社会貢献・産学連携

第8回 一日教授会議事要旨(H21.11.19開催)

平成21年11月19日,小樽経済センタービルにおいて,市民の方々との意見交換会「一日教授会」が開催されました。第8回を迎える今回は「小樽と小樽商科大学 -地獄坂が結ぶ絆-」をテーマに,本学と小樽との関係性について,議論を行いました。
始めに学長から小樽と小樽商科大学との関係性について,本学の設立から百周年を迎えようとしている現在までの歴史を交えた説明がなされた後,ゲスト・スピーカーから小樽市民から見た小樽商科大学への提言を述べていただきました。
その後,実際に小樽と関わりを持って活動している学生たちが紹介され,続いて,一般の参加者を交えた意見交換が行われました。

第1部ではまず山本学長が「小樽と小樽商科大学」について説明し,続いてゲスト・スピーカーが小樽市民の目線による本学への要望・提言を述べました。

山本学長「小樽と小樽商科大学」

山本学長

2011年,本学は創立百周年を迎えます。本日は,その百年の歴史を改めて振り返り,また最近の学生諸君の活躍をご紹介したいと思います。  

本学は明治43(1910)年,全国で5番目の高等商業学校(以下「高商」という。)として設置された,最も古い高等教育機関の一つです。当時は産業興隆が叫ばれ,各地に多くの高商が作られていましたが,北海道に高商を設置するに当たって,その場所としてなぜ小樽が選ばれたのか。札幌には既に農学校がありましたが,高商の候補地としては,共に人口9万人規模の港町である,函館と小樽が挙げられていました。

明治期,小樽は石炭の積出港として,また産炭地への物資供給基地として,急速に発展しました。その運搬のため,全国で3番目となる鉄道が敷設されています。そうして商業や金融が発達し,「北のウォール街」と呼ばれるほどになりました。

そしてやはり商業を発展させていた函館と,高商の誘致を競い合っていたわけですが,そこで決定打となったのは地元の豪商による土地と資金の寄附でした。さらに建設費の大部分を地元負担でまかなっており,つまり小樽高商は官立ではありましたが,実質は小樽市民立,と言えるかと思います。

当時の北海道の高等教育機関といえば,理系は北大,文系は小樽高商であり,特に札幌の北大予科とは,地理的な位置関係からもお互いライバル意識が強く,スポーツ大会などもいろいろと行われました。一番有名なのは応援合戦で,市民も楽しみにしていましたが,現在は残念ながら中断されています。本学の応援団も団員がいなくなっておりますが,最近OBが応援団を復活させる会を設立し,活動中です。2011年には学生寮を設立する予定ですが,そうなれば応援団も復活するかもしれません。

本学の教育理念は「実学,語学及び品格」というものですが,これは初代校長の渡辺龍聖が提唱したもので,本学の骨格ともなっています。

「実学」に関しましては,学問の実践を重んじ,国内・海外取引のシミュレーションを行ったり,また学内に石鹸工場を設置して,原価計算から販売まで行うこともしていました。

「語学」に関しましては,開校当時の卒業所要単位中で約三分の一を語学科目が占めるなど,「北の外国語学校」と呼ばれるほどに力を入れていました。学園祭での外国語劇は市民も楽しみにしていました。

「品格」に関しましては,地獄坂の中程に職員と学生の集会所を設け,学生の紳士教育ということを行っていました。開校翌年の修学旅行ではウラジオストクへ行っています。また,紳士たるもの体も丈夫でなくてはいけないということで,室内プールを設置しています。スキーのジャンプ台なども作られ,オリンピック選手も輩出しています。また学寮では学生たちが同じ釜の飯を食い,切磋琢磨していました。

戦後,北海道の大学再編案の中で,本学,当時の小樽経済専門学校は北大への統合が有力視されていましたが,本学はこれに猛反対しました。その本学の姿勢を市民がこぞって応援し,市長や市議会の後押しもあって,本学はついに単独昇格を勝ち取ったのです。このとき函館高等水産学校は北大に統合されていますから,高商の設立時とこの再編時,高等教育機関の誘致については小樽に軍配が上がったと言えます。

