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平成28年度地域志向型教育・研究プロジェクト一覧

平成28年度「地(知)の拠点整備事業」の一環として,本事業の主旨である地域を志向した教育研究の推進につながる研究活動を広く学内公募し,『地域志向教育研究経費』として研究費を助成しております。

【平成28年度地域志向型教育・研究プロジェクト一覧】ダウンロード用PDF

【研究】プロジェクトテーマ 代表者 概要
北海道を世界に発信するための英語表記の実態調査 小林 敏彦
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北海道の街角や建物内に溢れる誤った英語表記の実態調査を行い、今後来道する外国人に正しく英語で情報を伝達するための戦略と戦術を提供する。通りやホテル内などで看板、注意書き、指示板、等が日本語に英語や中国語、韓国語が併記すれているのを目にする機会が増えてきているが、それに伴い外国人に誤解を与えかねない表記が増えてきている。本プロジェクトでは、北海道の隅々まで現地調査を実施し、問題ある英語表記を撮影し、その言語的特徴を分析し、原因と今後の対策を提言する。
ニセコ観光局プロジェクト協議会(倶知安町、ニセコ町)との連携による、長期滞在型観光に関する調査・研究 プラート・カロラス
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本プロジェクトは、観光庁よりニセコ観光圏の認定を受け、今後、国際的なリゾート地へのブランドアップを図っていく必要があるニセコ地域において、ニセコ観光局プロジェクト協議会(倶知安町、ニセコ町)と連携し、観光に関する調査研究を実施し、インバウンドの増加と滞在期間の延長に寄与することを目指すものである。具体的な取組みとして、ニセコ地域を含んだ広域観光における課題調査、国内観光(インバウンド、新幹線)の現状と課題の調査等を推進する。
余市町における観光を主軸とした地域経済活性化に関する調査・研究 西山 茂
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本プロジェクトは、余市町における観光資源の活用とTVドラマなどによるコンテンツーリズムの検証(経済波及効果分析)、長期的な観光戦略の検討を行うことを目的とする。
 余市町は、小樽・札幌からの日帰り観光圏にも関わらず、観光に関する明確なビジョンを有していない。余市町が観光地としてのブランドアップを図ることで、小樽・札幌との広域観光圏形成も可能となり、地域経済活性化につながるものと考えられる。
キャラクターでつなげる地域の輪プロジェクト
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川本 雅史 本プロジェクトは、北海道の観光におけるテーマとして掲げられながらも、実際には極めて難しい「広域連携」について、ご当地キャラクターの活用により実現を目指す取組である。平成26年度のプロジェクト立ち上げ以降、札幌市及びしりべし地域全20市町村との連携を実現しており、地域からの要望が数多く寄せられる事業にまで成長している。平成28年度は、プロジェクトの最終段階として、具体的な地域ニーズに基づき、地域とのコストシェアによりプロジェクト推進を目指すものである。
観光資源開発としての小樽市立病院・医療ツーリズム事業の実現可能性調査 伊藤 一
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小樽市立病院が新設開院し、院内メンバーによるメディカルツーリズム(MT)研究会を3年前から発足させ、事業化に向けての調査研究活動を実施し、合わせて院生の学術成果促進、学部生らの教材提供をになってきた。昨年度はグローバルメディカルツーリズム事業として健康診断事業(自由診療)に絞り、観光事業との連携した事業を検討し、本研究会の調査報告内容を基に小樽市立病院とメディカルツーリズムジャパン(株)とのが業務契約(「メディカルツーリズム業務委託契約書」)を締結することになった。本研究会の研究調査活動は学術成果及びPR効果をえた。今後は国内MTの事業化を促進する予定。
Google Map APIを利用したおたるウォーキングマップ・アプリの開発に向けて 佐山 公一
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小樽を歩く観光客は、たいていスマートフォンを見ながら観光している。とくに台湾や中国本土からの観光客は、日本人のものよりも少し大きめで見やすいスマホを持っていることもあり、歩きながらその場で、今訪れている場所の情報を得ている。
 実際に小樽に来てスマホを使いながら小樽観光ができるよう、プロジェクト代表者が、現在ウェブ上に構築している『おたるくらしマップ』(http://otaru-class。com/map/)をアプリにしたい。アプリをつくるにはかなりの予算が必要と思われる。その費用を捻出するためには、クラウドファンディングのような別の手段を考えることにして、本プロジェクトでは、こうしたアプリを作るためにどのくらいの予算が必要になるか、どのような技術が必要になるか、どういう専門家を集めればよいか、プロジェクトを作るための予備調査を行う。
小樽・後志地域における北前船の歴史的価値の観光資源化 高野 宏康
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本プロジェクトは、小樽・後志地域の発展に重要な役割を果たした北前船の調査研究を通じ、その歴史的価値の地域資源化を推進し、新たな広域連携・広域観光ルートの開発を目的とする。昨年度は、新資料発見(船絵馬など)により小樽・後志地域の北前船による歴史的関係を明らかにし、ヒストリカル・ツーリズムによる広域連携・広域観光の促進に寄与することができた。
 本年度は、(1)史跡やモノ資料等の多面的な資料調査を実施。(2)公開講座、パネル展、デジタル・アーカイブ拡充等の情報発信により地域社会に成果を還元し、地域資源としての定着化を目指す。(3)北前船関連の学会・地域振興事業に協力・情報提供を行う。(4)成果を地域指向型教育プログラムに組み込み、地域の歴史文化および地域資源への理解を深める。

