2021.10.27
本学商学部 鈴木和宏教授らが執筆した『ブランド・インキュベーション戦略』が「マーケティング本大賞2021」の大賞を受賞しました
和田 充夫・梅田 悦史・圓丸 哲麻・鈴木 和宏・西原 彰宏著『ブランド・インキュベーション戦略:第三の力を活かしたブランド価値協創』(有斐閣、2020年11月刊行)が日本マーケティング学会で選出した「マーケティング本大賞2021」の大賞を受賞しました。
鈴木教授から、大賞を受賞した書籍の紹介と喜びのコメントがありました。
「本書はブランド研究における関係性マーケティングの新たな在り方を検討した書籍として位置づけられます。本書が提唱する「ブランド・インキュベーション」とは、ブランドの孵化・育成を意味します。ブランドがどのようにして生まれ、どのような成長過程をたどるのかを考察しています。また、ブランドには多くの組織や人々が関わっています。各成長過程において、誰がどのようにブランドと関わりあうことで、ブランドが自立的な存在となるのかについても論じています。」
「近年のマーケティングでは、企業は顧客とともにブランドの価値を創ることが求められています。これを「価値共創」と呼びますが、本書ではこの価値共創という概念を「価値協創」へと拡張しようと試みています。価値協創では、顧客に加えブランドに関わる多くの組織や人々と一丸となり、ブランドの価値を協同して創り上げることを意味します。今日におけるブランド・マネジメントやブランディングの在り方について、示唆を提供しうる一冊となっています。」
「本書は、和田先生の『ブランドの生まれ方や育ち方について研究しよう』というお声がけにより始まりました。
私は、関西学院大学在籍時、和田先生にゼミ指導を受けていましたが、同じゼミで学んだ圓丸 哲麻さん(現:大阪府立大学 経営学研究科 准教授)、西原 彰宏さん(現:亜細亜大学 経営学部准教授)や当時から繋がりのあった実務家のマーケターである梅田 悦史さんとともに6年間の研究成果をまとめました。
賞を頂いた日本マーケティング学会は、2,000名以上の学会員を有し、日本のマーケティング関連学会で1番大きな組織です。学会員は実務家が多いことでも知られていますので、そのような中で本書が評価されたことは大変光栄です。」
「ブランド・インキュベーションという耳慣れない言葉が使われていますが、毎月のように全員で綿密なミーティングを行い、話の流れの一貫性やわかりやすさにはこだわりました。
北海道を代表するお菓子やお米の銘柄も事例として取り上げていますので、マーケティングに馴染みがない方でも、楽しんでいただけると思います。
これから新しくブランドを作りたいという方や、商学・マーケティングを学んでいる大学生、多くのビジネスマンにぜひ読んでいただきたいです。」
なお、昨年度は近藤副学長が「マーケティング本大賞2020」を受賞し、本学教員の受賞は二年連続となりました。
(近藤副学長受賞の記事はこちら)
(写真左:近藤副学長、写真右:鈴木教授)
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