夜間の短期大学部の設置時も,地元が募金により負担しています。

設立50周年,80周年のときも,本学同窓会である緑丘会が中心となって募金活動が行われ,計算センターの設置や国際交流の推進,札幌サテライトの設置など,様々な活動に使われてきました。

このように,本学は国立大学ではありますが,基本的なところでは,小樽市民の寄附と熱意で設立され,存続して参りました。創立百周年についても,その恩返しとして,様々な行事などを行いたいと思っています。大きな柱としては,学生寮の再興,教育研究振興基金の創設,式典等の記念行事を考えています。

第2部資料では,これらの創立百周年記念事業や,学生が小樽で実施しているプロジェクト等を紹介していますので,意見交換の材料としてください。

短い時間ではありますが,本学の歴史をお話しいたしました。結局,本学は小樽と共にある大学であり,これからもそうであると思います。本日は皆様のご意見や叱咤の言葉など,どうぞよろしくお願いします。

ゲストスピーチ 藪半代表取締役 小川原 格 氏

小川原氏

私は自分が市民の代表などというつもりはありませんが,30年間小樽町作り市民運動を行ってきた立場からお話しいたします。
昭和48年,小樽運河を埋め立てて札幌とのネットワークを強化しようという都市計画プランが国に選定されましたが,この計画を知った小樽市民は,自らの手で運河保存運動を始めました。小樽という町は明治時代,大規模な国家予算を投じられて発展した,官に作られた町でした。その小樽の市民が,お上に逆らうのは「赤」というレッテルを貼られる時代に,町の将来を巡って国に対して対案を提示したのです。

当時,私たちが一市民として行政と対立する中で,一番求めていたのは,商大のような学識のある先生方に,中立の立場でもいいから,道路計画の見直し・運河再生という問題について冷静な論議をし,本当の町作りの選択について考えてほしいということでした。その頃から小樽市民は,「山から下りろ」というフレーズで商大の先生方との関係を語ってきたのではないかと思います。当時は国立大学という立場上難しかったのかもしれませんが,町を巡る論争に先生方に関わってほしかったのです。

現在は本気(まじ)プロなどで,学生さんが町に関わることも増え,また運河に観光船を浮かべる運河クルーズの立ち上げなど,大学は30年前と比べるとずいぶん様々な関わり方をしてくれていると思います。しかしそういうことを言うだけではおもしろくないので,もう少し欲張ったお願いをしたいと思います。

私は小樽市の観光プロジェクト推進会議に加わっています。小樽市は3年前に初めて観光基本計画を策定しました。そして観光組織の統合が行われて小樽観光プロジェクト推進会議が発足し,時間消費型観光のメニューを提案・実施するということで活動してきましたが,その中で本気(まじ)プロの学生さんにも来てもらって提案などもしていただきました。その案も素晴らしかったですが,まだアイディアを提言したというレベルに止まっています。大学にはもっと最初から,小樽の観光事業を行っている方,経済活動を行っている方と一緒になって,学生を組み込み,実施まで含めたプランを考えてほしいと思います。提案しっぱなしで終わってしまっては学生さんのエネルギーが消化不良となりますし,また逆に,学生さんの体力に頼りきりでは町の方も堕落する,そういう危険性をはらんでいるのではないかと思います。小樽の事業に最初から先生方や学生さんが関われるような仕組みを作れば,実行型プランの作成に近づけるのではないでしょうか。

たとえば最近,学生さんが「大人の修学旅行」というフレーズで時間消費型観光のモデルを提案してきましたが,実は私たちも同じフレーズで観光メニューを考えていたのです。こういうふうに別個に考えていては,実行までの苦労が多くなり,つまずく可能性も高くなってしまいます。学生と事業者とが最初から一緒になって取り組めば,学生は大人が現場で,本気で戦争をしているところを見ることができ,それは生きた経験となります。また私たち大人の方は,何かと効率ばかり求めるところがありますが,そこに学生の持つ新鮮な目で,基本的なところに意見をもらうことで,元々の目標を見つめ直すこともできるのではないかと思います。

