2022.11.18
アントレプレナーシップ専攻 筈井准教授が日本社会学会奨励賞を受賞しました
令和4年11月12日・13日に行われた第95回日本社会学会大会で、本学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻の筈井 俊輔准教授が日本社会学会奨励賞(著書の部)を受賞しました。
日本社会学会は、社会学の研究を促進し、その発展・普及図ることを目的として1924年に設立され、学会員数は3,600名に及びます。
日本社会学会奨励賞は、学会員の社会学の発展に寄与する斬新で優れた研究業績を顕彰するものです。
「著書の部」の受賞作品となった 筈井 俊輔著『なぜ特異な仕事は生まれるのか?:批判的実在論からのアプローチ』(京都大学学術出版会、2021年2月発行)は、
労働社会学や仕事の社会学に対して新しい知見をもたらし、かつ、独創性、完成度において群を抜いた水準であると講評されました。
筈井准教授は、「本書は、「どのように新しい仕事が生まれるのか」という問いについて、これまでの社会学や経営学における議論を整理、検討し、その課題克服のために批判的実在論という立場から新たな考察を加えたものです。その際、ICT(Information and Communication Technology)を用いたリゾートワークの職場や、住宅営業のOJT(On the Job Training)が行われる商談、高等学校運動部のトレーニング活動など、実際の組織活動を綿密に調査し、人々の行為や実践が創発するメカニズムを丹念に分析しています。こうした「現場」を分析することの重要性は、とりわけ、近年の新型コロナウィルス感染症感染拡大など、職場環境が激変する現代社会において益々高まっている。」と述べています。
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