 

【教育】プロジェクトテーマ 代表者 概要
旧国鉄手宮線で巡る外国人観光客のための小樽散策マップ作成プロジェクト 井上 典子
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本プロジェクトは、小樽市教育委員会と小樽市の依頼により、本学学生の学習活動の一環として、小樽市内に残る産業遺産である旧国鉄手宮線散策路とその周辺を外国人観光客に紹介する英語版観光マップを作成するものである。
プロジェクトの目的は、(1)学生が小樽市の観光担当職員や民間の観光関連事業者などと連携し、実体験を取り入れた学習を通じて、小樽市の基幹産業である観光への知識と理解を深めながら英語運用能力の向上を図ること。(2)これまで旧手宮線をキーにした観光ガイドマップは作成された例がなく、運河や堺町だけではない小樽観光の魅力を、増加を続ける外国人観光客に発信することで回遊性を高め経済効果に繋げること。(3)学生は自分たちが作成したマップが外国人観光客に使われ、小樽の観光振興に寄与することで大きな達成感を得ることができ、今後の学習意欲向上や就職活動にも良い影響を与えること。以上、3つの目的を本プロジェクトにおいて達成したい。
地域企業の成長戦略に関するケーススタディと企業家教育―後志地域と先進事例の比較分析― 加藤 敬太
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本プロジェクトの目的は、地域企業の成長戦略のメカニズムを明らかにすると同時にその成果を地域企業家への企業家教育に活用することである。とくに本研究では、後志地域の地域企業家への研究成果のフィードバックならびに企業家教育を念頭に進めていく。具体的には、後志地域の地域企業と道内ならびに道外の地域企業の先進事例の比較ケーススタディを行ったうえで、論稿等の発表ならびに学部・大学院の授業や研究会を通じて企業家教育を行っていく。
地域の問題を知り、討論を通じて解決のきっかけを考えるための分野横断的ゼミ対抗ディベート大会 柴山 千里
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本プロジェクトは、後志の直面する課題をテーマに据え、経済学、言語学、法学にわたる多分野のゼミが対抗ディベート大会を行うものである。まず、最初の3回では、各回2〜3の試合のテーマのうち、ひとつを小樽や後志の問題とする。それらの大会で扱ったテーマや議論内容を事後検証し、更に改良を加えた形で、小樽・後志が直面する現代的なテーマを選んで、市民や観光客に広く公開する形で第4回ゼミ対抗ディベート大会を行う。
歴史的建造物保存・活用のためのファンド形成プロジェクト 江頭 進
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本プロジェクトは小樽市内に約1000カ所存在すると言われている歴史的建造物の保存・活用を行うためにクラウドファンディングを通じて資金を集めるための教育プロジェクトである。小樽市内の歴史的建造物は、小樽の豊かな景観を形成し、貴重な観光資源であるがその維持に費用が掛かり十分に活用されないまま取り壊されつつある。本プロジェクトでは、これらの資金を広く市民から集め、所有者・利用者への援助を行うファンド作りを目的としている。
「しりべし一般教養テスト」の作題を通した地域理解の試み〜テスト理論に基づく地域連携と興味喚起の実践〜 辻 義人
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テスト理論とは、試験問題の良否を検討する手法や概念を示す。その目的は「テストをテストする手法の開発と実践」と位置づけられる。本取組では、学生に「しりべし一般教養」に関するテストを作題させ、テスト理論に基づき、問題の良否を検討する。近年、学習者の能動的な学びの一環として、学習者による作題の効果が注目されている。この試みを通して、学生は作題を通した後志地域に関する深い理解、および、テスト理論に関する実践的理解が期待される。また、作題・検討を行ったテスト問題の公開を通して、幅広い層に向けて後志地域の興味喚起が期待される。