言葉を選ぶとなかなかうまく表現することができませんが,スタートから小樽の町で生きている人たちと組むことのできるプロジェクトを進めていただけたら,と思います。

第2部・意見交換

1.小樽商科大学百周年記念事業について

商大生には札幌から通っている者が多く,小樽に住んでいる者が少ない。学生にもっと小樽の良さを知らせるべきである。

議長:これは一日教授会を行うといつも出てくるテーマであります。創立百周年記念事業の中に,学生寮の再興というものがありますが,この問題との関連でお話願います。
学長:学生寮は,90~100名程度が入居できるものを計画しています。昔は4,5人一部屋のようなものでしたが,この新しい寮は9人単位のユニット式で,共同生活の良さを伝えると共に,プライベートも確保できる寮にしたいと思っています。このような寮へのニーズについては,一昨年の学生実態調査の結果,約700名程度が小樽で一人暮らしをしていることになり,意外と小樽には学生が多いと言えます。このうちの90名程度が入れる寮を作り,それによってさらに道外からの学生も増えてくれたら,と思っています。大学に24時間学生が住んでいる,という状況には意味があると思います。 またその他施設面では,学内の合宿所が非常に汚いままになっているので,ここを住みやすいものに改修したい。また史料展示室も新しくしたいと思っています。

議長:よく小樽は学生が少ないといわれますが,現実には意外とそうでもない,ということのようです。他に,寮についてご意見・ご感想などはございますか?

今の話を聞いたところでは,寮を作るのは札幌に住んでいる学生を小樽に住まわせたいということなのか。

学長:それも狙いの一つです。それと,道外からの受験生を増やしたい,という狙いもあります。

寮に住むことには,どのようなメリットがあるのか。

学長:札幌から通学することに比べた利便性があります。小樽で学生生活をすること自体も,意味があると思います。

自分は札幌から通っているが,札幌から通うことには,2つの町を直に比べられるというメリットがある。小樽に住むことにはそれ以上のメリットがあるか。

学長:そういう考えも,それはそれでいいと思います。何も学生はみな寮に住むべきだと言っているわけではありません。

議長:学生実態調査では,学生が小樽に住む理由として,大学に近いと通学やクラブ活動に便利だからという回答が一番多く寄せられました。寮があれば小樽に住みたいという者も出てくるのではないでしょうか。

学生実態調査では,小樽には意外と学生は多いということだが,実際に住んでいる者としては学生の活動が見えず,その実感がない。最近は中国などからの旅行者も多いので,留学生などにアルバイトとしてガイドなどをしてもらえたらと思う。そうして実学として小樽で活動する中で,将来も小樽に住みたいと思う学生も出てくるのではないか。

学長:本学の留学生は,四十数名が国際交流会館という留学生のための寮に住んでおり,様々な形で小樽市の国際的な活動に関わっております。また私は小樽に暮らしていて,たとえばガソリンスタンドでアルバイトをしている本学の学生に出くわすこともあります。寮ができればもう少し学生も目に見えてくるかもしれません。

OBの一人として2つほど申し上げる。まず,寮を作るときにはぜひ今の学生の声を聞いてほしい。せっかく作るものであるから,学生のニーズを取り入れることで永続性を持つものにしてほしい。また話は別だが,学生に小樽に住んでほしいというなら,町の方でもそのための条件を整えるべきである。家賃やアルバイトの豊富さ,生活の利便性など,現状では札幌の方にメリットがあるのである。

そして,小川原氏の話の中で,学生に観光事業に参加し,小樽へ貢献してほしいと言われていたが,学生の本分は勉強であり,外に出てばかりではいけないと思う。企業体験が講義の中に位置づけられるような仕組みを考えてほしい。

学長:寮に学生の声を取り入れてほしいということについてですが,検討会には学生も加わっておりまして,要望を聞いて,アンケートなども行っています。ユニット方式というのも,その中で出てきたものです。小樽の町の方で学生を受入れる条件というのも,ぜひ考えていただきたいと思います。マンションや食事付の下宿など,学生の住まいについての希望は様々であり,その中で90名程度が寮に住んでくれれば,と考えています。

