人間として生きるために必要な教養を身につけます。
現在私たちを取り巻いている社会は、高度に情報化され、国際化されており、人間についてのラディカル(根源的)な理解を欠いた社会現象・社会活動の研究は、無益なばかりでなく有害でさえある。また、これまで正しいと信じられてきた「開発による繁栄」という発想による人間の活動が、ホメオスタシス(環境の自己回復力)を超えた負荷を地球環境に与えている。そのため、現代に生きる私たちは、経済・社会・政治・文化のさまざまな分野でパラダイムの転換が求められている。本学は、このような状況の中で自己実現をはかり、心身ともにタフでリーダーシップを発揮できる人材を養成する高等教育機関たらんとしている。
1、2年生を対象に開講されている「共通科目」は、人文・社会・自然・健康をラディカルに捉えることを目指している。共通科目には、「人間と文化」「社会と人間」「自然と環境」「健康科学」「知(地)の基礎」の5系にわたる基礎科目がありその中に、複数の教員が担当する学際的な科目である「総合科目」や「社会連携実践」、論文の読み方や論理的推論、討論やプレゼンテーションをトレーニングする小人数演習「基礎ゼミナール」、健康とスポーツを考え、実践する講義と実技科目が開講されている。なお、「総合科目」と「基礎ゼミナール」は、全学の教員が協力して担当することになっている。 また、2年生以上の学生諸君には、4学科の枠を超えた学際的な研究に取り組もうとする学生のための「専門共通科目」とそれに引き続く2年間の「研究指導」が開講され、履修学生は各学科に所属したまま、そこで「卒業論文」を作成することができる。主に1・2 年次で学習する「基礎科目」は、 「人間と文化」「社会と人間」「自然と環境」「知(地)の基礎」「健康科学」の5つの系に分かれています。それらは、哲学、心理学、文学、歴史学、社会思想史、社会学、数学、物理学、化学、生物学、健康科学といった、人文・社会・自然科学の諸分野に関する科目群から構成されています。さらに、これらの分野をより専門的に勉強したい人には「専門共通科目」や「研究指導(ゼミナール)」が設けられています。
なぜ大学でこのような科目を学ぶのでしょうか。それは、それらの科目が現代社会を生きていくのに必要な教養を育むからです。また同時に、経済学、商学、法学、情報学などの専門分野を勉強するには、人間の心理や行動、社会の歴史や仕組み、自然環境、異文化などに関する基本的な理解が不可欠です。