the Book; Becoming British Citizens; At Home with Dementia) ⑩ 日本における社会問題の作られ方を検討する(「『ニート』って言うな!」本田由紀 内藤朝、後藤和智著、 第1章-1; 第3部) ⑪ 調査、研究、そして質問や発表の仕方(教科書①第6章 「研究成果の発表」 第7章「口頭発表のやり方」) ⑫ 討論 イギリスの事例から(資料は授業⑨から) ⑬ 教科書② Seeing the World through the News (The Price for Parking; A Vote for Scottish Independence; Raising University Fees) ⑭ 読解と討論―慣習と歴史を探究する (「八月十五日の神話―終戦記念日のメディア学」 佐藤卓巳著 第1章、第3章) ⑮ 読解と討論―戦前のイメージを再考する (「『月給百円』サラリーマン―戦前日本の『平和』な生活」岩瀬彰著 第3-4章) |
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使用教材 /Teaching materials |
教科書 ① 『アカデミック・スキルズ―大学生のための知的技法入門』 著者 佐藤 望 編、出版社 慶応義塾大学出版会、ISBN 978-4766419603 ② 『BBC Seeing the World through the News 1』 著者 Dominic Cheetham 他 出版社 金星堂 ISBN978-4-7647-3975-8 その他の資料 ‐新書の一部など(講師が複写を配布します) |
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成績評価の方法 /Grading |
ゼミへの参加、貢献度 40 % グループワークと発表 30 % 期末試験 ―第13講義で扱った内容に関するグループ発表とレポート 30 % |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
成績評価方法の比率に基づき、授業の達成目標を鑑みて110点を満点で採点をする。 90点-以上 秀 80-89点 優 70-79点 良 60-69点 可 59点以下 不可 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
授業参加以外にも、「課題」をやる必要があります。 課題をやらない学生さんに対しては、学期の途中でも「不可」を告知することがあります。 履修者は最大16名までとします。 商大に受験で合格する程度の英語力を、担当教員は期待しています。 大歓迎な学生さんのタイプ☆ -グローバル人材に興味がある -社会のもんだい、社会学に関心がある -社会調査データの使い方・使われ方を探究したい -社会問題の語り方・語られ方を追究したい -歴史と現在の関係性に興味がある -社会科学の基礎体力をつけたい -コミュニケーション能力を上げたい -協働する力を付けたい 余談 社会科学で重要なデータを供給する、「統計処理」自体に興味がある学生さんは、それを専門的に行うゼミナールをお勧めします 以下のウェブに示すような、担当教官の母校の取り組みを参考にしております。教科書①はそこが発刊しています。 |
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リンク先ホームページアドレス /URL of syllabus or other information |
https://lib-arts.hc.keio.ac.jp/education/culture/academic.php |
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備考 /Notes |
クラブ活動における試合などの欠席は、きちんと欠席中もグループ作業と課題を提出することで、公欠扱いにします。 ただし回数に限度はあります。 |
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遠隔授業 /Online class |
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