学長挨拶 新しいビジョン2030策定にあたり
令和4(2022) 年4月1日、小樽商科大学は帯広畜産大学、北見工業大学と経営統合し、新たに国立大学法人北海道国立大学機構を設立しました。これにより本学も新たなステージに入ったといえます。機構における北海道経済・産業の発展と国際社会の繁栄並びにSDGsに示された持続可能な社会に貢献するというミッションのもと、本学も機構のメンバーとして、両大学と協力してこのミッションを実現すべく努力して参ります。そして、その大前提として、各大学が引き続き、それぞれの特色を活かし、力強く発展する必要があります。
今、私たちは大きく変化する時代の中にいます。大学教育を取り上げても、令和2(2020)年の新型コロナウイルスの 感染拡大により、オンライン授業が急速に普及し、これは大学の在り方自体を問うものとなりました。教育の形態の多様化は今後も進むと考えられます。また、我々を取り巻く社会 の変化も顕著となっています。北海道は少子高齢化の進展により人口減少が深刻化しています。大学にとっての18 歳人口の減少という問題だけでなく、地方経済の疲弊など多くの課題に直面しています。北海道のみならず日本経済の停滞、世界に後れを取っている実態は看過することはできません。さらに世界に目を向けると、地球温暖化など環境問題への対応、AIなどに代表される技術の進歩とこれを取り入れた新しい経済活動の進展など大きな変化がみられます。これらの変化に大学自身が対応し、学生そして社会に様々な知見を提供すること、それにより大学が地域の発展に貢献すること、ひいては日本のそして世界の発展に貢献することが求められています。
今回の新しいビジョンでは、本学のミッションである「グローバル社会における北海道経済活性化に資する人材育成」を実現すべく、教育、研究、社会貢献の三分野でそれぞれのビジョンと戦略を策定しました。本学は平成 28(2016) 年から令和3(2021) 年にかけてグローカル人材の育成という大きな目標のもと、既存の4つのセンターを統合し、グローカル戦略推進センター(CGS)を立ち上げ、全学的な協力体制を構築しました。令和4(2022) 年は三大学が経営統合した年であるとともに、国立大学の第4期中期目標・中期計画期間が開始される節目の年であり、この年を起点に2030 年を目標年度とする新しいビジョンを策定し、本学としての今後の方向性を示しています。本学はこれまでのミッションを継承し、今後も社会の変化に対応しつつ、さらにはそれを先取りして更なる飛躍を目指します。
今、私たちは大きく変化する時代の中にいます。大学教育を取り上げても、令和2(2020)年の新型コロナウイルスの 感染拡大により、オンライン授業が急速に普及し、これは大学の在り方自体を問うものとなりました。教育の形態の多様化は今後も進むと考えられます。また、我々を取り巻く社会 の変化も顕著となっています。北海道は少子高齢化の進展により人口減少が深刻化しています。大学にとっての18 歳人口の減少という問題だけでなく、地方経済の疲弊など多くの課題に直面しています。北海道のみならず日本経済の停滞、世界に後れを取っている実態は看過することはできません。さらに世界に目を向けると、地球温暖化など環境問題への対応、AIなどに代表される技術の進歩とこれを取り入れた新しい経済活動の進展など大きな変化がみられます。これらの変化に大学自身が対応し、学生そして社会に様々な知見を提供すること、それにより大学が地域の発展に貢献すること、ひいては日本のそして世界の発展に貢献することが求められています。
今回の新しいビジョンでは、本学のミッションである「グローバル社会における北海道経済活性化に資する人材育成」を実現すべく、教育、研究、社会貢献の三分野でそれぞれのビジョンと戦略を策定しました。本学は平成 28(2016) 年から令和3(2021) 年にかけてグローカル人材の育成という大きな目標のもと、既存の4つのセンターを統合し、グローカル戦略推進センター(CGS)を立ち上げ、全学的な協力体制を構築しました。令和4(2022) 年は三大学が経営統合した年であるとともに、国立大学の第4期中期目標・中期計画期間が開始される節目の年であり、この年を起点に2030 年を目標年度とする新しいビジョンを策定し、本学としての今後の方向性を示しています。本学はこれまでのミッションを継承し、今後も社会の変化に対応しつつ、さらにはそれを先取りして更なる飛躍を目指します。
小樽商科大学長 穴沢 眞
新しい3つのビジョン
グローバル社会における北海道経済活性化に資する人材育成
本学は、明治44(1911)年の開学以来、「実学・語学・品格」を教育理念とし、広い視野と豊かな教養並びに倫理観に基づいた深い専門的知識と識見を有し、現代社会の複合的、国際的な問題の解決に指導的役割を果たす人材を育成してきました。平成25(2013)年には「No.1グローカル大学宣言」を行い、さらに、翌平成26(2014)年の「ミッションの再定義」において、「グローバル時代の地域(北海道)マネジメントの拠点として、グローバルな視点を持ち、北海道経済の発展に貢献すること」が本学のミッションであることを改めて確認しました。このミッションの下、令和3(2021)年度には、全国的にも例がない「ギャップイヤープログラム」を盛り込んだ新たな教育課程「グローカルコース」を開設し、グローカル教育の完成形を見ました。
本学は、これまで培ってきた実績と成果をもとに、この度新たに「新しいビジョン2030」を策定しました。教育・研究・社会貢献の3つのビジョンの下、さらなる発展を目指します。
未知なる時代に立ち向かうための人間力を育成 |
さらに、ビジネススクールの教育ノウハウと強力な産学官連携ネットワークを生かして、「アントレプレナーシップ副専攻プログラム」を導入します。本副専攻プログラムでは、北海道の産業と経済の活性化に資する将来のビジネスリーダーを育成するため、多様な地域課題・企業ニーズを取り入れた教育プロジェクトをカリキュラムに組み込んだ、実践的な教育を提供します。
産業界・他大学等との連携による |
また、北海道の産業界や行政・自治体が抱える課題・ニーズに対応した研究も加速させていきます。本学の強みである経済、経営、マーケティング、会計、企業法学、情報工学といった研究資源を融合させ、研究の推進、成果の応用・社会実装を進めます。
インクルーシブな高等教育の普及による |
本学が掲げる「ユニバーサル・ユニバーシティ構想」では、大学と自治体・企業が協働し、<高等教育に触れられない北海道民を「0」に>を目標に、地域シーズを発見・育成し、地域再生に貢献できる地域アントレプレナーの育成に取り組みます。本構想では、北海道内複数個所に地方サテライトを設置して地域の教育及び産学官連携の拠点とするとともに、「①進学支援」「②リカレント教育」「③教養教育」の3つのプラットフォームを構築し、その地域の実情に合わせて展開します。
上記の3つのビジョンの詳細は、「小樽商科大学 新しいビジョン2030」に掲載していますので、是非ご覧ください。
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