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言語センター

世界に通用する多言語を学べる「北の外国語大学」

21世紀のグローバル社会に対応した外国語教育を目指して

 

「実学」、「品格」、そして「語学」の小樽商大

 本学は、前身となる小樽高等商業学校(以下、小樽高商)の時代から、「実学」、「品格」、「語学」を教育の柱とし、専門教育および一般教育に加えて、外国語の教育にも力を注いできました。当時、高等商業学校は、国際的なビジネス・エリートの育成を使命とし、どの学校も語学教育には力を入れたものでした。そういった中、特に小樽高商は、早い時期から、英語、ドイツ語、フランス語に加えて、中国語、スペイン語、ロシア語を教育に取り入れ、その充実ぶりは「北の外国語学校」の異名を取るほどでした。

 この語学重視の伝統を引き継ぐのが、1991年に創立した言語センターです。大学改革の流れにおいて、他大学の多くが一般教育や語学を大幅に削減する中、本学は逆に外国語教育の拡充を打ち出し、言語センターは文部省(現在の文部科学省)に特別に認められた省令施設として誕生しました。現在では、韓国語もラインアップに加え、合計7外国語を教授するとともに、留学生向けの日本語教育も担当しています。

 

4年間継続して学べる外国語カリキュラム

 現在の本学の外国語カリキュラムでは、昼間コースの場合、上記の7外国語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、ロシア語、韓国語)から2言語を選択し、14単位を必修として学びます。例えば英語とドイツ語を選んだ場合、1年次には両言語をそれぞれ週2回学び、2年次には英語かドイツ語の一方を週2回、他方を週1回学習することになります。

 夜間主コースの場合は、必修2言語のうち一方は英語となり、2年間学習します。もう一つの外国語は、ドイツ語、フランス語、中国語からの選択必修で、1年次のみの学習となります(2年次以降も、昼間コースで開講する科目を通じて、学習を続けることが可能です)。

 また、以上の外国語科目を補完するため、1・2年次には「外国語コミュニケーション」、「国際コミュニケーション」が、さらに3・4年次には「外国語上級」も開設されており、商学の大学でありながら、入学から卒業までの4年間、一貫した外国語の学習が可能です。

 

先進的な教育環境の整備

 こうした「語学の商大」を具体化するためには、所属する教員の熱意はもちろんのこと、多様な教授法を実現するための施設の充実もまた必要不可欠です。そのため、言語センターでは、コンピュータ支援実習室、マルチメディア・ライブラリー、eラーニング対応LL教室、オンラインと対面授業を融合するブレンディッド・ラーニング教室など、先進的は教育環境の整備に努めてきました。

 近年のコロナ禍のような難しい状況では、学生がどこにいても授業に参加可能なハイフレックス設備も試行しました。ただし、本学の「語学」の本質は、教員と学生が直接言葉を交わす「対面授業」であるという信念は変わりません。

 

英語の理解を深める、あるいは英語教員を目指すための英語専修コース

 「語学の商大」は「英語の商大」でもあり、英語関連科目(英語学、英文学、英語コミュニケーション、英作文、英語上級、ビジネス英語など)の充実度は、他大学の英文学科にもひけを取りません。その理由は、本学が北海道内で最も古くから英語教員を輩出してきた教育機関であるからで、卒業生の組織する「教職研究会」は、今や道内の英語教員の一大ネットワークとなっています。

 2019年には商学科に英語専修コースを設置し、複数開催される英語ゼミ(研究指導)では、英語教員志望者はもちろんのこと、英語を深く理解したいと望むすべての学生に高度な専門教育を行っています。

 

小樽から世界へ

 外国語の学習は、当然、外国での学習が最も効果的であり、本学も語学教育の一環として、短期、長期の留学プログラムを数多く用意しています。留学プログラムの策定や手続きなどは国際交流室の担当ですが、言語センターも小樽から世界へ目を向ける若者たちを応援したいと考えています。本学の伝統である「実学」を重視した専門教育、「品格」を育む一般教育、そして、世界への扉に通ずる「語学」をしっかり勉強することによって、グローバルな場で指導的役割を担うことのできる人材を育成すること、これこそが本センター最大の目標です。



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