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教員インタビュー 高橋史早准教授

  • <担当授業>
  • 学部:マーケティング入門、マーケティング各論Ⅰ、市場システム論Ⅰ
  • 大学院(現代商学専攻):現代市場システム論

高橋 史早准教授
TAKAHASHI Fumisa


サービスを対象としたマーケティング研究

マーケティングとは「売れる仕組みづくり」に関する学問分野です。おそらく、マーケティングという言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。マーケティングには様々な研究領域がありますが、私は特にサービス領域を対象としたサービス・マーケティング研究に取り組んでいます。

研究テーマは、サービスにおける品質や顧客価値、クチコミ等についての検討です。特にクチコミは、皆さんにとっても馴染み深いものですね。欲しいものがある時や飲食店に行く際などに、クチコミを参考にする人も多いのではないでしょうか。企業にとっては、クチコミが売上に大きく関わってきますから、どのようにしたら良いクチコミを促すことができるのかは大きな関心事です。クチコミにはサービスの品質や顧客が知覚する価値など様々な要因が影響を与えます。これらの要因の性質や要因間の関係を明らかにする研究をしています。

きっかけは恩師との出会い

私がサービス・マーケティング研究に取り組んだきっかけは、恩師との出会いです。大学院に入学した当初は別の研究テーマを検討していたのですが、恩師から指導を受けるうちに、気づけば辿り着いていた…という感じです。

サービスの品質や我々消費者が知覚している価値、クチコミは、企業にとってはもちろんですが、消費者である多くの人々にとっても身近な存在です。マーケティングに興味を持っている学生も多いですし、一般の方も難しがらずに関心を持って頂けることが多いです。この研究テーマを選択したことで、様々な機会に恵まれたと感じています。

医療サービスに関する共同研究への取り組み

他の分野との学際的な取り組みとして、医療の専門家と共同で、医療サービスを対象とした研究に取り組んでいます。医療は専門性や特殊性が高いため、医療分野のマーケティングを検討するためには、専門家と共同で検討していく必要があります。現在は医療のサービス品質やクチコミに着目し、どのようなクチコミが行われているかを定量的および定性的なアプローチで検証しています。

私たちにとって医療はなくてはならないサービスです。医療の品質やクチコミについて研究することで、医療サービスを利用する私たちをはじめ、医療機関、そして社会全体に対しても貢献できるのではないかと考えています。

マーケティング理論の学習と実践を目指すゼミ

ゼミでは、マーケティングの基礎理論やサービス・マーケティング、企業のマーケティング事例を中心に取り扱い、マーケティングについてより深く理解することを目指しています。

具体的には、様々なマーケティングの論点に関してゼミ生がプレゼンテーションし、ゼミ生それぞれの疑問点について皆で議論する形で実施しています。最初は多くの学生がプレゼンや議論の経験が少ない状態から出発しますが、皆どんどん上達していきます。また、博物館等に出掛け、レクリエーションしつつ、学んだマーケティング理論を実践する演習も実施しています。この演習はグループワーク形式で行っており、学生は楽しんでくれているようです。

様々な豊かさが商大の魅力

小樽商科大学には、豊かな空間が整備されていると感じます。例えば、ゼミ室はゼミごとに固定で配置されていますし、学生が集えるスペースが複数用意されています。屋外にもたくさんのベンチが設置されており、暖かい季節は学生が思い思いに過ごしています。また、小樽商科大学には「緑丘会」という同窓会がありますが、まさに緑の丘にゆったりと佇んでいます。春には桜が咲き、夏には緑が茂り、秋は紅葉し、冬は白に覆われ、季節ごとに表情を変えます。こうした豊かさの中で学べることが、商大の大きな魅力だと感じます。


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