学生の小樽観光についての活動も学問の中で行うべきだというお話につきましては,次のテーマにも関わりますので,そちらで詳しくお話ししたいと思います。

2.学生の地域での活動について

議長:学生の地域での活動については,これまでも一日教授会の中で取り上げてきたテーマでありますが,今回は3つの活動を取り上げたいと思います。正課教育の一環である「本気(まじ)プロ」,サークル活動である「小樽笑店」,そして商大生が起業した株式会社である「SEA-NA」です。まず本気(まじ)プロについて,富樫地域連携コーディネーターからご紹介願います。

富樫:本気(まじ)プロは,小樽市の提示した行政課題に対して,学生が自由な発想でその解決案を出し,それを地域にフィードバックするというものです。本学と小樽市との包括連携協定の中で,小樽市の全面的な協力を得て実施しています。その中で学生の案が採用されれば地域活性化に繋がり,また学生も生きた行政課題に取り組むことで実践力の強化やキャリアアップに繋がる,ということを狙っています。学生が小樽を知って親しみを感じるようになり,また地域の人々の方も学生から刺激を得られるのではないか,とも期待しています。 プロジェクトも2年目に入って課題も見えてきましたが,実現に近づいている取組もあります。今後は市民の意見をもっと吸収し,交流を増やして,効果を地域へ波及させていきたいと考えています。

議長:続いて小樽笑店について,主催している学生からご紹介願います。

松田:小樽笑店リーダーの松田です。小樽市民の方は商大生のことをよく知らないという話を聞き,それでは寂しい,もっと私たちのことを知ってもらいたいと思い,この活動を始めました。「笑」の字には,笑顔で町を活性化したい,町全体に笑顔が広がってほしいという思いを込めています。また学生時代の活動で終わらず,将来は企業にしたいという思いで,「店」という名を付けています。
今までの活動で,多くの大人の方々に参加していただき,またポスターを貼らせていただいたのも,とてもありがたいと思っています。

議長:続いてSEA-NAの諸君にお願いします。

志賀:SEA-NA代表の志賀です。SEA-NAでは,インターネットで小樽の魅力を発信する活動を行っています。具体的には小樽のグルメ情報やイベント情報を掲載する「おたるクーマップ」を運営しています。グルメレポートでは私たちが実際にお店へ行ってレポートを書いていまして,その内容の楽しさが高い評価を得ています。アクセス解析に基づいて木・金の更新を増やすなどの工夫もしています。その他,小樽のお店の依頼でHPを作成したり,不動産情報紹介のHPを作ったりもしています。

議長:SEA-NAと小樽笑店の諸君は,どこに住んでいますか?

志賀:札幌が2名,小樽が1名です。

松田:小樽に住んでいる者が大部分です。道外出身者が多いです。

小樽笑店に質問する。ボランティア精神を持って学生らしい活動をしているということだが,ボランティアが学生らしいというのはどういう定義なのか。ボランティア活動を通じて商大生の姿を伝えられると考えているようだが,その根拠は何なのか。学問やアルバイトをするのも商大生の姿であり,ボランティアが商大生らしいとは自分には思えないのだが。

松田:私たちはボランティア精神を掲げてはいますが,それが第一というわけではありません。また,商大生のあるべき姿としては,学問が一番というのも分かりますが,それだけではいけないと思っています。商大生が一番に動くことで小樽市民が心を動かしてくれる,そのことに価値があり,まず動くことが大事だと考えています。

議長:このような意見について,学長はどう思われますか。

学長:昔は学問は「目と手」でやるものと言われました。黒板を見て,ノートを取るということですね。私自身は,学問は「足と手」を使って実践的に行うことで,知識が定着し,若者らしい活動ができるのではないかと考えています。大人になると動く前に計算をしておっくうになってしまうこともあるが,若者はどんどん前に出てほしい。その中で挫折を経験するのもいいと思います。そういう活動については一部,学長裁量経費の中から補助も行っています。こういう活動が広まってくれるといいと思います。

議長:本学には確かに実学を行う雰囲気があり,そういう学生の活動が盛んです。私もその価値は認めますが,大学では時にはじっと座って難しい本を読む必要もあるということを,学生には言うようにしています。