後志地域の情報を「効果的」かつ「継続的」に伝える方法 木村 泰知
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本プロジェクトでは、学生とともに、小樽や後志の地域情報を「効果的」かつ「継続的」に伝える方法について検討する。「効果」と「継続」は、トレードオフの関係にあり、コンテンツの質を上げて効果を高めると更新や運用のコストが増加し、継続を意識して運用や運用のコストを抑えるとコンテンツの質が低下する傾向にある。そこで、本プロジェクトでは、最新技術動向を調査し、最新の技術を活用することで、このトレードオフの問題を解決する。申請者は、これまでに、ウェブサイト( http://m。al。otaru-uc。ac。jp )・デジタルサイネージ (商大図書館・小樽駅運河プラザ・市立病院)・紙媒体などの複数のメディアを用いて地域の情報提供を行っており、それらのメディアを活用することで効果の検証を行う。
小樽・後志におけるヒューマンストーリーの発掘と地域資源化 後藤 英之
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小樽・後志地域では、近代以降、多様な歴史文化が展開しているが、その担い手たちの高齢化などによる語り手の減少、記憶の風化が進んでおり、調査研究および活用が課題となっている。本プロジェクトは、市民のヒューマンストーリーを調査し、地域資源化することを目的とする。
 具体的な事業として、学生が小樽および後志地域の昭和30〜40年代の歴史・社会・風俗・文化に詳しい市民にインタビューを行い、記事にまとめる。その成果に基づき、冊子発行、座談会、パネル展示、Webサイトなどによる情報発信を行い、着地型観光コンテンツなど、地域資源としての活用・定着化を目指す。
(株)小樽水族館公社および(株)北海道マリンパークにおけるBSCによる戦略の比較 上山 晋平
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本プロジェクトは、学生の実践的な問題解決能力を養成するための教育プロジェクトである。また、財務省北海道財務局の協力を得て、実施予定である。外部報告のための財務会計論・国際会計論および内部管理のための管理会計論・原価計算論を専攻する2つのゼミナール(二村ゼミナールと上山ゼミナール)の学生と教員が、小樽市の第三セクターである(株)小樽水族館公社と登別市の第二セクター(平成13年民営化)である(株)北海道マリンパークの戦略について、会計ツールの1つであるBSC(Balanced Scorecard)を作成、比較し、課題および解決策を検討する。教育方法は、異なるゼミナールに所属する学生を2つのグループに混合編成し、グループワークを実施。事業者へのヒアリングも予定している。
外国語表示の拡大等を通した、おたる水族館の利便性向上のための取組み サーマン・ジョン
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本プロジェクトは、おたる水族館における外国語表示を充実させることを手がかりとして、外国人観光客の利便性を向上させ、同時に来館した外国人観光客から感想や要望を聴取するなどしてさらなる改善のあり方を探ることを通じて、地域の資源の有効活用のために取り組むことを目的とする。サーマン教授のゼミ生をはじめとする有志の学生の自発的な活動として、学生が地域の社会人と密接に連携・協働する機会を設けることを通じて、顔の見える社会連携のあり方を模索する。

【この件に関する問い合わせ先】
 小樽商科大学 COC推進本部
 電話 0134-27-5234
 Eメール coc*office.otaru-uc.ac.jp
 (*を@に変更してお送りください。) 
    

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