小樽市は財政が苦しいところであり,商業を助けるように,行政に関わる活動もカリキュラムに組み込むことができればいいと思うのだが。

学長:行政との連携については,小樽市とは包括連携協定を結んでおりまして,本気(まじ)プロもその一環として行っております。またその他,商工会議所や中小企業家同友会などとも協力して地域連携協議会を設けており,そちらも通じて,町と教員が関われるような仕組みを作っていきたいと思っています。

また先ほどのお話ですが,もちろん学問のベースには座って難しい本を読むということがあるわけで,要はバランスが必要ということだと思います。

実際に学生が市役所に関わることはあるのか。 

学長:学生のインターンシップ先には市役所も含まれています。これは人気の科目で,毎年多くの学生が自治体や企業で実習をしています。

議長:小川原氏のお話の中で,こうした連携がもっと緊密になる必要があるのではというご意見をいただきましたが,小樽笑店やSEA-NAの話を聞いていますと,結構継続的に活動が行われているようです。本気(まじ)プロの方では,学生の活動を今後生かしていく工夫は何かありますでしょうか。

富樫:今年のテーマのご当地グルメ・スイーツ開発について,いくつかの企業のご協力をいただいて,商品化一歩手前というところまで来ています。授業の一環でありますので毎年学生が入れ替わってしまいますが,ある程度のものはビジネス創造センターで引き受けるようにしたいと思います。

また,商店街活性化のために学生が企画したイベントがあるのですが,今後各商店街との話し合いに,学生も参加していただくことにしています。

議長:正課授業の場合,学生は一年間しか関われませんので,大学側のバックアップや支援は必要になりますね。
小樽笑店では,これまで活動を継続してきた中で,地元商店街と連携できている例などはあるでしょか。

松田:イベントでよく利用させていただいているサンモールや都通りの方々とはよく連携させていただいていると思います。都通りの方とは「星の市」というイベントでスタッフに加わっていただきましたし,サンモールの方にはサンタモールやごみ拾いなどにご参加いただきました。

議長:SEA-NAの諸君は,会社経営の中でそのような地域との連携の事例はありますか。

志賀:地域の商店の依頼でHPを作成しています。またグルメレポートのためにお店へ行くときは,できるだけそこの方とお話をするようにしています。

(富樫地域連携コーディネーター) (小樽笑店リーダー 松田さん) (SEA-NA代表 志賀さん)

議長:申し訳ありませんが,そろそろ時間が参りました。

最後に一つだけ発言したい。先日の本気(まじ)プロ発表会の場で,学生と大人の懇親会を開こうという話になった。12月1日(火)18:30から北海道新聞社小樽支社の3階会議室で開催する。ご参加をお待ちしている。

議長:ありがとうございました。いろいろな形での繋がりができるといいと思います。
それではこれで一日教授会を締めさせていただきたいと思います。商大生たちは小樽と交流することを通じて自立的な人間になっていくのだろうと思います。そして大学も,小樽の皆様にもご協力いただいて,そのための環境作りをしていくことが大切であると思います。また寮の建設についても,市民の皆様に何かとご協力をお願いすることになると思います。 たくさんのご意見をいただきましたが,すべて取り上げることはできませんでした。取り上げることのできなかった分に関しましては,後日HP上でお答えしたいと思います。

最後に,学長から挨拶をお願いします。

学長:本日は雪を溶かすようなご議論ありがとうございました。百周年の行事や本学についての質問が出るかと思っていましたが,むしろ学生の活動について様々なご意見をいただきました。ありがとうございました。

学生が実学のために町に出るのもやはり教育の一環であるというのが基本でありますが,ただそのためには,学生側も本気で取り組み,また受入れる町の側も本気で迎えていただくことで,本当の意味での教育になるのだと思います。また学生と町が本気でぶつかることで,学生にとって小樽が身近な存在になるのではないでしょうか。

本学の百周年まではまだ2年ありますが,そのときには祝賀会を催します。市民の皆様もぜひ,地獄坂まで足をお運びください。本日はどうもありがとうございました。

(ご参加いただきありがとうございました)
 

    

ページの先頭へ